2016年12月31日土曜日

よいお年を!

 今年も残すところ数時間、我が家の大掃除も終了。1年間ご支援いただき、ありがとうございました。さて、今年の私の3大ニュースは‥‥。

 ③党政策委員会副責任者に(4月)

 党の第5回中央委員会総会にて、新たな役割を担うこととなりました。

 党本部には蓄積のあるスタッフも多くいるので安心しっぱなしですが、国会日程が重なると責任を負うことの大変さを痛感した1年でもありました。

 経済・外交とも複雑さを増すなかで、さらに政策活動に磨きをかけなければと思っています。

 何より私自身が、さらに勉強もするし現場から学ぶ姿勢を貫きたい、のです。

 ②衆院道5区補選で「市民と野党の共闘」スタート(2月~4月)

 思い返せば当時は、日本共産党が候補を下すことを当然視されていた状況だったんですよね。

 橋本美香さんという立派な候補は、必ず国会で活躍できると思っている私や支持者のみなさんにとっても、何より橋本さん自身も、さまざまな思いを持って立ち向かった補選でした。

 しかし、安倍政権の暴走を終わらせたい、戦争できる国づくりは止めたいという強い願いは誰もが一緒。

 結果は残念でしたが、この共闘こそ政治を変える道だ!と確信できたことは、大きな財産でした。

 その後の参院選、新潟県知事選で、きちんと成果もできてきた。

 来年は解散・総選挙も予想される年ですし、何としても共闘を成功させて、安倍政権にかわる新しい政治を切り開きたい。

 ①怒涛のTPP特別委員会(4月~11月)

 春の通常国会から秋の臨時国会まで、半年間も重要法案を、理事会も含めて対応することは本当に力のいることでした。

 国会での原則的・民主的運営とは何か、を学ぶことができたのは私の財産。

 TPPが批准されたのは悔しい限りですが、数の力を前にして、質問で問題点を明らかにして世論に訴えて政権を追い込むという点で、力を発揮したと胸を張りたい。

 トランプ氏の当選でTPP発効は困難となりましたが、二国間FTAが必ず出てくるだけに、引き続き追及をしていきたい。

 合わせて、貿易や経済がどうあるべきか、質問のなかでも述べてはきましたが、さらに国民的な合意になるよう政策化へ力を尽くしたいですね。

 宿題を多く抱えて、2016年を終えることになりそうです。

 あらためて今年1年「はたろぐ」をお読みいただいたことにも、心から感謝を申し上げます!

