2017年2月11日土曜日

危険な同盟強化の道か

 日米首脳会談の内容が明らかになってきました。日本共産党は志位委員長名の談話「異常な〝トランプ追随〟を際立たせた日米首脳会談を発表しました。

 分析や今後の準備のため、今週末は私も東京残り(家族よ、ごめん!)。

 共同声明を読み込んでいる途中ですが、志位談話で指摘しているように「危険な日米軍事同盟の侵略的強化」につながるような合意が見られます。

 さらに辺野古への新基地建設については「普天間飛行場の継続的な使用を回避するため」と書いてあり、首相が記者会見で「普天間飛行場の全面返還を実現すべく」との言い方とは違います。

 何より、辺野古が「唯一の解決策」として、県民の民意を踏みにじることなど到底許されない。

 経済問題でも、日米間で二国間の新しい枠組みを設けることが確認されました。

 米国からすれば、これが米国の利益を要求する場となり、日本側がTPP以上の譲歩をする危険性があります。

 明日も情報収集と分析を続けますが、合意した「日米同盟の強化」が持つ意味は重大だと思います。

 それにしても週末の議員会館は静かで、じっくり物事を考えるには最適ですね。

 私は(そもそも、やったことはないのですが)ゴルフをしている余裕はなさそうです。

 【今日の句】 同盟の 名で軍事力 強められ

2017年2月9日木曜日

豪雪地帯は全国51%

 国会のさなかですが集会などが相次ぎます。今日は全国豪雪地帯町村議会議長会による「政党との懇談会」。毎年この時期におこなわれています。

 毎年11月に全国大会をひらいて豪雪地帯の抱える諸問題を話し合い、その際の決議や要望をもって政府・国会へ要請がおこなわれます。

 その一環として毎年「政党との懇談会」を開き、日本共産党も毎年参加してきました(昨年・今年と私が参加です)。

 豪雪地帯は全国51%を占めるのですが、人口は15%ほど。

 「別の言い方をすれば、15%の人口で国土の半分を維持しています」

 あいさつを聞き、なるほどと思いました。

 そこで豪雪地帯対策特別措置法を見れば、第1条で次のように書いています。

 「‥‥雪害の防除その他産業等の基礎条件の改善に関する総合的な対策を樹立し‥‥」

 豪雪で受ける被害は、直接的・物理的でもありますが、長期かつ多量の降雪は社会的損失にもなるわけです。

 現在では人口減少に悩む自治体と重なり、直接の豪雪対策にとどめず、産業等の「総合的な対策」が今こそ必要な状況です。

 屋根の雪おろしなどは人の手が必要ですし、そこには若者や現役世代の力が欠かせない。

 私からは先の特措法にも触れて、●国が財政支援を強めることは当然、●除排雪を担う業者、地域コミュニティ、消防・防災体制の維持へ「総合的な対策」が必要なこと、●カギとして自治体職員の増員などをはかること--などの必要性を述べました。

 「大雪で車数百台が立ち往生。集落の孤立を防ぐ対策や、除雪費用の追加支援を」(鳥取)

 「大雪での農業被害が生まれている。ハウス復旧の費用支援が必要」(新潟)

 「人口流出で除排雪の体制確保に努力している。若い人が食べていけるような雇用対策も」(石川)

 出される実態は豪雪地帯に住む者であれば「うん、うん」とうなずくことばかりなのですが、東京などでは実感が湧かないことと思います。

 おりしも今日は国会周辺も、午後から雨が雪に変わりました。

 日本のすみずみに、ぬくもりが届く政治でありたいですね。

 【今日の句】 ひらひらの 雪も積もれば 山となり

2017年2月8日水曜日

そんな答弁あるか

 金田法相の文書問題に加え、南スーダンPKO「日報」問題で稲田防衛相は「9条上で問題になるから『武力衝突』を使う」発言‥‥思わず私も「えっ!」。

 まず稲田発言ですが、今日の予算委員会で民進・小山展弘議員の質問に答えたもの。

 「日報」には現地の「戦闘」が報告されていることに、その有無を問うたところ「事実行為としての殺傷行為はあったが、憲法9条上の問題になる言葉は使うべきではないことから、武力衝突という言葉を使っている」との答弁!

