2015年12月12日土曜日

道庁前へ行く理由

 久しぶりに道庁前の反原発抗議行動に参加できました。原発推進へも、厳しい寒さともたたかい続けて177回目。私も心ひとつに国会でがんばろう!

 いちど参加すればわかりますが、北海道で約2時間も外に立ち続けるというのは本当に身体にこたえます。

 行けば私もマイクは握りますが、どちらかといえば一緒にいることで少しでも励ましあえれば‥‥というのが正直な思い。

 もともと一個人として声をあげる場として、この道庁前の行動が始められました。

 議員は議員としての役割はあるにしても、この場では志を同じくする仲間の一人(と私は思っています)。

 気を使っていただき、私が持っているカバンを「持ちますよ」と言ってくださる方もいるのですが、上記の理由で感謝しつつ自分で持って参加しています。

 それぞれの事情はあるでしょうが、少しでも時間をつくって多くの方が参加してくださると嬉しいな。

 このような目に見える形の取り組みというのは、相手側もよく見ているのです。

 戦争法案廃止で国会前に10万人以上が集まったような世論を簡単には無視できないし、国民を説得できないと考えたときには強行採決という手段には出ることもあるでしょう。

 でもそれは、追い詰められたことの証拠。

 毎週10万人は集まらないにせよ、この反原発行動のように粘り強い取り組みがあるからこそ、再稼動も簡単には進んでいないんですよね。

 さて、先日におこなった党農林水産部会の鼎談原稿ができて、そのチェックにも四苦八苦‥‥わかりやすく伝えるって、やっぱり難しいなと思う日々です。

 【今日の句】 一強と 言うが足元 弱いもの

2015年12月10日木曜日

まだまだTPPの本格審議はこれから

 かなり調べ上げて今回の質問に挑みました。衆議院インターネット中継から、ぜひご覧ください。まだまだ取り上げなければいけない問題があります。

 昨日も書きましたが、犠牲になるもののうえに成り立つ「経済大国」は、本当に国民の利益になるのでしょうか。

 臨時国会が開かれないなかで、通常国会前にできる質問は今日が最後になるのかもしれませんが、まだまだ私がやらなければいけない仕事があります。

 今日は短いブログで申し訳ありませんが、がんばりますね。

 【今日の句】 質問は パフォーマンスじゃ ないんでしょ

2015年12月9日水曜日

TPPを広い視野で見れば

 衆院農林水産委員会の閉会中審査で、明日は私が質問に立ちます。16:25から40分、衆議院ネット中継で! 畜産・酪農とTPP問題を取り上げます。

 通告を終えて、まだまだ問いただすことがあるな~と痛感しながら原稿や資料を再確認しています。

 そもそも臨時国会を開いてないのですから、国会へのTPP「大筋合意」報告はされていないのです。

 正文の日本語訳もないし、私もUSTRのHPから英文を印刷して読んでいますが、大臣などもきちんと読んだのでしょうか。

 議員としてチェックをしようにも、その権利を封じ込めるようなことは到底許されません。

 ともあれ手に入る材料だけでも、明日は厳しく質問に臨んでいきたい。

 今日は合間に、国会内で開かれた「検証TPP--全国フォーラム」にも参加しました。

 時間の都合で報告途中で会場を後にしたのですが、多国籍大企業のみが利益を得て、農業や食の安全はじめ国民生活上は不利益になるのではないか、との思いが会場にはあふれていました。

 資料のなかにあった、アジア太平洋資料センター事務局長・内田聖子さんが引用した一節が目に留まりました。

 他の国の犠牲の上に米国がいかに経済利益を上げるかという観点からでなく、これが世界的な経済的安定を保証するかどうかという観点から、TPPは精査されなければならない。‥‥貧困層や労働者あるいは特定のセクターを犠牲にしながら「豊かな者」が利するような協定は、批判的に評価されるべきである。

 これは米国経済学者のジェフリー・サックスの言葉のようですが、文中の「米国」を「日本」と置き換えてもいいでしょう。

 TPP批准は決まったわけでなく、文字どおりこれから。

 明日の質問へ、もう少しがんばるとしましょう。

 【今日の句】 緊張は 1年たっても 変わらずに

2015年12月8日火曜日

臨時国会、やっぱり必要

 大臣への厳しい批判が飛んだ復興特別委員会を終え、畜産・酪農支援の申し入れで農水省へ‥‥とバタバタの1日。明日は参院農水委で紙智子参議が質問に立ちます!

