2021年9月11日土曜日

奨学金って何ですか

 全道福祉後援会の決起集会、民青道委員会「学費高すぎるだろ札幌キャンペーンチーム」の宣伝などに参加し、思わぬ一言に出会いました。「奨学金って何ですか」。こういう出会いこそハッとする。思わず調べました。

 奨学金のことを知っていると、今の制度の矛盾はよくわかります。「この間、全額を返し終えたばかりなんです」という方、「進学を考えていますが、返済のことが心配です」という高校3年生、札幌市奨学金のことでも「大事なことなので」と話してくれた北広島市在住の大学生など、署名に応じてくださった方の言葉からも伝わってきます。

 このうように署名された方の友人でしょう、そばにいて一言、「奨学金って何ですか」。説明しても、まだピンとこなかった感じでした。署名はされなくても、こういう方にも「なるほど」と思ってもらえれば必ず変化が起きる。私自身も奨学金を受けていた者として、教えてもらった歴史を思い出しました。

 私が受けたのは「日本育英会」の奨学金。そのチラシだったかと思いますが、もともとは成績が良いのに高等教育を受けられない子どもたちのために、民間の力で始まった「育英」だったのです。「成績が良い」ということがポイントで、違う角度から言えば、エリートをつくりあげ確保することが目標にもなるわけです。この要件は今まで続いていて、札幌市奨学金も高校なら「3.5以上」とされていますが、大学などは「4.7以上」という高い条件があるのです。

 日本が戦後の復興を果たすために、この育英金は大きな役割を果たしました。ところが「給付制」はなく、公務員や準ずる職に就けば返済不要という日本型の奨学金制度がつくられました。ちなみに国会でも「給付制」は議論されたことがあるのですが「ソ連のような仕組み」という理由で実現しませんでした。学生や家庭の現実よりも、共産主義になってはいけないという理由だけで「給付制」は実現しなかったのです。

 しかし、今や大学進学率は54.4%(2020年度)と半数を超え、短大なども含めると8割を超えます。多くの家庭で進学が選ばれるなか、貧困と格差が広がる今、奨学金への要求が強まるのは当然なのです。「エリート確保」の意味を持っていた奨学金が、今は「誰でも学ぶ権利を保障する」ための奨学金となってきたのでした。学ぶ権利を保障するなら学費無償化が筋というものですが、そうなっていない日本の現実のもと、頼み綱は奨学金なのです。こういうもとで長年の学生や保護者の運動が積み重なり、国でも給付制奨学金をつくることができたわけです。

 声をあげれば変わっていくことは、福祉後援会の集会でも確認されました。数は少ないものの札幌市が「生活保護の申請は国民の権利です」とのポスターをつくったことが、その象徴です。いま全国にも同様のポスターが広がり始めてるそうで、生活保護申請にハードルが高かった札幌市で切り開いたことが全国に波及しているとは、すごいこと。運動とともに国会で日本共産党が追及したことも重なって、前へ進めたことを確信にしたい。

 切実さとともに、その根拠がしっかり整理できれば、行政は検討せざるを得ません。それが説得力というもの。これを短文・短時間で伝える力をつけたいと、つくづく感じた1日でもありました。

 【今日の句】学ぶって 未来を照らす ものだから

2021年9月10日金曜日

そろって同じ気持ちで

 久しぶりの暑さにも負けず、今日も上川管内へ。「いっしょにがんばるよ」と党員・後援会員さんからの激励や差し入れもあり、力をもらいました。美深町から始まり名寄市・下川町・上川町・愛別町・鷹栖町とまわりました。

 美深町・和田健町議は議会でしたが、名寄市・川村幸栄市議、上川町・溝口久男町議、比布町・遠藤春子町議が同行してくださいました。日本共産党は地区委員会ごとに議員団の会議などをおこない、情報交換・連携やカバーをしあっています。それぞれの得意分野もあり、学び合って管内全体も良くしていく、こういう力が日本共産党の強みであることも知ってほしい。

 自民党の総裁選がどれだけ報道されようと、コロナ感染者の苦しみや医療従事者の切実な現状が解決されるわけではありません。どうコロナ対策を充実すべきか、私の訴えに耳を傾けてくれている感じがします。総裁選で国民の関心を引き、総選挙の勝利につなげたいと自民党が考えているのなら、逆にしっぺ返しにあうでしょう。コロナ禍で命や健康、雇用や商売の瀬戸際に置かれた国民は、厳しく政治を見ているのです。