 つまり事実は存在するものの、憲法に抵触しないように言い換えている、というだけの話ではないですか。

 あまりにひどい、ひどすぎる。

 これで自衛隊員が「戦闘」に巻き込まれた場合は、どう責任を果たすつもりなのでしょう。

 夕方に野党4党の国対委員長会談が開かれ、①金田法相は辞任に値する、②南スーダンPKO「日報」問題での集中審議、③予算採決前に天下りあっせん問題での全省庁調査結果の提出--などを確認。

日本共産党は今日、予算委員会で大平議員(核兵器廃絶)・梅村議員(地方公務員の長時間労働)が質問しました。

 明日は高橋千鶴子議員が国民健康保険について質します(11:11~、ネット中継あり)!

 さて私は、今後の質問準備のさなかに新日本婦人の会、民医連と社会保障協議会の院内署名提出集会や報道関係との対応、論戦会議などなど‥‥。

 あらためて各地の粘り強い運動が世論を動かしているんだと実感です。

 国会でも、さらに心ひとつにがんばらないと!

 【今日の句】 隠ぺいに 説明不能 あぁ大臣

2017年2月7日火曜日

重ねた時間の重み

 「北方領土の日」の今日は返還要求全国大会に参加。B型肝炎訴訟で、北海道の原告の方とも懇談。心ひとつに私もがんばりたい。

 1855年2月7日に日魯通好条約を調印したことから、今日を「北方領土の日」と定めて、毎年このような全国大会を開いています。

 各党国会議員も参加し、政府からも安倍首相・岸田外務相・鶴保北方相があいさつ。

 安倍首相は、私の質問時と同様に「新しいアプローチ」でロシアと交渉を進めると述べていましたが、果たして「新しいアプローチ」の中身も展望も、どれだけ多くの方の理解となったのでしょうか。

 領土交渉は厳しいものではありますが、先日の委員会で指摘したように、相手の誤りなどの発言には指摘や反論をしなければ、それが公式見解として固定化しかねません。

 プーチン大統領が報道に「領土問題はまったくない」と答えているもとで、共同経済活動を進めることが、どれだけ領土問題の進展に資するのか、交渉当事者の安倍首相の口から語られる必要があります。

 今日も発言が相次ぎましたが、元島民には時間もないし、何より国の主権の問題でもあります。

 歯舞群島・色丹島は北海道の一部であり、速やかな返還を求めるものですが、そこで平和条約とせず中間的な条約とすること。

 択捉島・国後島はもとより全千島列島が日本の歴史的領土であり、ヤルタ協定など戦後処理の不公正をただす立場で領土交渉にのぞむこと。

 信頼や協力も、道理が前提としてのものだと思います。

 部屋に戻ると、全国B型肝炎訴訟北海道原告団のみなさんが来室されました。

 「検査の結果を待つたびにドキドキします」

 「それで元気なうちに、こうやって訴えにまわろうと」

 ご夫婦で東京に来られて、国会議員の部屋をまわるだけでも体力仕事です。

 それでも多くの方々が、このように何度も何度も訴えて、昨年の通常国会で請願が衆参両院で採択されるに至りました。

 肝硬変・肝がん患者への新たな支援へ、調査研究も今年3月には完了する見込みでもあります。

 これを予算措置へつなげることが大きな課題ですし、C型向けの新薬と同様、B型創薬の研究開発事業にも力も予算も注がなければいけません。

 重篤患者の医療費助成も、急がれます。

 受けた要請の立場で、私も力を尽くすことを約束しました。

 今日の予算委員会は、天下り問題の集中審議で宮本岳志・塩川鉄也の両衆議が追及。

 明日は大平喜信(15:22~15:52)・梅村さえこ(15:52~16:19)の両議員が質問します(ネット中継あり)。

 金田法相の指示で、「テロ等準備罪の議論は法案提出後に」と予算委員会での質疑を野党に止めるような文書まで出された問題もあり、行政府から国会運営に指図するようなことなど本当にとんでもない!

