2019年11月30日土曜日

たたかって道は開くもの

 紙智子参議院議員との宣伝では「がんばってよ!」との激励も。道労連30周年レセプションで新しい時代を切り開く労働運動をつくろうとも意見交換し、力が湧く1日でした。

 私にとって道労連(北海道労働組合総連合)の労働運動とは、国鉄闘争という印象が深く刻まれています。国による不当労働行為を粘り強く告発しながら、団結を大事に、年越しを迎えるこの時期には集会も開いてカンパも募って、闘争団と家族を支えていた歴史を思い起こします。レセプション会場の隣のホールが、その集会会場だったからです。

 レセプション前に、2代目の議長だった山口康夫さんの講演も聞きました。道労連を結成しなければ、たたかうセンターはなくなっていたかもしれないと山口さん。春闘や最低賃金引上げ、そして国鉄闘争を見ても道労連が果たしてきた役割は大きいのだと再認識しました。資本や政党からの独立など基本原則の大切さも、あらためて若い世代にも伝えなければならないですね。

 レセプションでは党を代表して紙智子参議院議員があいさつ。ありがたいことに道労連30年の記録をまとめた動画では、デモに多数参加していた私が一番の登場回数だったとか。いろんな場面で共同してきたことを思い出しました。

 これまでの道労連を支えてきたみなさんや、これからの道労連を担う若い世代も交流しあいながら団結が深まっていく感じは、これぞ労働組合!とうなりながら私も輪の中に加わりました。

 あらためて道労連の結成宣言を読むと、この上記の内容が盛りこまれていることに気づきます。揺るがないでたたかってきた30年だったのだと、あらためて気づかされました。市民と野党の共闘という時代になり、道労連の果たす役割が大きくなっているもとで、さらに強く大きな組織へと発展していくことを心から願っています。

 昼の宣伝は札幌北区で、前道議の佐野弘美さんが司会を務め、緊急にもかかわらず多くの党員・後援会員さんが駆けつけてくださいました。冒頭に書いた激励や「しんぶん赤旗」の見本紙を受け取っていく方も目につきます。口には出さなくても「何かおかしい」「これではいけない」と感じている方は、多くいるはずです。

 なにしろ反社会勢力までが参加し、マルチ商法で行政指導を受けた会社会長は首相からの推薦を含む枠での参加ですから、これを知らないで済ませようなどとは許されない。桜を見る会に参加したことを「威光」にして商品販売をしたあげく、高齢者を中心に多くの被害を出したのですから、このまま闇に葬っていいはずなどありません。

 時間が経てば世論が収まるとでも思っているなら、さらに許されない。こうやって宣伝などで広げて、必ずウソとごまかしの政治を変えるために私も力を尽くしたい。

 【今日の句】団結を きっと総理も 恐れてる

2019年11月29日金曜日

北海道・全国どこにもカジノはいらない

 IR誘致は見送りと鈴木知事が表明! 火種は残るといえ、苫小牧市民や自然環境を守ろうとの声、道民世論が大きな力になりました。

 国への認定申請期間は2021年1月4日~7月30日とされています。逆算すると残り1年余りで「実施方針の策定・公表」→「IR事業者の公募・選定」→「区域整備計画の認定申請」と進まなければならないので、今の道議会が態度表明のリミットとされていました。

 全国での認定上限数は「3」とされているので、鈴木知事が「来たるべきときには挑戦できるよう準備を進める」という「来たるべきとき」とは、突然の変更がない限り、かなり先になるかと思われます。北海道はもとより全国でカジノはいらないと、引き続き北海道での反対世論を広げていかなければいけません。

 先日の函館でも、表敬訪問でまわったところで観光振興が話題になりました。私からは、カジノ誘致でなく北海道の強みを生かしたコンセプトづくりと、地域に根付いた観光関連中小業者への支援を強めるべきではと応じました。例えばホテルでも、全国にチェーン展開している業者は資本力があるものの、地域の業者には設備投資する体力さえ厳しい実態があります。