 【今日の句】 家族にも 感謝の心 伝える日

2016年12月30日金曜日

心からのありがとう

 今日で党国会議員団北海道事務所も仕事納め。この1年、事務所で支えてくれたスタッフには感謝の言葉しかありません。

 よく「共産党は地元秘書とかいないのかい?」と聞かれますが、個人的な秘書は持たず、北海道の党国会議員団の事務所という位置づけなのです。

 ですから私だけでなく、紙智子・岩渕友の両参議院議員も含めた北海道の窓口として、写真のスタッフが奔走してくれています(今日は女性のAさんはお休みでした)。

 北海道での日程管理、車など交通手段の手配、要望などを受ける窓口、各種交渉での段取り、国会活動報告(ニュースや宣伝物作成)などなど、幅広い活動をおこなうのです。

 東京も含めて、このようなスタッフに支えられて活動できていることに、あらためて感謝の思いです。

 さて、今年もあと1日となりました。

 私も一昨日から自宅に戻り、少しは子どもたちとも触れ合う時間も持てました。

 早いもので、上の子は来年で上級生、下の子は年長さん。

 だんだん1年が早く感じるようになってきた私も、来年で46歳になります(自分で書いていてビックリ!です)。

 どおりで雪かきが年々つらくなってきたはずだ、と‥‥。

 【今日の句】 団結が 共産党の 強みだと

2016年12月29日木曜日

誰もが安心できる年の瀬を

 風邪気味のため昨日は休んだら、すっかり元気になりました。自称・健康優良児の私ですが、健康への過信は禁物‥‥ですね。

 札幌市清田区や、私の知人の赤旗読者などへ、今年1年のお礼や入党呼びかけなどで1日まわりました。

 吹雪いていた清田区ですが、草の根の力を大きくして政治を変えよう!と、地域のみなさんが歩き回る粘り強さは日本共産党ならでは。

 このようなみなさんに支えられて、今の議席を勝ち取ることができたんですよね。

 この1年を振り返れば、どこまで自分ががんばれたか、もっとできたのではないか‥‥など思うこともありますが、経験をバネにして力を尽くしたい。

 さて、糸魚川市の火災や茨城県の昨夜の地震など、被害の広がりが心配です。

 各地の日本共産党の議員・党組織が要望を聞き、関係自治体も大変なことと思いますが、何とか安心して年越しできる環境づくりを。

 真冬の災害は、避難のあり方次第で命にも直結するだけに心配です。

 国や県などに、最大の支援を望みたい。

 【今日の句】 年の瀬の 不安を除く 政治こそ

2016年12月27日火曜日

農業の多面的価値に光を

 紙智子参議院議員・斉藤和子衆議院議員と、JA全中へ。農業の果たす多面的な役割を中心に、意見を交わしました。

 農協改革やTPPなど、まさに「上からの」押しつけを続けてきた安倍農政。

 その理由は「農家の所得向上」「農業の成長産業化」でした。

 しかし、真の狙いは農業への企業参入であり、食料の安定供給という国の責務はどこに行ったのか!と、私も国会で追及してきました。

 今日も話題になりましたが、欧米諸国の農家は、日本以上の支援を受けています。

 自然が相手で、条件不利な地域もあるし、国土保全や観光資源としても農業が大事だから、なのです。

 それだけ公的支援を受けられるのは、農業への国民的理解があるからでもあります。

 「安ければいい」のではなく、食の安全と農業保護が結びついていることが国民的認識になるように私もがんばりたい。

 東京の活動は今日までで、いざ北海道へ……と思いきや、やはりというか雪などの影響で飛行機が遅れることに。

 幸い早い便に振り替えられたのですが、冬の移動は大変ですね。

 【今日の句】 食べること 大事にしてた 国のはず

2016年12月26日月曜日

悩んだ後の笑顔は希望

 雑誌「前衛」企画のTPP対談、来年度予算案のレク、団会議の後に2014年当選議員座談会(しんぶん赤旗企画)とビッシリの1日で‥‥。

 何を書いたらいいのかと思うぐらい、この1年を振り返りながら来年の論戦やたたかいに向けた意見を交わしあいました。

 私個人で言えば、特別委員会の理事会も含めて担当となったTPPに明け暮れた1年でした。

 同時に、4月の衆院道5区補選から始まった市民と野党の共闘でも、いろんな体験をした1年でもありました。

 まだ今年を振り返るには早いと思うけど、安倍政権にかわる政治への準備が進んだ1年だったと確信しています。

 だから、ここで立ち止まるわけにはいかない。

 先日、札幌で20代の女性が日本共産党へ入ってくれました。

 安保法制=戦争法はじめ、安倍政治を変えなければいけないという思いをもった真面目な方でした。

 悩んで悩んで悩んで、沈黙の時間があった後に「入ります」と笑顔で応じてくれたのです。

 いろんな活動をしてきた誰もが、悩んで悩んで悩んで、それでも安倍政権を終わらせないと危ないことになると思って立ちあがっているんですよね。

 市民でも政党でも、それぞれ考え方の違いはあるけれど、一致する点で共闘する--当たり前のことのように見えて、難しさも経験した1年でした。

 一致した点=大義の旗を、しっかり政策として打ち出せれば、新潟県のような結果をだせるとも学びました。

 また、勝利するには全メンバーの力が発揮されなければいけないわけで、相互協力・相互支援づくりも大切だと思います。

 解散・総選挙がどうなるかはわかりませんが、きちんと備えていきたい。

 北海道から政治を変える、その心意気でがんばろうと思った1日でもありました。

 【今日の句】 雪のない 道を歩きは 易いけど

2016年12月25日日曜日

今がやる時、と思ったから

 しんぶん赤旗(北海道・東北版)の年明け企画として、「ユニキタ」のみなさんと対談に。若い力に負けずに、私もがんばらないと!

 ユニキタ(Unite & Fight Hokkaido)は、昨年の安保法案=戦争法案反対を掲げて活動を始めた札幌圏の青年たちのグループ。

 今は「憲法を大切にしたい」キャンペーンをツイッターにておこなっていますので、ぜひ一度ご覧になってくださいね。

 さて、対談の中身は来年までお楽しみということですが、青年たちの熱い思いがあふれる、刺激的な対談になりました。

 私からも、何が彼らを行動に駆り立てるのかを、ぜひ聞いてみたかったのです。

 「今がやる時、と思ったから」

 「後悔したくなかったから」

 シンプルだけど力強い、偽りのない本音。

 その言葉を聞いて、私も2つの自分の思いを語りました。

 1つは、自分が「戦争を止めるため、自分に何ができるか」を考えるきっかけとなった湾岸戦争時。

 教育大学に通い教員をめざしていたころで、将来に子どもたちから自分の態度を問われたときに、このままでいいのかと思ったのです。

 どの教員だって子どもたちに平和な社会をつくろうと必ず言うわけで、しかし自分は何も行動していないでいいのだろうか、と考えた時でした。

 しかし当時は「政治活動は就職に不利」という空気があって、もどかしい思いをしたことを覚えています。

 もう1つが、党の専従職員となってからのイラク戦争時。

 世界中で反対の世論が沸き起こり、日本でも青年たちでのデモが始まったころ。

 この時に札幌で、彼氏が自衛官という若い女性が、たった一人で自衛隊の派遣に反対する署名を集めていた新聞記事が報道されたのです。

 「これが戦争の現実」だと身近に感じ、私自身もショックを受けたことを今も覚えています。

 そして昨年の戦争法案反対の運動を振り返れば、いろんな苦労がありつつも「今がやる時」と多くの青年が声をあげたことは、本当に頼もしく、議員となった私も初心を忘れずにがんばらなければと思った--このようなことを、ユニキタの青年たちに話しました。

 政治に関心を持っている青年も少なからずいる、もっと政治を話せる場をつくりたい、と彼らも豊富を語っていましたが私も心から同意。

 本当に民主主義国家と言える日本にしていきたい。

 主権者として国民が声をあげることは当たり前だし、それを政権側は一番おそれているはずです。

 少しずつ勇気を出し合うことで、必ず社会や政治は変えられる!

 【今日の句】 世代超え 心つながる 喜びが

2016年12月24日土曜日

消費税法成立から28年

 車の窓を開けて「がんばって!」と声をかける方、飛び入りでチラシをまいてくれる方‥‥いろんな反応があった札幌厚別区・白石区での宣伝!

 厚別区では村上ひとし札幌市議、白石区では川部竜二小選挙区3区・比例重複予定候補と伊藤りち子札幌市議に、たくさんの党員・後援会員のみなさんが参加された宣伝になりました。

 厚別区は、今年4月の衆院道5区補選で市民と野党の共闘の先頭に立った経験と自信もあり、党員・後援会員のみなさんが元気なのです。

 それが冒頭に紹介した反応にも表れていて、私も元気にがんばろうと!