 紙議員の順番は13:40~の予定ですので、参議院インターネットからご覧くださいね。

 農水省では伊東良孝副大臣(釧教大の先輩!)が対応していただき、紙智子参議・斉藤和子衆議ともども農家の実態をふまえた施策をと求めました。

 北海道では年間200戸もの酪農家が生産をやめる状況で、残った生産者でも「これ以上の規模拡大は限界」との声も聞かれます。

 体力のある生産者でも、価格の安定なしには10年・20年かけて返済する大型の設備投資には二の足を踏むわけで、明日からも議論の1つになるでしょう補給金制度の充実は必要だと思うのです。

 私の明後日の質問も、このような基調になるか‥‥いやいや、まだまだ検討中なのです‥‥。

 【今日の句】 ていねいな 説明どこへ 復興相

2015年12月7日月曜日

びっくりぽんの復興相

 10日(木)16:25頃から40分間、衆院農林水産委で質問に立ちます(ネット中継で!)ので、先ほどまで質問準備。明日は衆院復興特別委で、高橋千鶴子衆議が質問します!

 質問の内容をここで書くわけにはいかないのですが、畜産等を中心とした閉会中審査となるので、TPPもからめて質問する予定でいます。

 私も委員である明日の復興特別委員会では、高木復興相の香典問題が、また明るみになりました。

 明日の委員会でも質問されるでしょうが、自分が行かない葬儀に香典を出せないということは、私でも知っている政治家のイロハです。

 あまりにも多い件数は、知ってか知らぬか、常態化していたことの証でしょう。

 報告書を訂正すれば済むというものでない。

 何より就任記者会見で、復興相でありながら「規制委員会で安全性が確認されたら、宮城の女川原発も、福島の第2原発も再稼働してもいいのでは」との主旨を話していたのは、朝ドラ風に言えばビックリポン!です。

 福島県議会も、県内59市町村議会も、第2原発も含めて廃炉を求めているというのに!

 こういう方が復興大臣で、本当にいいのでしょうか。

 ネット中継で見ることができますので、明日の高橋議員の質問もご覧ください!

 【今日の句】 誰のため 大臣なったか 内省を

2015年12月6日日曜日

「食の安全」TPPでここが問題

 とかち帯広空港で、飛行機を待つ間にこの文章を書いています。今日は帯広革新懇主催のTPP学習講演会で講師。質問も次々と出され、何としても止めたいという思いがあふれました。

 私からは1時間、TPPの問題点と今後の運動などについて話をしました。

 農業が基幹産業の十勝地方ですから、生産サイドへの影響についても触れましたが、少し時間を割いて話したのが「食の安全・安心」。
 
 今日は3つの点を話しました。

 ①輸入食品は、TPPで税関は48時間以内に通過しなければいけないと定められた点。

 今も動植物や食品の検疫は、細菌検査・PCR検査(遺伝子組み換えかどうか)などで平均92時間ほどかかっています。
 
 これを48時間に短縮するのは物理的に無理なのですが、検査件数を減らしたり安全基準の緩和で帳尻を合わせるようなことにならないのか。

 ②食品衛生監視員は、いま全国で約400人しかいないのに対応できるのか。

 今でさえ輸入食品が増え続け、検査率は12.7%(2009年)から8.8%(2014年)まで下がっています。

 公務員の定数が決まっているなか、どうやって増えるであろう輸入量に対応できるのでしょう。

 ③政府は「日本の制度で変更されることはない」と言いますが、2国間の交換文書を見れば、作業部会などの記述があり、他国からの要求を議論する「入口」は設けられているということ。

 「主体的に対応するので、日本が議論しないといえば議論できません」と政府は言うのですが、今までアメリカの要望に「主体的に」修正などをしてきた日本政府が、断ることができるのでしょうか。
 
 この3点だけでも、食の安全・安心が本当に守られるのか疑問でなりません。

 TPPは農業だけではなく、経済・労働・地方自治体・くらしの全般的にかかわる問題だけに、消費者の立場だから心配ないというものではありません。
 
 まして「安い農産物が入るから家計も助かる」といっても、口に入れるものは(特に子どもたちには!)慎重に考える必要があるのではないのでしょうか。

 質問も、食の安全・安心に始まり「ヨーロッパは家族経営をどう位置づけているか」「TPPを通じた財界のねらいは」などに加え、「衆参同時選挙をどう見たらいいの」という質問もあり、今の政治に対する疑問や不安は消えないんですね。
 
だから臨時国会を開いて国民の疑問に答える責任が政府にはあるし、国会議員もその責務があるわけです。

 安倍政権よ、逃げるな!と私は言いたい。

 さて、これから上京して10日に開かれる委員会での質問づくりに励みます。

 【今日の句】 気がつけば サンタは仕込み 時期ですね