 【今日の句】 運動の 時間の重さ 感じつつ

2017年2月6日月曜日

なくせ過労死

 今日の予算委員会で、真島省三議員の質問に厚労相から「見直しも含めた検討」との前向き答弁! 高橋千鶴子・倉林明子の両議員から積み上げた質問でした。

 テーマは原発労働者の、残業問題でした。

 そもそも過労死を生むような異常な長時間労働をなくすのは当然で、それは原発とて変わりません。

 しかし昨年10月12日の予算委員会、原発再稼働の審査業務を残業時間限度基準の「適用除外」にする、労働基準局長の通達が出されていることを厚労相・経産相・原子力規制委員長とも「知らなかった」との答弁がありました。

 関西電力では、高浜原発1・2号機の運転延長申請にかかわった40代の男性課長が「適用除外」の対象ではありませんでしたが、関電社長も「忙しいという状況があったのは事実」と会見で述べるほど最大で月200時間の残業をおこなうなか、みずから命を絶ちました。

 「繁忙期」という例外を設けて「過労死ライン」を超える残業も認めていけば、過労状態によるヒューマンエラーも現場では起きかねない。

 このような「適用除外」の対象業務について問うなかで、冒頭の厚労相からの答弁があったのです(しかも高橋・倉林の両議員の名前をあげて!)。

 そもそも原発再稼働は公益といえるのかと質しましたが、廃炉作業も含めて、原発の現場や電力会社のなかで異常な長時間労働があってはいけないこと。

 質問の積み重ねで政治を動かすのは、日本共産党ならでは。

 明日の予算委員会は天下り問題の集中審議で、NHK中継もあります。

 日本共産党は宮本岳志(15:28~15:58)・塩川鉄也(15:58~16:22)の両議員ですので、ぜひご覧ください!

 私は昨日に書いたように部屋が新しい体制となり、会議や委員会室などをバタバタと慌ただしく‥‥。

 【今日の句】 どの職も 健康あっての ものだもの

2017年2月5日日曜日

花束を君に

 遅ればせながら報告ですが、今国会は農水委・震災復興特別委に加え経済産業委員ともなります。加えて明日から秘書体制も変わり、心機一転です。

 これまで衆議院の経済産業委員は真島省三・藤野保史の両議員でしたが、今国会の大きな焦点となる共謀罪での論戦と活動に藤野議員の力を保障するため、経済産業委員へ私が代わりを務めるということです。

 とはいえ単なる代理ではなく、TPPを機に通商政策での論戦も重視することから、昨年TPP特別委員会にいた私が新たな到達点での論戦に挑む、ということでもあるのです。

 さっそく経済産業関係の「白書」などが部屋にドン!と届いて、思わずウッ‥‥とうなる分量でしたが、まずは政府の経済産業政策をしっかり頭に入れないと。

 原発問題も、これまで以上に学ばなければいけません。

 そういうわけで、部屋に新しく経済関係に詳しいU秘書が着任となります。

 心強いし、しっかり意見交換しながら論戦に挑みたい。

 同時に、私の当選時から支えてくれたベテランのK秘書が異動となります。

 言葉では書ききれないほどお世話になり、支えてくださったことには感謝の一言しかありません。

 とはいえ同じ国会議員団(事務局)として活動することに変わりはないので、心ひとつに力を合わせたい。

 残るのは新人のK秘書で、責任の重さにプレッシャーを感じることもあるでしょうが、こういう時にこそ(もちろん私も)成長の糧になれればと願っています。

 秘書2人と私とでがんばります。

 よろしく、お願いします。

 写真の花束は今日、札幌市豊平区の「新春のつどい」でいただいたもの。

 ちょうど明日からの新しい挑戦に合わせて‥‥というわけではないでしょうが、昨日の質問も含めて「がんばってるね!」と多くの激励もいただきました。

 明日も朝から国会対策の会議や予算委員会があり、今日のうちに上京しています。

 実はこのブログ、Wi-Fiを使える機内で作っています。

 便利な時代になりましたね。

 【今日の句】 花束で みんなに伝える ありがとう