 私だけでなく地方議員や党員・後援会員さんが、そろって同じ気持ちで街頭に立っている雰囲気が、もしかしたら伝わっているかもしれません。車から手を振って応える方も、少なくありませんでした。明日も心ひとつにがんばりたい。

 【今日の句】この時に フラフラしない 党でこそ

2021年9月9日木曜日

本気で第一次産業支援を

 今日は黄金色の水田、なだらかな丘陵の畑などを横目に上川管内南部へ。収穫を喜ぶ秋ですが米価下落に襲われている現実を聞き、しっかり国へ反映しなければと痛感しながら懇談や街頭宣伝にとまわりました。

 東神楽町から始まり東川町・美瑛町・上富良野町・中富良野町・富良野市を訪れ、各地で生出栄・東神楽町議、増山和則・美瑛町議、佐藤和三・中富良野町議が同行してくださいました。議会があった東川町・鶴間松彦、上富良野町・米沢義英の両町議は来られずとも地元の党員・後援会員さんが駆けつけてくださり、本当にありがたい。必ず選挙で勝ちたい・勝とうとの思いが、どこの町からも伝わってきます。私も訴えに力が入りました。

 農家でもある生出町議から話を聞くと、今冬の組勘(組合員勘定制度)に支障が出るほど下落しているコメの概算金なので、農協も農家も頭を抱える状況だということです。組勘というのは、秋の収入を見込んでたてる営農計画のことで北海道特有のもの。肥料や農薬などの資材を買って春を迎えるわけですが、その分は農協から立て替えて収穫時に精算するという仕組みです。価格の安定があってこそ農家も農協も成り立つ仕組みですが、それが厳しくなっているのです。

 懇談の時間を割いてくださった角和浩幸・美瑛町長も農業をされていたこともあって話題になり、コメ以外にも、猛暑による牧草の収量と品質への影響、デントコーン(飼料用トウモロコシ)は丈が半分以下、輸入配合飼料も価格高騰などに見舞われている酪農家の実態をうかがいました。国による国産米の買い入れ、共済などの早期支払いなど、取りうる対策はすべて取って農家を支えるときです。自然を相手にする第一次産業だからこそ、こういう時には国ががんばらないといけない。

 富良野市の「語るつどい」では、農業とともに鉄道が地域経済にとっても必要との意見が出されました。根室本線は台風被害から5年が経っても復旧されず、しまいにJR北海道はバス転換をと言い始め、観光や物流にも大事な「動脈」がなくされそうとしています。「根室本線を守れ」と市民団体が粘り強く活動するなかで、先月には南富良野町・池部町長が引き続き存続へ力を尽くしたいと表明されました。

 まわるたびに、新自由主義の政治を変えなければと心から思います。もうからないところは撤退・廃止が使命とする新自由主義のもと、廃線が迫られている鉄路、再編・統合が迫られている公立・公的病院、大規模化して競争を勝ち残るよう迫られている第一次産業など、どれだけ道内に悲鳴があふれていることか。この大元から変えることができれば、北海道でも持続可能な発展が見えてきます。

 総選挙はコロナ禍で命がかかった選挙であるとともに、新自由主義と決別して地域・くらしの安心を取り戻す選挙です。ここで一歩も引かず頑張りぬける日本共産党の比例議席奪還と、市民と野党が力をあわせて政権交代を。明日も街頭演説の1回1回を大事にしてまわります。

 【今日の句】この秋が 命も地域も つないでる

2021年9月8日水曜日

政権交代へ旗が立った

 中央委員会総会という党のオンライン会議に終日参加。市民連合と野党4党が共通政策に合意したという嬉しい報告もあり、総選挙をたたかう方針も決意も固まりました。市民と野党の共闘で政権交代へ、そして揺るがずがんばる日本共産党の躍進を、北海道で議席奪還を!