 白石区では、積もった雪を事前にかいてくれて宣伝場所を作ってくれたMさんの姿が。

 この時期は、宣伝1つするにも事前の準備が大変な北海道。

 このようなみなさんに支えられているかと思うと、さらにがんばらなければという思いです。

 今日はクリスマスイブとともに、消費税法が成立した日。

 庶民増税のかたわら、大企業・富裕層は減税の恩恵が広がった28年間でもありました。

 昨日に発表された来年度予算案も、社会保障拡充とは名ばかりで、軍事拡大路線が鮮明に。

 誰もが安心して年の瀬を遅れるように、政治を変えていきたいです。

 【今日の句】 安倍政治 変えるが嬉しい プレゼント

2016年12月23日金曜日

黙ってられない雰囲気が

 札幌は連日の大雪! 交通や除排雪にかかわるお仕事は大変だったでしょうが、明日は天気が持ち直すことを祈りつつ‥‥。

 そんな荒れた天気のなかでも、東区での宣伝に足を運べば多くの党員・後援会員のみなさんが外に出てきてくださるのですから感激です。

 金倉まさとし・小選挙区2区予定候補と訴えていたら、通りがかりの男性から「畠山さん、がんばってよ、頼んだよ!」の声が。

 しかも足を止めて、私に「民進党もハッキリしない。安倍首相なんて、庶民のことなど考えていないんだ」と熱く話し続けるのです。

 自分は無党派だと話されていた男性に、私も「さらに日本共産党が伸びれば政治は変わります」と応じてガッチリ握手。

 別の場所でも、支持者というご夫婦が演説中に声をかけてくださり、もう安倍政権には黙ってられないという雰囲気がこんなにも広がっているのかと驚きました。

 少し疲れもたまり気味だったなか、その疲れも吹っ飛ぶような期待や激励。

 明日も宣伝などが予定されていて、弾みをつけてがんばりますね。

 【今日の句】 雪国の 春の喜び じっと待ち

JR北海道調査②

 調査2日目は、JR北海道本社や道庁への聞き取りが中心。日高線の鵡川-様似間の廃線発表に強く抗議し、廃線計画の撤回を求めました。

 全道の鉄路の半分にも及ぶ、JR北海道「単独では維持困難」な13線区について、JR側からは「安全と費用は裏腹」だと、現状の収支では安全が保てなくなると強調。

 新たな費用について、これまでも国から基金積み増しなどもされてきたところへ「新たな税金の投入は国民的理解が得られるか」と、国をおもんばかった態度に。

 とすれば、住民や自治体へ新たな負担を求めることになるわけで、沿線自治体との協議とは事実上の廃線という結論を話し合う場に他なくなるではないか--このような私たちの問いに、JR側も「鉄道を残したい気持ちは変わらない」としつつ、バス等の方が移動手段として有効なところもあるとか、あらためて費用の困難さなどが話されました。

 一方で、現状では困難と認めつつ、将来的な株式上場の方針は変わらないとも。

 そうであれば不採算分野は削られることになるわけです。

 つまり、現状の経営や支援の枠組みでは、実際には鉄路を維持することにならない--国鉄の分割・民営化路線が破綻しているのです。

 道庁では、有識者や首長、JR北海道などによるワーキングチームでの議論が1月末までにまとまることを受けて、道の方針を決めていくといいます。

 各地から「1路線の問題ではないのだから、国や道がもっと関与を」「道としての考え方を示して」などの声を聞いてきました。

 道から国へは、JRの資金繰りに対する支援などを求めているといいますが、道自身は財政難から財政支援はできない状況だとも。

 沿線自治体後との考えもあるなかで、道が広域的な立場から役割を果たすことが求められると、私たち側からも要請。

 国鉄労働組合のみなさんからも現状を聞き取りましたが、分割・民営化路線の破綻という点で一致しました。

 現状は安全対策が重視されているのは間違いないが、これまで保線・修繕に必要な資材を要求しても最低限のものしか工面してもらえず、その積み重ねが一連の事故につながった--との指摘。

 新たな社員も確保せず、現場では中間世代がいない偏った構成となり技術継承も困難になっています。

 働く現場でも矛盾が膨らんでいるわけで、いっそうの鉄路縮小では意欲も湧かなくなるのではないでしょうか。

 2日間の調査をふまえた記者会見もおこない、党として調査の結果を論戦や政策活動に反映させたいと私からも述べました。

 本村伸子・清水忠史の各衆議、山添拓参議、道議団は代表して真下紀子団長からも、それぞれの感想と問題意識が出されました。

 雪が強まって飛行機が飛ばず、私以外の議員は鉄路での移動というハプニングも最後にはありましたが、積雪寒冷地の北海道ではやっぱり鉄路が重要だと、その点でも再認識。

 くり返しになりますが、住民合意も自治体合意もないなかで、JR北海道の廃線計画は撤回するべきです。

 分割・民営化路線と今の支援枠組みが破綻しているもとで、国はこの30年間を総括し、新たな枠組みの検討へ舵を切り替えるべきではないのか。

 交通政策とともに、人口減少や地域経済振興などの対策も考えなければなりません。

 しっかり私も力を尽くしたい。

 【今日の句】 物流や 観光だって 成り立たぬ

2016年12月21日水曜日

JR北海道調査①

 JR北海道の「路線維持困難」問題を、今日・明日と調査です。清水忠史衆議と私は沼田町(留萌本線)・浦臼町(札沼線)へ!

