2022年10月1日土曜日

安心こそ土台に

 75歳以上の方は医療費が倍の2割へ。そして今月の値上げは6699品目(帝国データバンク調べ)にも。くらしも商売も守れ!と、怒りの宣伝が呼びかけられて私も参加しました。主催は道社保協と消費税廃止各界連絡会。

 今まで1割だった、75歳以上の医療費。2割負担の対象者は全国370万人だそうですが、さらに対象を拡大していくことが政府の狙いでしょう。そうなれば次は3割へ。年金以外の収入がないのに負担ばかり増やして、政府は高齢者の健康や生活を何だと思っているのか。

 そうでなくとも物価高騰に見舞われているのですから、節約のためにと受診抑制が必ず起きてきます。これで本当に「社会保障」と呼べるのか。将来不安は、働く世代にとって「消費より貯蓄」となり、経済的にもマイナスとなるでしょう。安心あってこその消費です。

 そして異常なほどの物価高騰。先日の岩渕友参議院議員と調査した内容にも触れて、私もマイクを握りました。小売価格の高騰は生活者にとって厳しいものの、中小企業では、より切迫した状況です。高騰分を価格転嫁すると「違う取引先を探す」と、取引相手から言われるかもしれない。だから自社努力で持ちこたえる。それが中小企業の現実なのです。

 岸田首相は電気料金値下げなどの対策を進めたいと述べましたが、あまりにも遅い。これまでの次元とは違う経済対策を、急いで進めるべきです。その1つは、やっぱり消費税減税とインボイスの中止。学校給食費を無料とするなど、家計の支えとなる施策も今こそ実施へ進めてほしい。

 今日は10月として過去最高の暑い1日でしたが、来週からは一気に気温が下がるよう。灯油価格も昨年より20円以上/㍑も上がっているだけに、ストーブの点火もためらいがちになります。急いで「くらし守れ」の声を大きくしていかなければ。

 【今日の句】ていねいに 説明しても 物価高

2022年9月30日金曜日

無理に無理を重ねていないか

 北海道新幹線トンネル工事で基準値を超えたヒ素等の検出が相次ぐなか、鉄道・運輸機構に要請へ。前田治・北斗市議と橋本みか党厚別区委員長が住民の声を届け、私からも住民理解・住民合意なき工事はダメだと強調しました。

 札幌駅直結の商業施設パセオも、工事のために今日で営業が終了となりました。着々と工事を進めるつもりも、掘れば掘るほどヒ素や鉛などが出てくる北海道。有害残土の処分地・処分方法も決めずに掘削だけは進めるという、まさに「後は野となれ山となれ」となっています。その結果、住民理解・住民合意なく有害残土が押しつけられることへの心配が広がるのも当然です。

 昨日の札幌市議会で、秋元市長は反対の声が大きい山本地区や金山地区も含めた、受け入れ地を選定する旨の答弁をしました。橋本さんから、該当する市有地は荒れ放題だし、山本町内会の反対の意思は変わっていないと代弁されました。金山地区もあわせて、住民合意なければ選定から除外するなど決断するときではないのか。

 前田市議は、地元・北斗市で基準値を超えるヒ素などの検出が続いていることとともに、議会のため来られなかった佐藤智子・八雲町議の分も、同町で北斗市同様の事態が起きかねないと強調しました。機構側は、基準値を超えるようなときは速やかに(自治体などへ)知らせるとの回答でしたが、北斗市ではその報告が1年近くもされなかったのです。

 そのうえ掘削土の盛土はヒ素が基準値の140倍となっても、モニタリングする地点では基準を下回る、という説明をしていることに議論が集中。地下水などとともに流れ出す前に、原地盤を活用する処分が可能なのか、科学的な議論も必要です。そこまで有害残土を集める、と宣言しているようにも思えます。これで住民理解・住民合意を得られると言えるのでしょうか。

 そもそもは2030年度末開業にあわせて、工事を無理に進めなければいけないことが根本的問題です。国交省の今日の有識者会議では、資材価格の高騰によるコスト増が議論になっています。無理に無理を重ねることで、環境面も財政面も、矛盾を膨らますことにならないか。そもそも札幌延伸で本当に黒字になるのか、需要予測も本当に正しいのか。中止も含めた見直し議論を進めるべきです。