 前にも書いたことがありますが、いま道内では観光介助士の資格を持った関係者を増やそうとの取り組みが広がっていて、高齢や障害を持った方でも安心して観光できる「やさしい観光地」づくりを進めてはどうかと私は言ってきました。社会全体のバリアフリー化促進にも重なっていくと思います。

 喜びを得るための観光が、カジノによって汚されてしまったら本末転倒。私も住んでいた苫小牧市はウトナイ湖や樽前山など自然環境が豊かな地域ですし、白老町や登別市など温泉地とも近接しています。そう考えればJR日高本線だって維持して、日高管内へのアクセスも利便性あるものにしていければいいのにと心から思います。

 地域に希望をつくるための知恵・政策や発信も、さらに磨かなければとも痛感します。(ちなみに写真は今年の1月に札幌で開かれた「IRショーケース」での、ハードロック・ジャパン社の模型展示です。よろしければこちらもご覧ください)

 【今日の句】観光の名で ギャンブルは許されず

2019年11月28日木曜日

安心して住める地域に

 渡島地域キャラバン最終日は調査・懇談を中心に。函館市から厚沢部町へ、夜には札幌に着きましたが雪が積もっていたんですね。歩行も交通もお気をつけください(滑って路肩に落ちていた車がありました)。

 初めに向かったのは函館市国際水産・海洋総合研究センター。市などが出資して財団をつくり、産官学の交流拠点となっています。市戸ゆたか・富山悦子の両市議と本間勝美・元市議とで足を運び、備前悟事務局長がセンター内を案内してくださいました。

 15年前に水産・海洋都市としての構想を具体化し、マリンサイエンス分野での拠点としての機能を発揮しています。センターへ着いた時、ちょうど北大水産学部の研修船「おしょろ丸」が出港するときで、私たちも駐車場からお見送り。海原に向かっていく船の姿は、何だか格好いいものでした。

 センター内は研究室や解剖室、大型水槽施設に小規模水槽などなどの設置や、大学や民間が同じスペースに同居していることでスムーズに情報交換ができるようにされています。イカの不漁に悩む道南地方ですが、まだイカは養殖できるまでに至っていません。まだまだ海の生物には解明できていない部分があるのです。基礎研究はじめ研究成果は時間をかけないとわからないだけに、あらためて公的に支える必要性を確認しました。

 紺谷克孝市議も合流して、今度は函館市医師会へ。医師会病院が、公立・公的病院の再編統合リストに名指しされたことと合わせて、道南地域の地域医療体制の課題などもうかがいました。実は来年度から函館市医師会看護専門学校にリハビリテーション学科を新設して開校することもあり、その点もあわせて興味深く話をうかがったわけです。

 理学療法士や作業療法士も、医師と同じく都市部の大学などに通うことが多いこともあって、そのまま残ってしまい出身地域に戻ってこない方が多いとのこと。道南地域としての医療圏を考えたときに、リハビリ学科を開設することにしたというわけです。再編統合の課題とあわせて、地域医療を維持していくことの議論と国による財源確保を急ぐ必要があるとの感想を持ちました。

 厚沢部町には、新幹線の札幌延伸にともなうトンネル工事で出てくる残土についての調査に。小野寺真・江差町議と佐藤智子・八雲町義が同行してくださり、鉄道・運輸機構の職員に残土置き場へ案内してもらいました。厚沢部町から出る残土とともに、来月から八雲町から出た残土を受け入れることになっている場所です。

 ヒ素など重金属類を含む要対策土の管理や水質モニタリング、今後の運搬方法や規模などを現地などで確認しました。八雲町での保管風景がテレビに映った際に「ずさんと感じた」(町民)点についても機構側から説明を受けるなどしましたが、この置き場が満杯になっても新しい置き場が必要になるだろうと推測されるほどの土が出るわけで、住民のみなさんの心配も当然です。