 今日の総会は、総選挙勝利をめざす全国いっせい決起集会という位置づけもして、志位委員長による幹部会報告はこちらで聞くことができます。1時間10分ほどです。今度の総選挙は、国民の命がかかっているし、新しい日本をつくる選挙。日本共産党にとっては本格的に政権交代へチャレンジする選挙になります。

 合意された野党共通政策とは、①憲法にもとづく政治の回復、②科学的知見に基づく新型コロナウイルス対策の強化、③格差と貧困を是正する、④地球環境を守るエネルギー転換と地域分散型経済システムへの移行、⑤ジェンダー視点に基づいた自由で公平な社会の実現、⑥権力の私物化を許さず、公平で透明な行政を実現する、の6点。そのなかに核兵器禁止条約の批准をめざすことや沖縄辺野古での新基地建設中止、税制や社会保険料負担の見直しとともに消費税減税、原発のない脱炭素社会の追求、選択的夫婦別姓制度やLGBT平等法などの成立、森友・加計・「桜」などの真相究明などが盛り込まれています。

 この方向に政治が進めば、日本の姿や国民のくらしはガラリと変わるでしょう。この合意文書の前文では「市民連合は、野党各党に次の諸政策を共有して戦い、下記の政策を実行する政権の実現をめざすことを求める」とし、最後に野党党首が「上記政策を共有し、その実現に全力を尽くします」との文書に続けて野党党首がサインしています。新しい政権への道筋が、これでつくれたことになったのです。

 全国どこでも菅政権への不満の大きさは共通しているし、この国民の怒りの声が菅首相を追い詰めたのでした。新しい自民党総裁になろうとも、これまでの反省も見込めないなか、総選挙で審判をくだす流れは変わらない。そこで野党が政権交代への旗を明らかにできたことで、いよいよ本気の選挙協力へ進むことになるでしょう。あわせて、野党のなかでも揺るがずがんばる日本共産党が伸びてこそ、政権交代の力は強くなっていきます。

 明日からは上川管内キャラバン。さっそく今日の中身で元気に訴えていきたい。

 【今日の句】道筋が 見えたら前へ 進むのみ

2021年9月7日火曜日

この国を変えて

 今日は稚内市から猿払村・浜頓別町・枝幸町へ、4自治体だけでも移動距離は100kmをはるかに超えます。街頭演説の機会も、まさに一期一会。心も力も込めて16ヶ所で訴え、さすがに今日はへばりました。

 それでも地元の党員・後援会員のみなさんが駆けつけてくださるから、力が湧いてきます。稚内市では佐藤由加里・中尾利一の両市議、浜頓別町・宮崎美智子町議、枝幸町・野口洋郞町議など地方議員がいっしょに訴えてくれることも、どれだけ心強いことか。地方議員のみなさんには、どこでも声がかかっていて、住民との結びつきの強さも伝わってきました。

 それに比べて自民党内は総裁選挙に頭がいっぱいの議員の姿が報道で目立ち、感染しても自宅に放置されている国民や医療逼迫の現実など別世界とでも思っているかのよう。臨時国会も開かずして、政府・与党は責任を果たせていると思っているのでしょうか。演説後に「この国を変えて」と、力を込めて話してくれた女性の期待に何としても応えたい。車の中から手を振ってくださる方の姿もありました。

 昨日の豊富町や今日の猿払村は、公立病院が再編・統合の対象として厚労省から名指しされています。これだけ隣の自治体とも離れているというのに、しかも北海道の冬など普通車での移動も大変だというのに、そんな実態など国はお構い無しなのでしょうか。地方には住むなと言わんばかりの自民・公明の政治を、何としても切り替えたい。

 【今日の句】変えるため 体力だって 欠かさずに

2021年9月6日月曜日

この思い、必ず引き継ぐ

 今日から宗谷管内へ。穏やかな天気と澄んだ空気のもと、政権交代と日本共産党の比例議席を!とマイクを握りました。今回は利尻島・礼文島まで行けないのが残念ですが、この思いは島まで届けとばかりに訴えました。

 コメづくりの北限とされる遠別町から始まり、天塩町・幌延町・豊富町とまわりました。一大酪農地帯らしく、放牧されている乳牛の姿も数多し。配合飼料の輸入価格が上がっていたり、コロナ禍の需要減で乳製品もだぶつかないかなどの心配もあり、米価下落とあわせて国が責任を果たすよう求めていきたい。JA北宗谷前では、事務所から出て演説を聞いてくださって本当にありがたい。

 幌延町では、急逝された前町議の鷲見悟さんを偲びながらマイクを握りました。20年前に「核のゴミ」地層処分を研究する深地層研究センターが幌延につくられる時から、地元で反対運動の先頭に立ってきた鷲見さん。ふだんは穏やかながら議会での追及は厳しく、センターについて詳しく私にも教えてくださったことは忘れません。鷲見さんの蓄積を、しっかり引き継いでいかなければ。