 2日間の調査は二組に分かれていて、私たちの組は真下紀子・佐野弘美の両道議、女鹿武・小選挙区10区予定候補。

 もう一組は日高本線の調査に、紙智子・山添拓の両参議、本村伸子衆議、菊地葉子道議。

 明日は合流してJR北海道本社や道庁を訪れます。

 先だって今日は、深川駅から石狩沼田駅へ鉄路で移動するところからスタート。

 ほぼ道内の路線に乗った私が、唯一まだ乗ってなかったのが留萌本線。

 秩父別町・沼田町と、雪で覆われた農地を眺めるとキツネなどの足跡も見えるのが冬の北海道。

 特に吹雪や道路凍結が多い冬の移動は、鉄路の方が安心もできるんですよね。

 沼田町では、金平嘉則町長との懇談。

 深川市や秩父別町とも連携して、一方的にバス転換などを押しつけるようなJR北海道の進め方には異を唱えてこられました。

 やはり強調されていたのが、バスにした場合の冬の移動。

 雪の多い北空知地方ですので、バスの運転・移動ももちろん楽ではありません。

 通院・通学の足として重要な路線であり、国も道もみずからの責務をハッキリさせてほしいという指摘に同意しながら、お話をうかがいました。

 浦臼町では、斉藤純雄町長が時間を取ってくださいました。

 沼田町同様、浦臼町にも高校がありません。

 昨年は四人が隣の町の月形高校に通ったそうですが、廃線論議が見え隠れしたからか、今年の一年生は誰も月形高校への進学はありませんでした。

 両町長とも共通していたのは、今回存続したとしても5年・10年後には同じことがあるかもしれない、先を見据えた町づくりと遇わせた議論が必要との話でした。

 生活に必要であるだけでなく、観光・物流などにも大きな意義を持つ鉄路なのですから。

 私は11月の決算委員会で「完全民営化の旗を掲げ続けていることが、縛りになっている」と指摘しました。

 新しい枠組みでの支援等がなければ、各町長さんが指摘したように「同じことの繰り返し」になるからです。

 浦臼町では町民との懇談もあり、開拓の歴史から高校通学の話まで要望もうかがいました。

 明日もしっかり調査します。

 【今日の句】 問われてる 国の責務と 移動権

2016年12月20日火曜日

誰が責任を負っているのか

 福島切り捨てを許さない! 福島農民連による政府・東電への要請に、岩渕友・紙智子の両参議と同席しました。

 いくつかの要請項目をあげると--

 ●福島県内では、放射線管理区域(4万ベクレル/㎡)が存在している。放射性物質の表面密度の計測による農地1筆ごとの汚染マップ作成をなぜ行わないのか。

 ●放射性物質に汚染された農地は、継続的に被爆を受ける地域である。適正な農業生産活動の維持を通じ、農地の公益的機能(多面的機能)の維持発揮を図るため、農地への賠償措置をとること。

 ●労働安全衛生法に基づく「電離放射線障害防止規則(電離則)」では、雇用主が被ばく状況を管理する義務が課せられている。なぜ、農民には適用されないのか。

 ●原発事故由来の牧草地の放射能汚染による給与飼料の変更等によって、乳牛が死亡している。‥‥飼料の購入費の賠償を打ち切ることなく継続すること。‥‥

 などのほか、森林整備や土壌汚染対策法へ放射性物質を適用させることなど、要請は2時間半以上に及びました。

 特に心に残ったのは、飼料の問題について。

 牛というのは、とてもデリケートな生き物です。

 餌が変わっただけで、出る乳質・乳量も変わります。

 農水省からは「餌を変えるにしても時間を取るべき」、福島県からは「餌を急激に変えたら死んでしまいます」との発言や指導もあったのです。

 とはいえ農地が汚染されたことで自給飼料を作れないのですから、自己負担で飼料を買い求めている現実に、それは賠償とすべきでしょうとの要請だったのです。

 しかし東電の回答は、「30ベクレル未満は安全と考えられるので‥‥」と賠償にまで至らないような理屈を連発したわけですから、参加者そろって口調も厳しくなりました。

 農家や被災当事者の現実を、一体どれだけわかっているのか!と思うのです。

 さて、明日・明後日とJR北海道の「維持困難路線」問題について、国会議員5人が二手に分かれて、沿線自治体を中心に懇談などをおこないます、

 福島を切り捨てるな、地方を切り捨てるな!

 【今日の句】 切り捨てる ような政治家 いないのかい

2016年12月19日月曜日

どこまで米国いいなりか

 昨日は北海道の党会議、今日は朝から宣伝へ。日ロ首脳会談、鳥インフルエンザ、JR北海道など課題山積のなか、新たな決意でスタートです。

 少し寒さが緩んだせいか、チラシに手を伸ばしてくださる方も目立ったような。

 各紙の世論調査も出ていて、安倍政権の個別政策には反対が多いのですから、その声を受け止めつつ新しい政治の道を進める力が、日本共産党にはあることを知ってもらいたい。

 もちろん、そのために私自身もさらに力をつけなくちゃ。

 それにしても今日いちばん腹立たしかったのは、沖縄米軍によるオスプレイ強行飛行再開!

 稲田防衛相は「空中給油(訓練)以外の飛行を再開するとしたことは理解ができる」「最も不安を感じている県民や地元にしっかりと説明をしていくことにつきる」と会見で述べたそうですが、いったい誰のための大臣なのか!

 日本の主権において、現場の検証はできてもいないでしょう。

 米側に、何を述べて、何を聞いたのかも日本政府は明らかにしてきたでしょうか。

 衆議院でも参議院でも、自民党議員が沖縄の選挙区からは1人も選ばれていない現実を、どう受け止めているのか!

 そして、オスプレイはじめ米軍基地の問題は、何より全国の問題。

 全国で「19日」行動がおこなわれて、私も心ひとつにがんばる決意!

 【今日の句】 国民の 誰が欲しがる オスプレイ

2016年12月17日土曜日

必ず道を開きたい

 「戦争させない市民の風・北海道」などの共催で開かれた「緊急シンポジウム」に参加しました。まだまだやれるし、やらなければいけない!と痛感しました。

 シンポジウムは2部構成になっていて、まず1部では元SEALDsの諏訪原健さんと「あすわか」の神保大地さんを中心に、川原茂雄さんがコーディネートになったクロストーク。

 1部では、衆院道5区補選の候補として大健闘だった池田まきさんも「サプライズゲスト」として登場し、池田さんが感じた問題意識がズバリ提起されました。

 諏訪原さんと神保さんのトークも刺激的で、「キャンペーン」「自己責任」「さらに、まわりへ」など(私が思う)キーワードになる言葉を聞いて、いざ2部へ。

 2部は民進党・荒井さとし衆議院議員と、共産党からは私も加わった4者トークでした。

 実は荒井議員が渋滞に巻き込まれて、その場に来ていた松木けんこう衆議院議員が国会報告をするという場面もありまして、続けてマイクを受けた私も国会報告をしている時に荒井議員も到着。

 それからは政党に対する要望とともに「市民の側は何をしたらいいですか」との話もあって、つまりは「野党は共闘」がすでに前提となっていて、問題はその後に、お互い何をなすべきかを率直に話し合う必要があると思ったのです。

 私からは、若い人や子育て中のお母さんなどが参加できる運動について、私の実感も込めて問題提起しました。

 同時に、政党の(日本共産党の)側で言えば、多くの方に届くメッセージを発する努力をしないといけないし、もっと共同の話し合いの場面にも踏み込む必要があると話しました。