 【今日の句】新幹線 未来の重しに ならないか

2022年9月29日木曜日

今からでも訓練中止

 昨日に続いて聞き取りへまわった合間に、来月1日からの日米共同訓練中止・オスプレイ来るな!との街頭宣伝へ、岩渕友参議院議員と参加しました。主催は道安保破棄実行委員会。岩渕さんは沖縄で実際に経験したオスプレイの轟音にも触れて、「中止の声をあげましょう」と呼びかけました。

 今回の訓練に間に合わせるように、オスプレイの飛行訓練高度を90メートルまで下げることに日米合同委員会で決めました。日本の航空法では、人口密集地では300メートル以上、人や家屋がない場所では150メートルと定めています。今回の訓練だけとしていますが、既成事実化・常態化する恐れがあります。いつも米軍はルールを破ってきたからです。

 90メートルとは、札幌大通公園・テレビ塔の展望台と同じ位置。飛行地域は沖縄を除く山岳地帯というけど、山岳地帯を高度90メートルで飛べるのか。実際は、北海道の大地を低空飛行していく想定なのでしょう。もちろん民家はあるし、酪農・畜産地帯での轟音は乳牛などへ大きなストレスになります。被害を受けるのは人間ばかりではありません。

 また「沖縄を除く」というのも、これが枕詞になれば「沖縄でできないので、各地で訓練します」と何でもできることになる。終了も22時と遅い。道民の批判がなく、今年の訓練が実績とされれば、来年以降は拡大されかねません。だから今こそ声をあげなければ。各団体からも「北海道を軍事基地化しないで」など、怒りのスピーチが相次ぎました。こんなに米国いいなりの日本政府の姿勢を、厳しく問うていきたい。

 岩渕議員と今日まわった先は、道中小企業団体中央会、道中小企業総合支援センター、道信用保証協会、道中小企業家同友会。あらためて中小企業の置かれている実態と支援の現状、今後の課題を学ぶことができました。信用保証協会では菊地葉子道議も同席しました。

 コロナ禍と物価高騰の打撃に見舞われ、まずは今を生き延びなければならない。同時に、新たな分野や需要を見据えた設備投資や研究開発、業種・業態転換なども考えなければならない。北海道は全国と比べて事業承継が必要な中小企業も多く、各団体・関係機関も密着した支援の努力を続けています。

 今年2月には、上記の支援センターや信用保証協会とともに道立総合研究機構・道貿易物産振興協会が協定を結びました。これは、どの機関に相談しても、経営や研究、販路拡大や債務保証など、中小企業への支援につなげるものです。創業支援とともに、今ある中小企業を支える力となってほしいと心から願います。

 同友会で聞いた「(全企業のうち)99.8%の中小企業が、それぞれ1%ずつ底上げされることが地域経済の大きな力になります」との言葉も、重く響きました。中小企業が社会的に果たしている役割を、広く国民的認識にしていきたいとも思います。多くのことを学んだ2日間でした。

 【今日の句】急ぐのは オスプレイより くらし支援

2022年9月28日水曜日

苦境の中小企業を支えて

 今日・明日と岩渕友参議院議員の調査に同行です。今日は札幌市商工会議所、味噌や醤油でおなじみの福山醸造、北商連(北海道商工団体連合会)へ。コロナ禍の影響も抜け出せないなかで物価高騰が襲い、融資の返済期限も迫る「三重苦」。その実態調査に、岩渕議員が来道した次第です。

 札幌市商工会議所は東京・大阪に次ぐ3番目の会員数を要し、その多くが中小企業。飲食・サービス業や観光関連業も多い。先の見通せない状況に「御用聞き運動」としての相談活動などを、親身に進めてきたといいます。

 来月からは市商工会議所としての利子補給策もおこなうとのことで、事業者と地域経済を支えるための必死さが、ひしひしと伝わってきました。相談活動を続けてきたみなさんだけに話も具体的で、国からも見合った支援を強めなければと痛感しました。