 何事も続けることこそ力。まして地層処分については寿都町・神恵内村で文献調査も始められ、北海道全体での重大な課題です。当初の約束だった20年程度の研究期間が延長され、幌延町も最終処分地になりはしないかとの懸念は残り続けています。道民合意もなく地方へ押しつけるような国政を、いっしょに変えましょう。

 遠別町からスタートする前に、男性が私たちに「共産党は支持していないけど、今回ばかりは入れる」と声をかけてくださいました。自民党のだらしなさに腹を立てているようで、「今回ばかりは」と2回くりかえされたことからも、確かに日本共産党支持ではないことがわかります。それだけ今の自民党は、民意とかけ離れているということです。

 明日は稚内市から。夕方のうちに稚内入りして、後援会活動を進めていながら急逝されたTさんにも哀悼の意を表しました。何としても議席を奪還して報告しなければ、との思いが強まりました。

 【今日の句】くっきりと 美しかった 利尻富士

2021年9月5日日曜日

あのつらさを忘れず

 北海道で初めて震度7を記録した胆振東部地震から、明日で3年。37人が犠牲となった厚真町で紙智子参議院議員、道9区・松橋ちはる予定候補と献花をおこない、当時のつらさや悔しさを思い出しながら哀悼の意を表しました。

 出張先の洞爺湖町で午前3時7分、スマホから緊急地震速報のアラームが鳴り響くと同時に、大きな揺れに襲われたことを思い出します。その後、テレビなどで地震の状況を確認しているうち停電に。被害状況がよくわからないまま朝を迎え、厚真町などで大きな被害が出ていることをラジオで知り、急いでスタッフに車を走らせてもらったのでした。

 厚真町での山腹崩落には驚きました。安平町・むかわ町などでも家屋の損壊がひどく、避難所をまわって要望を聞いては行政に反映するということを続けました。厚真町の避難所では「先ほど見つけてもらった」というご遺族にも接し、どのような言葉をかけたらいいかも、すぐには浮かばないこともありました。できる限り足を運びましたが、どれだけ力になれたのか今だに自信をもって言えないのが本音です。

 厚真町・宮坂市尚朗町長からは、何度も話をうかがってきました。「昨日までいっしょにご飯を食べていた町民が」と語った後に絶句された、あの日の町長さんの思いも蘇ります。くらしの上では災害公営住宅などできたものの、「凍上による浸水など思いがけないことも起こりました」と苦笑され、コロナ禍のもと「被災者には寄り添いが必要なのに、疎遠になってしまっている」と顔を曇らせました。

 基幹産業である農業では米価下落も心配されるし、森林再生は途上どころか緒に就いたばかり。それというのも44平方キロメートルという過去最大の森林崩壊で、路網や作業道の整備が追いつかず、山の所有者であっても現場を見ることができていないからです。山林といえど私有財産ということで国の支援も受けられず、宮坂町長から「防災という点で公益的機能があることを見てほしい」との言葉を、しっかり受け止めました。

 「崩落したままでは、所有者の意欲も失われてしまいます」と強調したのは、苫小牧広域森林組合の小坂利政組合長。数十年かけて育てた木なのに、路網や林道がないために見に行くことさえできない所有者の悔しさを代弁されました。上空からドローンなどで見ても、1本1本の木の様子までもはわかりません。搬出して植林し、次の世代に引き継ぐことを受け継いできた歴史が、それぞれの所有者にはあるのです。

 宮坂町長が触れた災害という点でも、各地で頻発する集中豪雨に襲われれば、流木や地盤の流出が心配されます。紙議員も関係省庁に反映していきたいと応じましたが、私自身も再び国政の場で力になれるようがんばりたい。

 先だって安平町では、産廃処理場建設予定地の調査にも訪れました。別の機会にまとめたいと思いますが、道による設置許可はされたものの、住民とともに安平町自体も建設に反対しているのです。法的な瑕疵(かし)はなく、技術的には可能だとしても、社会的な合意がつくられていません。すでに町には別の処理場があること、地震や豪雨などの自然災害にかかわる不安もあります。

 厚真町・伊藤富志夫町議、むかわ町・北村修と大松紀美子の両町議、安平町・三浦恵美子町議とは、今日も含めて何度も各地に足を運びました。各町議が3年間、本当に町民の苦難に寄り添い続け、信頼を広げてもきました。私も多くのことを学びました。このような地方議員の力こそ、日本共産党の底力だと実感してきました。私も議席を奪還して、いっしょに願い実現の力になっていきたい。

 【今日の句】寄り添いの力は いつも現場から