 日本共産党の金倉まさとしさん(小選挙区道2区)・川部竜二さん(同3区・比例重複)も来ていて、その重要性を共有されたと思います。

 もちろん私は現職議員として、さらに重い責任をもって行動しなければいけないと思ったのです。

 課題も多いけれど、それは安倍政権を変えるための宿題ですし、これを超えられれば道は開ける。

 私自身も、そうはいってもまだ当選1期ですし、耳の痛いことであっても言ってほしい。

 そう、それもこれも前へ進むため、なんですから。

 【今日の句】 会場に 来てた誰もが まだやれる

2016年12月16日金曜日

原発、日ロ首脳会談‥‥

 久しぶりに道庁前の反原発行動へ参加しました。雪が降る氷点下のなかでの抗議行動も、5年も続いてきたんですよね。

 毎週1回、仕事や所用の都合もつけて、雨でも雪でも機材を運び、夜遅くまで片づけもおこないSNSでも拡散する‥‥本当に頭が下がる思いです。

 多くの方に、少しの時間でも参加してほしいし、まわりの方に「原発やめよう」と呼びかけてほしい。

 私のスピーチは、来週に福島の農家のみなさんがおこなう賠償交渉に同席することを紹介しました。

 私が同席するのは何回目くらいですが、福島のみなさんは事故後、10回も20回も上京しては賠償や廃炉を訴えてきました。

 その訴えを聞くたびに「事故さえなければ」「原発さえなければ」との、思いは強まりました。

 ヒューマンエラーの可能性も含めて、原発が完全に安全であることはありえません。

 電力会社も過酷事故の際の対処や、政府も避難計画の策定を自治体に求めるなど、すでに100%安全という「「神話」は成り立っていない。

 一般の火災事故などと違い、原発事故は長期に広大に、賠償費用も廃炉費用も膨大に、国民に大きな被害を及ぼすものが明らかにもなってきました。

 やはり原発は、もうやめるべき!

 ところで安倍首相とロシア・プーチン大統領との会談は、経済協力ばかりが先行し、領土交渉は進展なしとも言える状況で終わりました。

 「経済協力が返還につながる」という理屈は、すでに何年も前から言われてきたこと。

 さらに重大なのは、ウクライナ情勢をめぐってG7が経済制裁のさ中なのに、日本が経済協力を促進するということです。

 結局、領土交渉はほとんど議題に上らず、日本側が理屈として成り立たない経済協力を進めただけの会談だったという印象です。

 領土交渉は粘り強い姿勢と、国際法や歴史的根拠にもとづいて進めなければ、このように譲歩だけを積み重ねることとなってしまうのではないでしょうか。

 日本の、そのような足場のなさがロシア側から見透かされているように思うのです。

 外交の転換にも、私も力を尽くしたい。

 【今日の句】 苦労こそ 受け止め向かう 政治へと

2016年12月15日木曜日

ありがとう、ネクタイ

 会期が17日まで再延長されたとはいえ、国会は事実上の閉会。腰を落ち着けて政府からヒアリングすることもあり‥‥。

 この臨時国会は寝ても覚めてもTPPにつきっきりになったのですが、そんな私を支えてくれたのが写真の「STOP! TPP」ネクタイ。

 臨時国会中は、このネクタイを締めっぱなしにすることにしていたので、テレビを見た方から「畠山さんはネクタイ1本しか持っていないのかい」との質問も。

 これはJA山口県が作成したもので、全国のJAに流通するなかで、私も北海道で手に入れた1本を大事に使ってきたのです。

 野党時代、TPP断固反対と主張していた自民党議員も持っているはずです(「俺も持ってるよ」と言っていた議員がいましたよ)。

 このネクタイのおかげで、私を覚えてくれた議員も数多く。

 質問のときも首相の目に入っていたはずですが、どう感じてくれたことか。

 今日の日本農業新聞によれば、EUとのEPA交渉は「TPP水準 容認」「チーズ 豚肉 さらに自由化も」との見出しが立つほどで、この線で年内の「大枠合意」をめざしているとのこと。

 TPPを批准することで「国際公約化」した基準として、次々と農産物の譲歩が迫られる危険性を国会で指摘したとおりに進んでいるわけです。

 しかも与党議員に対しても、交渉の内容は明らかになっていないよう。

 ある自民党議員から「EU用のネクタイはないのかい」と冗談を言われましたが、ネクタイはともかく、農家にとっては冗談にもならない交渉が進んでいる危険があります。

 これに加えて日米2国間のFTAとなれば、大規模専業農家の多い北海道でさえ大変な状況となるでしょう。

 海外輸出で収入増をと政府は言いますが、国は国内への食料の安定供給という責任こそ果たすべきです。

 さて、ロシアからプーチン大統領が来日し、安倍首相との会談が始まりました。

 明日の会談も含めて、何が発表されるのか注目していなければなりません。

 【今日の句】 ネクタイも いっしょに総理 追い詰めて

怒りが収まらない

 カジノ解禁へ自民・公明・維新による会期再延長のもと、日をまたいで1時20分ごろに本会議が終了。腹立たしさが収まらない!

 今日(すでに昨日)の1日を、ざっとまとめると--

 参議院本会議で「年金カット法案」の採決に先立ち、民進党が参議院議長不信任案を提出

 →否決されたのち「年金カット法案」の討論と採決(日本共産党は倉林明子議員が反対討論)

 →可決の後に休憩(民進党が内閣問責決議案を提出)

 →問責決議案の取り扱いをめぐり、与党からは「安倍政権には瑕疵はない」と採決に応じず。

 →18:00から参議院本会議が再開、カジノ解禁法案・修正案の討論と採決(日本共産党は大門実紀史議員が反対討論)

 →衆議院が採決した議案に修正が加えられたため、再度衆議院での議決が必要になり論戦の舞台は衆議院へ

 →19:30に自民党が3日間の会期再延長を申し入れ

 →20:00に野党4党は安倍内閣不信任決議案を提出

 →議員運営委員会で各提出の扱いを議論

 →22:00に衆議院本会議が始まり、会期再延長についての討論と議決(日本共産党は池内さおり議員が反対討論)

 →自民・公明・維新による賛成多数、続いて内閣不信任決議案の趣旨弁明

 →日をまたぐことが確実となり延会手続き

 →内閣不信任決議案の討論と採決(日本共産党は穀田恵二議員が賛成討論)

 →自民・公明・維新により否決の後に、カジノ解禁法案・修正案の討論と採決(日本共産党は島津幸広議員が反対討論)

 終了したのは午前1時20分ごろでしたが、修正案の質疑もなく採決だけで済ますなんて、しかも賛成討論さえないなんて、あまりにもひどすぎる。

 都合の悪いことは「政府が今後の計画で決めること」と答弁を避け、とにかく強行に解禁への道筋をつけた各党には厳しい審判を下さなければ!