 町役場では松橋道雄副町長さんからも、町の考えをお聞きしました。八雲町から来る土も同じ黒松内層のもので、新たな対策を講じる必要もないことから、期間的に先に出てくる八雲町側からの残土を受け入れることにして、この後に厚沢部町側から出る残土については別に対処してもらうことで確認しているとのこと。そもそも膨大な量の土が出てくる工事であることと、それを前倒ししようという政治的背景が、自治体や住民へのしわ寄せになっている構図なのだと実感しました。

 ちなみに厚沢部町国保病院も、公立・公的病院の再編統合に名指しされた病院です。人口減少のもと学校も町に1校・1学年1クラスという状況で、患者とて少なくなれば病院経営も苦しくなるのは当然ですが、地域に病院がなくなってはいけないと町も医師確保や財政支援などに力を尽くしています。こういう苦労にこそ厚労省は寄り添ってほしいのに。厚沢部町ではありませんが、ある病院関係者からは「広大な北海道の状況など、厚労省はわかっていない」との声も聞きました。

 地域を維持していくことの大変さを、ひしひしと感じる北海道。もうからなければ切り捨てる新自由主義的発想を切り替えないと、本当に地域に人が住めなくなってしまうという危機感があります。早く政治の大元からの転換をしなければと感じた1日でもありました。

 【今日の句】ウソをつく 総理に不満も 積もりつつ

2019年11月27日水曜日

希望は語ることから

 宣伝を始めた途端に雨が降り始めたものの、お聞きくださった方の熱意が通じたのか最後には晴れ上がった函館市。表敬訪問や懇談、「党を語るつどい」などで市内を駆けまわりました。

 写真でわかるように、激励にかけつけてくださった党員・後援会員さんのうちわには「さあ変えるよ」の文字。ちなみに反対側(私に見える方)は「はたやま和也」と書かれています。参議院選挙でのスローガンでしたが、今こそ安倍政権を「さあ変えるよ」の意気込みでがんばりたい。

 表敬でまわった先でも「桜を見る会」に端を発して「安倍政権はもつんでしょうか」と話題に。私からは他党が追及本部を立ち上げていることも紹介して、今回こそ曖昧に終わらせないため世論も大きくしていきたいと応じました。

 反社会勢力が参加していたことで、いっしょに写真に映っていた菅官房長官の責任も問われてきています。安倍首相の推薦枠が1000人以上の可能性があることも、先日の田村智子議員の質問で明らかになってきました。まさに疑惑や虚偽答弁は底なしの様相です。

 「党を語るつどい」では、この桜疑惑とともに「どうしたら安倍政権を変えられるのか」が話となりました。投票率を上げるうえで若い世代と語り合おうとの話のなかで「30代の知り合いが正職員になれず、それでも夢を追いかけたいとがんばっている。政治の問題だと話をするなかで、だんだん会うことも楽しくなってきている」という方も。

 社会は変わらないとあきらめたり、でも誰かと語り合うことや共有しあうことを求めている若い世代は必ずいるはずです。夜に青年との語る機会があったので、そのことを尋ねてみると「辛い職場のことを語る人もいますよ」とのこと。その方自身も、職場で一人になった時にはため息混じりの声を何度か出したとか。

 辛さは口にしていいはずなのに、それができない日本社会を覆う空気。評価の目が突き刺さって声に出せず、自分で何とかするしかないという自己責任の悪循環。地域・職場・学園と、政治とを車の両輪のごとく動かすための日本共産党を強く大きく、しなやかに広げていかねば。

 社会は変えられるし、変える力は必ずある。そういう話し合いを若い世代と自然体で進めていきたいなと、あらためて思いました。

 【今日の句】政治にも きっと晴れ間は 訪れる

2019年11月26日火曜日

税金を返してほしいくらい

 今日は氷点下の大沼から七飯町内、北斗市とまわって夜は演説会。街頭では「税金のことだから、どんどん言って!」と桜疑惑への怒りの声も! このまま幕引きなんて許さないとの世論をひしひしと感じる毎日です。

