昨年11月に訪れた「かまだ木炭」さん。窯も稼働し、原料となる原木も積まれていて、地震直後の収入ゼロという状況は解消できてきたそうです。ところが今回はコロナ禍。「飲食店などに卸せなくなっていくのではと、道内の同業者も含めて心配です」と代表の鎌田武一さん。
1万人ほどが訪れる毎年6月におこなう「あつま田舎まつり」も今年は中止となり、炭火焼肉での消費も見込めなくなりました。「まだ飲食店が再開できる状況にないのなら、補助金などで支えてほしいです」との訴えは、あらためて切実な実態の反映だと痛感しました。
政府主導による高級志向牛肉の生産は、裏を返せば一般食卓では国産牛肉の消費減少と、安価な輸入牛肉への依存となりました。国内和牛農家が苦しんでいても、外国からの牛肉輸入は止まっていません。「外国頼みの食料生産でなく、しっかり国内自給をする政治にしなくちゃ」と米田さん。まったく同感です。
世界的には、人口増加と気候変動の影響により食料生産もひっ迫しています。こういう時に、日本の食料自給率は過去最低の37%のままでいいのか。今後の社会の在り方も、コロナ禍のなかで考えていく必要があります。
インターネット上で学費軽減などを求める署名も、160以上の大学でおこなわれているそうです。一部の大学で独自の給付金なども具体化されていますが、大学の運営資金のことを考えれば国が支援策を強めるべきです。今日の聞き取りでも「丸々1ヵ月分のバイト代が消えた」「バイトをクビになった人もいる」などの話が次々。
オンライン講義が始まる予定のなか「通信料は学生負担となれば重い」「ウェブカメラやヘッドセットは品薄状態で手に入らない」「使ったことのない学生へのサポートも必要」など、具体的な要望が出されました。上級学年の学生からは「図書館が開いてないので卒論の資料を集められない」「実習や就活のスケジュールがどうなるのか」など、来年のことも含めた心配も尽きません。
聞いていて心に残ったのは「モチベーションの低下」でした。「休みの当初は予習や、せっかくだから料理の練習などもしてたけど、だんだんモチベーションが下がってきている」「生活リズムが崩れている。家で映画や読書も楽しんでいたけど、惰性的になって『これでいいのか』と思う」など、リアルな声を聞くことが大事だと実感です。
こうやって交流することは、学生同士にも求められていたんだなとも感じました。早く終息をと願うばかりです。
【今日の句】あの速報 地震でなくて 良かったが