 穀田議員も討論で述べましたが、強行採決ということにとどまらず、南スーダンPKO、TPP、年金カット法案、カジノ解禁法案、「部落差別」永久化法案などなど、今国会での政府・与党の悪法ざんまいは、とても容認できるものではない。

 政府・与党が一体となり、特にTPP特別委員会で実感しましたが、官邸の意向を受けてであろう強引な国会運営は民主主義国会とは言えないような毎日でした。

 許してはならないし、必ず審判をくださないと。

 しかも前日夜に、沖縄ではオスプレイが墜落と胴体着陸という重大事態が起きたにもかかわらず、在沖米海兵隊トップのニコルソン四軍調整官は抗議した安慶田・沖縄副知事に「パイロットは住宅、住民に被害を与えなかった。感謝されるべきだ」と不満を示した(!)との報道が。

 まさに日本を、沖縄を、植民地扱いではないのか!

 オスプレイの事故は「起こるべくして起きた」(翁長知事)もの。

 安倍政権は、米国に何か言っているのか。

 これまでの沖縄の民意を、どう受け止めてきたのか。

 とにかく腹が立つことばかりの1日でしたが、何としても安倍政権を終わらせたい気持ちは、さらに強まりました。

 石巻から札幌への移動、質問の準備、札幌から東京への移動、そして今日の本会議と、この5日間で4日も日をまたぐような日々。

 少しだけ体も休めて、引き続きがんばります!

 【今日の句】 この暴走 次の選挙で 阻止しよう

2016年12月14日水曜日

悪法阻止を!

 農水委員会での質問を終えて札幌の演説会へ、その間に年金もカジノも委員会採決と? 事態は急展開、明日は衆参とも総力で悪法阻止へ!

 カジノに至っては与党から修正案が出されましたが日本共産党は中身も事前に知らず、それなのに採決へ持ち込むとはひどすぎる。

 修正案が参院本会議で可決されれば、衆議院でも修正案を可決しなければならないので、明日は朝から大忙しになります。

 札幌からは最終便の飛行機に乗り、日を越えて宿舎に戻りました(演説会には市田忠義副委員長・岩渕友参議院議員も一緒でした)が、こういう情勢には寝ても覚めても立ち向かうのが国会という場所。

 一つの法律が国民を縛り、害悪を広げる根拠となってしまうのですから、ここは頑張りどころです。

 ぜひ周りの方に、国会の状況をと反対の声を広げてください。

 何より、次の選挙で自民・公明と補完勢力の維新を少数に追い込まないと。

 今日の札幌演説会には、発表されたばかりの小選挙区予定候補も勢揃いし、何としても安倍政権に代わる政治を!と気勢をあげました。

 札幌大通公園もライトアップされていましたが写真だけ撮って、心配された雪にもあたらず無事に東京到着。

 いっそう明日(すでに今日)もがんばろう。

 【今日の句】 経済を 人の不幸で 進める愚

2016年12月12日月曜日

日本共産党は stronger

 畜産・酪農に関する申し入れの後、ロシアのテレビ局(RT)からインタビューや、イラン大使館へ党大会の案内など、国際色豊かな1日となりました。

 写真は、紙智子参議院議員・斉藤和子衆議院議員といっしょに、磯崎陽輔・農林水産副大臣へ要請をしているところ。

 この時期に、チーズやバターなどの加工原料乳に対する補給金単価を決めることから、毎年このような要請を党国会議員団でおこなっています。

 要請項目は、▼加工原料乳生産者補給金の大幅な引き上げ、▼指定生乳生産者団体制度の見直し中止、▼日EU・EPA交渉からの撤退、▼牛・豚マルキン対策拡充を直ちに実施、▼飼料作物増産への支援拡充、▼畜産クラスター関連事業の実情をふまえた改善--など。

 加えて、今年8~9月の台風・大雨被害への支援対策と予算確保、高病原性鳥インフルエンザに対する万全の防疫措置、なども求めました。

 磯崎副大臣からは「農家の所得を上げることが大事」と述べられましたが、実は畜産・酪農にかかわり明日は衆参とも農林水産委員会が開かれるので、ここでも政府へ対応を求めたいと思っています。