 製造関係の現場もと、福山醸造に足を運びました。大豆とともに醤油製造に大事なのが小麦ですが、福山醸造さんは道産小麦100%。外国産小麦が高騰した影響で道産小麦も高値安定となったほか、発酵には半年~1年かかるため温度管理の燃料費なども負担が重くなっています。

 同時に、「ぜひ実業に光を当ててほしい」と話も心に残りました。機械に置き換えられない職人の世界は、中小企業としての魅力でもあります。人口減少が続くもと、各地で技術が引き継げられない実態もあるなかで、ものづくりの大事さも広げなければ。

 北商連では、さらにリアルな現状が。申請書類などの書き間違いが多くなっていて、そのやりとりから「精神的な不安が増えている」との一言は、多くの相談を受けて来たからこそ。経営の不安ではなく精神的不安とは、仕事と生活が密着している中小・零細業者、自営業者ならではです。

 両親が食堂を営んでいた私にとって、その不安や実情は他人ごとではありません。インボイス導入による心配も次々と出されました。これまでの延長線上の経済政策ではダメで、消費税減税・インボイス中止のように、これまでと違う次元の手を打たなければいけないと強く確信。

 明日も中小企業団体を中心にまわります。

 【今日の句】消費税下げて インボイスはやめて

2022年9月27日火曜日

最後まで国葬反対

 国会での虚偽答弁は118回、憲法解釈を変えて安保法制(戦争法)を強行、金融緩和路線が引き起こした円安による物価高騰。その安倍氏が「国葬」に値するとは、とても思えません。そもそも誰かを特別扱いする国葬令は、戦前の反省から失効されたのですから、なおさら実施強行は許されません。

 憲法改悪反対共同センターと自由法曹団北海道支部による反対集会。テレビなど報道関係者も多く駆けつけ、全体としても雰囲気は緊張気味。チラシを受け取ったり、足を止めて写真を撮っていく方の姿も多く注目が集まりました。報道は「国葬」一色でも、世論は違います。

 「法の下の平等にも、思想・信条の自由にも反します」「これだけの税金を国葬より、くらしや医療にこそ使ってほしい」「統一協会との関係も明らかにされていない」などなど、各団体からのスピーチも力が入ります。公費で上京している鈴木知事や秋元札幌市長にも、厳しい批判の声があがりました。「国から正式に招待された」からと、まったく主体性のない理由づけが本当に情けないとの話に、私も同意です。

 戦争させない市民の風・北海道も反対集会をおこないました。日本共産党からは真下紀子道議・千葉尚子札幌市議も駆けつけました。野党各党のスピーチの時間もあり、私が最後まで反対を貫くと表明。冒頭にも書きましたが、国会での虚偽答弁が118回にものぼると公的に認定された元総理が、どうして「国葬」の対象となるのでしょう。

 沖縄出身だという方がマイクを握り「辺野古の新基地建設を始めたのが安倍元首相でした」と、怒りをかみしめるようにスピーチされました。「市民の風」川原茂雄共同代表は「安倍元首相には功罪あったというけど、実際は罪罪ではなかったのか」と強調しました。参加されている方がスピーチに集中している、その真剣さも伝わってきました。

 「国葬がおこなわれた、ただ1人の総理」として記録が残り、後世に伝えられるのでしょうか。その正当性のなさや憲法違反の実態が伝わらず、安倍氏が英雄化されるのではないかと、ものすごく懸念しています。関係が深かったであろう統一協会でも、また協会の権威付けに利用されるのではないか。報道各社の歴史的責任は重いと、1日を通じて痛感もしました。

 だからこそ、しっかり抗議と反対の声があったことを記さなければ。臨時国会でも追及されるでしょうし、されなければならない。市民の風の集会でも「今日が新たなスタート」との声があがりました。憲法にもとづく当たり前の政治へと、私も力をあわせていきたい。

 【今日の句】自席から ヤジした総理の 品格よ

2022年9月26日月曜日

疑問の声は、やっぱり大きい

 安倍元首相の「国葬」を前に、警備強化の報道が続いています。今日の街頭宣伝でも関心が高く、拍手をしながら歩いていく方の姿も。総がかり実行委員会による反対集会も、熱気を帯びました。