 スーパー前で足を止めて最後まで聞く方や、わざわざ車の窓を開けて手を振っていく方など今日も多くの反応が。総理の答弁を信じられない方が7割近くいるとの世論調査も納得です。誰もが疑っている。

 国民の7割近くが総理の答弁を信用できないなんて、本来なら非常事態。心ある総理なら国会での質疑にも応じるはずですが、それもできないほど追い詰められているということではないのか。

 冒頭の方が話されたように、くらしが楽ではないもとで払っている税金なのに私物化されていたなら腹が立つのも当然です。それなら税金も返してほしいくらいの思いになるのだって当然です。消費税だって「国に金がない」ことを口実に増税したくせに!

 演説会では北斗市・七飯町・森町など近隣自治体からとともに、わざわざ八雲町・佐藤智子町議も駆けつけてくれました。昨日からお世話になった森町・壇上美緒子、七飯町・上野武彦、北斗市・前田治の各議員とそろって最後は「がんばるぞ」。司会は江差町・小野寺真議員が務めてくれました。

 明日は函館市へ。宣伝や「党を語るつどい」で、また多くの方にお会いできるのを楽しみにしています!

 【今日の句】安倍首相 家計の重み 知ってるか

2019年11月25日月曜日

軸がある人たち

 みぞれの札幌で朝宣伝の後、今日は森町へ。晴れてるものの風が強く、それでも街頭宣伝には車から手を振ってくださる方の多いこと! いっしょにマイクを握った檀上美緒子町議への信頼も厚いと感じました。

 駅前での宣伝に駆けつけてくれた女性は「火事にあった後に、檀上さんにお世話になった」とお礼を兼ねて足を運んでくださったのです。議会で町政を厳しく町民目線でチェックする姿勢への激励の声も聞きました。揺るがない活動を地域で広げていることって、なかなか簡単にできるものではありません。

 私からは「桜を見る会」疑惑の追及とともに、安倍政権を終らせて野党連合政権をつくろうと訴えました。聞きに来てくださった方からも「そうだ!」の声が出るほと、安倍政治への怒りは強い。このまま幕引きなんて絶対に許せないのです。

 夕方には檀上さんのお宅で支持者の方と話をするなか、女性の方が入党してくださいました。家族と町内の仲間を大切にしたいこと、介護サービスが削られていくことへの不安、党員のみなさんに会って「軸がある人たち」と感じていたことなど、率直な話し合いになって決意に至ったことは嬉しい限りです。

 特に「軸」という話が出されたときに、思わず私はじめ、その場にいた誰もの背筋が伸びました。国民のことよりも米国や財界の方を向き、支援者へ税金でもてなすような安倍政権に対して、ただ批判だけでなく生き方として活動している日本共産党への大きな励ましの言葉として受け止めました。今も背筋が伸びる思いです。

 明日は七飯町と北斗市をまわり、元気に街頭で訴えます。

 【今日の句】隠すなら 世論の力で 追い詰める

2019年11月24日日曜日

まだまだ共闘は前進する

 松本けんじ知事は誕生ならずとも、市民と野党の共闘が力強く発展したことは大きな財産! 高知の奮闘に続いて、北海道でも粘り強く進められるよう力を尽くしたい。

 あれだけ各党党首や国会議員が応援に入り、参議院選挙に続いて市民のみなさんが「自分の選挙」として取り組まれていた様子は「しんぶん赤旗」からも、よくよく伝わってきました。高知から、たくさんの元気と勇気をもらいました。

 何より夏の参院選に続き知事候補という重責を担った松本さんには、本当におつかれさまでしたという言葉しかありません。充電して、またがんばりましょう。

 さて私は明日から渡島方面へ。街頭宣伝や演説会・「党を語るつどい」に調査など、盛りだくさんの4日間。天気も悪くはならなさそうですし、元気にがんばります。

 【今日の句】負けた気はしない 歴史は進んでる