 ちなみに質問者は、衆議院(午前)が私、参議院は紙智子参議院議員です。

 RT局からのインタビューは、通訳も介して実に1時間にも及びました。

 TPPの影響、日本と米国の関係、日本とロシアの関係に加え、原発についての質問も。

 イラン大使館では、レザ・ナザルアハリ駐日大使が対応してくださいました。

 すでに日本に4年滞在されているとのことで、日本共産党についても「stronger」という言葉で、躍進して力をつけてきている政党ですねと話されてました。

 夕方には会議が連続して、合間に質問準備というか、質問準備の合間にというか、今日は国会内外を走り回る1日に。

 通告は終わりましたが、引き続き明日の質問準備をおこないます。

 【今日の句】 注目に 合わせ力も つけなくちゃ

2016年12月11日日曜日

「繰り返さぬぞ絶対に」

 今日も荒天の北海道から、何とか東京へ到着。航空会社や空港関連職員のみなさんも、本当に大変そうで‥‥。

 空の安全や確実な移動など、大変ありがたいことと、あらためて感じました。

 昨日は新千歳空港に1000人もの方が泊まらざるを得なくなったそうですが、今日も欠航が続いたので大変だったかと思います。

 今日のうちに上京しなければいけない理由の1つは、明朝にロシアのテレビ局からTPPをテーマに日本共産党への取材もあって、私が応対するため。

 その後に農水省への申し入れ、党大会の案内に大使館へ、そして明後日の農水委員会の質問準備と目まぐるしいほどの日程が控えているのです。

 上京前には「教え子を再び戦争に送るな・北海道の会」の総会にも参加し、国会情勢を報告。

 退職教職員を中心にした同会は、私自身も教員だったこともあり、このように報告をさせてもらっています。

 総会に先んじて、参加者一同で朗読するのが「戦死せる教え児よ」(竹本源治)。

 逝いて還らぬ教え児よ/私の手は血まみれだ

 ‥‥から始まる慚愧・悔恨・懺悔の念が、最後にこう締めくくられます。

 涙をはらって君の墓標に誓う/「繰り返さぬぞ絶対に!」

 駆けつけ警護の新たな任務を付与された自衛隊員の、南スーダンでの活動が心配です。

 多くは若き隊員でしょうし、家族を持つ隊員もいるでしょう。

 この現実を思うと「繰り返さぬぞ絶対に!」の言葉が、私の胸にも深く突き刺さる。

 安保法制=戦争法の廃止と、集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回へ、やはり安倍政権にかわる新しい政府を!

 あらたに決意もして、また明日もがんばります。

 【今日の句】 ひらひらと 降った雪にも 重みあり

生活や生業の復興こそ

 石巻市の「つどい」を終えて、いざ北海道‥‥が飛行機欠航! 新幹線と特急を乗り継ぎ8時間、ようやく雪の札幌へ到着(長かった)‥‥。

 新幹線も、仙石線からわずか5分!のタイミング。

 冬の北海道に付き物の雪とはいえ、冷え汗級の綱渡り。

 明日のうちに、また上京しなければいけないのですが、さて明日は‥‥。

 今日は私の生まれ故郷・石巻市で「激動の国会情勢と日本共産党」と題した、「つどい」に参加しました。

 会場いっぱいにご参加いただき、両親や親戚までも集まってもらって感謝。

 午前中に聞いた住宅や水産関係の要望も交えて、震災復興へ力を尽くすことも約束しました。

 カジノ・年金・TPPといった今国会の重要法案の問題点と、日本共産党としての転換の方向を話しました。

 平和・憲法は、時間も迫るなかで少し端折ってしまったことを反省。

 野党共闘の現状や日本共産党の果たしている役割は、その核心も確信も伝わってくれたなら幸いです。

 久しぶりの石巻市は、新しい市立病院も完成し、駅前は震災があったのかと思うぐらいにきれいになっていました。

 しかし、今なお仮設住宅に住んでいる方、在宅被災となっている方、いろんな被災の状況を抱えている「石巻型」の現状があるんですよ、と教えてもらいました。

 町の復旧・復興も大事ですが、生活や生業の復興こそ。

 国会で取り上げるべく新しい課題も見つかって、また来週からがんばる決意も湧きながら北海道へ戻ってきたところです。

 【今日の句】 一日で 雪の重みを 再確認

2016年12月9日金曜日

TPP審議状況(採決へ)

 通称「アイヌ議連」の総会に始まり、夜は石巻市に来ました。一方で参議院では、TPP協定・関連法案の可決だなんて!

 前にも書きましたが、TPP批准は、安倍総理が「今後の貿易の基準になるもの」という主旨の答弁があるように、TPPが発効しなくても「国際公約」としてのメッセージとなるでしょう。

 つまり、その後の交渉はTPP以上の譲歩を可能とするということ。

 今日は外務省から日EU・EPAの現状についても聞き取り、乳製品など北海道の農産物と競合するだけに交渉の現状を聞きたかったわけですが、TPP同様「交渉中なので話せません」とのこと。

 日本が「草刈り場」のごとく外国から市場開放を迫られているのなら、歯止めが必要であるはず。

 日本共産党だからタブーなく発信できるので、来週にセットされた農林水産委員会でも、反映できることは反映していきたい。

 今日でTPPは一区切りなのでしょうが、くらしと経済にかかわる問題としては今後のたたかいも重要になると思います。

 来客・要請などもあり結局1日バタバタしっぱなしでしたが、現場の声を反映する質問づくりに力を尽くしたい。

 【今日の句】 TPP どこの線路も 行き場なし

2016年12月8日木曜日

現場の実態は重い

 今日は震災復興特別委員会からスタート。高橋千鶴子議員が福島第1・第2原発問題を取り上げました。

 東電副社長に安全対策を、特に「人」こそ廃炉にも賠償にも大切で、柏崎刈羽原発の再稼働をせずに廃炉作業へ人を集中せよと迫りました。

 それにしても政府も東電も、いまだ第2原発の廃炉を公言しないというのは、県民の声を何だと思っているのか。

 原発を稼働させて利益を出して、それを廃炉や賠償費用にあてるというのであれば、そもそもの考え方からあらためるべきではないのですか。

 その後、私は畜産・酪農の調査で北海道十勝地方へ。

 国会があるので日帰りですが、来週にでも加工原料乳生産者補給金の単価が決まる見通しのため農林水産委員会の質疑が見込まれているのに合わせて、質問準備のためです(佐々木とし子・衆院道11区予定候補もいっしょでした)。

 農業団体とともに、実際に酪農を営む方からも経営の実態をうかがいました。

 ちょうど22歳のヘルパーさんも来ていて、聞けば「いろんな方に会えて勉強になります」と。

 いつか自立するのかな、と聞いたら「でも大変そうですし、自分にできるかな‥‥」とも。

 牛という生き物を相手に365日を過ごす酪農の現場では、このような思いがあふれているんですよね。

 聞いてきた実態は、何としても質問にも反映させていきたい。

 このような日程でしたので、今日のTPPやカジノ、年金など国会での審議状況や明日以降の見込みがわかりませんが、報道によればTPPは委員長職権で締めくくり質疑の後に採決へ進むとのこと。

 明日でTPP協定は自然承認となるとはいえ、関連法案も含めて審議は必要ですし、撤退こそ!