 岸田首相が「ていねいに説明する」と言っても、ますます反対の声が広がりました。首相の説明に説得力がないし、そもそも法的根拠がなく、安倍氏だけを特別扱いすること自体への反感が広がっているのでは。

 安倍氏の政治姿勢や政策だけでなく、統一協会との癒着も浮き彫りになり、それなのに「国葬なの」という素朴な疑問だと思うのです。その疑問に岸田首相は、まったく答えていない。弔問外交は理屈の後付けですし、外交なら先日までの国連総会の場こそ生かすべきではなかったのか。

 静岡県で台風15号による断水が起き、今も解消されていません。浸水被害も甚大です。こういう時にこそ予備費の活用をしたいと言えば、国会でも与野党を問わず協力して審議も進むはず。一方で、これだけ反対が多い「国葬」に予備費を使うことには納得できないし、そもそも国会質疑も十分ではありません。

 明日も市民による反対集会が予定されています。元衆議院議員ということで私にも案内状は届きましたが出席せず、いっしょに明日は反対の声をあげます。弔意なら、参院選候補だった私は何度も、街頭で哀悼の意を表明しました。しかし、政治的には評価などできない安倍氏を特別扱いし、その葬儀まで政治利用するようなことは許されません。

 原発問題全道連絡会の宣伝や、医療関係団体の後援会での報告などフル活動。党を強く大きくする活動にもがんばりたい。今こそ日本共産党が、新しい政治の担い手として力をつける時です。

 「国葬」や統一協会の問題、コロナ禍の無為無策、物価高騰への後手後手ぶりなどは岸田政権の行きづまりだけでなく、自民党政治そのものの行きづまり。しっかり政策と行動を積み重ね、何より党を強く大きくすることに力を尽くしたい。

 【今日の句】予備費なら 災害支援を 優先に

2022年9月25日日曜日

オスプレイのない空を子どもたちに

 「市民の風」の集会、中央区での市民と野党の共同街頭宣伝、東区に移動して「オスプレイ拒否!緊急行動」のデモにと駆けまわりました。中央区には小形かおり市議、東区では宮川じゅん道議、太田秀子市議、平岡だいすけ市議予定候補が参加しました。

 オスプレイ反対の行動は、矢臼別平和委員会と道平和運動フォーラムでの共同集会も開かれていると報告がありました。初めてのことです。予定されている日米共同訓練は、丘珠駐屯地を補給拠点に、然別や上富良野、矢臼別の各演習場への飛行訓練が予定されています。まさに全道規模の訓練です。

 丘珠駐屯地の周辺は住宅地。病院や高齢者施設も多くあります。訓練は22時までで、この時間までにオスプレイは丘珠へ戻ってくることになります。夜間の騒音が心配になります。騒音測定はされるようですが、それが市民に明らかにされるかは不明。飛ぶルートも「米軍の運用にかかわる」ことを理由に、明らかにされていません。

 防衛省は、いつも沖縄の負担軽減を理由にします。しかし実態は軽減していないし、日本全土が基地化しているのが実態ではないのか。本気で沖縄の負担軽減を進めるのなら、普天間基地の無条件撤去など、米側に本気で交渉するべき。しかし実際は、自衛隊と米軍の運用の一体化が進められているのです。

 そのうえ軍事費は倍加の方針。米軍と一体に、軍事大国化していく日本でいいのか。目前の共同訓練反対とともに、日本の軍事大国化に対しても声をあげていきたい。デモは久しぶりにコールもあり、参加者みんなの平和の思いが形になって伝わっていくようでした。

 毎週日曜日の「戦争させない市民の風・北海道」の集会は、ライブ隊が登場して盛り上げてくれました。東京から来られていた方もスピーチして、平和の思いを交流。

 中央区の共同街頭宣伝は、市民のみなさんとともに立憲・共産・社民・れいわとそろって国葬反対をアピール。秋晴れのもと、平和と民主主義を求める声を広げる1日となりました。

 【今日の句】この澄んだ 秋の空気を 汚さない