 【今日の句】 風上に 置いたら危ない 総理かな

2016年12月7日水曜日

総理に余裕なし?

 畜産・酪農、鳥インフルエンザ対策などで農水省から聞き取りもし、院内集会や「みわちゃんねる」出演などの1日。実は党首討論の時間は‥‥。

 写真の全国食健連「グリーンウェーブ中央集結行動」で、国会報告をしていたため内容がわからないのです(これからインターネット中継を見直します)。

 伝え聞く話になりますが、安倍首相は指摘されたことをそらしたり、時間稼ぎのような長い発言だったとか。

 この1週間だけ振り返っても、安倍首相が次々と手を打っている(カジノ解禁法案の採決、真珠湾への訪問などなど)のでは?、と「みわちゃんねる」でも話題になり、私からは安倍首相の焦りではないかと指摘しました。

 アベノミクスの「1丁目1番地」と言っていたTPPは頓挫し、ロシアとの首脳会談でも目立った成果が出ない可能性があると言われるなか、首相なりの「成果」をつくりたいのでしょう。

 しかし、それはカジノ解禁法案のように、国民にとって悪法であるのですからとんでもない。

 TPP・年金・カジノなど重要問題の審議は参議院に移っていますが、衆議院の私も明日は震災復興特別委員会(質問は高橋千鶴子議員!)、来週には加工原料乳生産者補給金の単価などを決める時期を前にした農林水産委員会も開かれる見通しで、農水省からのレクや、明日も日帰りで調査に行く予定で結構あわただしい。

 あまり知られない仕事に、党の後援会ニュースや各団体発行物での新年あいさつ原稿書き(もう、そんな時期だったとは!)などもあるんですよ。

 なかなか北海道の各地へ行けないので、伝わるメッセージには気を使いたく、うーんうーんと考えながらパソコンにも向かっています。

 そういうわけで、明日もバタバタとしながらがんばります。

 【今日の句】 総理から 見えるは焦りの 色ばかり

2016年12月6日火曜日

TPP審議状況(12/6)

 今日の参院TPP特別委員会は、食の安全をテーマに参考人質疑。その後の理事懇談会で採決に向けた提案が!

 まず今日の参考人質疑ですが、以下の3人の方が意見陳述されました。

 ●今村知明さん(公立大学法人奈良県立医科大学 公衆衛生学講座教授)
 ●中村幹雄さん(鈴鹿医療科学大学 薬学部客員教授)
 ●天笠啓祐さん(特定非営利活動法人 日本消費者連盟共同代表)

 衆議院本会議や打ち合わせなどで、陳述や質疑の内容を私も聞けていないのですが、こちらから見ることができますので、ぜひご覧ください。

 委員会後の理事懇談会ですが、まず合意されたのは8日(木)午後から総理出席の集中審議(NHK中継あり)。

 合わせて与党から、9日(金)午前に締め括り総括質疑と採決の提案があったとのこと。

 これは合意とならず、与党・野党の筆頭(自民・民進)協議に話し合いは移っています。

 関税の原則撤廃、非関税障壁の撤廃=延々と続く規制緩和、ISDS条項など、問題点が審議のなかで浮き彫りになりました。

 米大統領選挙を転機に、安倍首相はTPP批准の意義は「日本の今後の貿易での基準」となるべくものだと言い始めましたが、譲歩を重ねたTPP協定が「最低基準」となることは重大です。

 協定は「30日ルール」で自然承認となるも、関連法案は採決が必要です。

 この中身を見れば、到底批准など認めるわけにはいきません。

 国会で、さらに重大問題化してきたのがIR法案=カジノ解禁法案。

 衆議院本会議で採決がありましたが、民進・社民・自由が退席、公明は自主投票で賛成22・反対11(欠席2)と別れ、自民・維新が賛成(自民からは退席者あり)、日本共産党は反対。

 賭博が経済対策となり、ギャンブル依存症対策に負けた「不幸」の原資を充てるとは、まさに「退廃の極み」(穀田恵二・国対委員長)!

 内閣委員会は結局、与野党の合意なく職権で委員会が開かれて採決まで進んだわけですから、あまりに異常すぎるし、乱暴すぎる。

 昨年の安保法案=戦争法案の強行採決もひどかったけど、今国会は委員会運営にまで乱暴さが拡大しています。

 引き続き参議院での論戦とたたかいになりますが、やっぱり安倍政権を早く終わらせないと!

 【今日の句】 亡国へ TPPでも カジノでも

2016年12月5日月曜日

TPP審議状況(12/5)

 参議院では集中審議、私は東京農工大でTPP「つどい」へ。知れば知るほど、やっぱり批准に疑問あり!なのです。

 参議院TPP特別委員会で、日本共産党からは辰巳孝太郎議員が「民泊」をテーマに質問しました。

 以前の「続編」で、拠点設置義務のないTPPゆえに進出企業がその国内で責任が問われても、対応する拠点(支店をイメージしてもらえばいいでしょうか)がないため法に問うことができないのです。

 民泊では、日本国内で違法状態であるにもかかわらず、拠点がないため問題をただすことができません(例えば、ゴミの日をわからずに捨てていったり、住居人だけがカギを持っているマンションに自由に出入りできたり……)。

 しかも、拠点を置かないことで、その国での租税まで問われずになるではないか。

 この解決に国際的な動きがあるのですが、どうも日本政府は後ろ向きのように見えます。

 問題点噴出のなか、農工大民青班の企画「どうなってるの? TPP」に参加し、国会情勢を中心に話しました。

 「遺伝子組み換え食品を認める必要はないのですか」というストレートな質問から、輸出が縮小することがないのかなど多彩な疑問が次々。

 こういう議論が、各地でおこなわれたらいいですね。

 特に若い感性を持つ学生だけに、真剣な議論をもっと交わしたい。

 主催した学生から「この間では一番多い参加者でした」との感想も嬉しいもの。

 必ず未来は変えられる!と実感できた1日でもありました。

 【今日の句】 矛盾だと 実は総理が 知りつつも

2016年12月3日土曜日

子どもとともに成長

 時間をいただいて、子どもの学習発表会(学芸会)を見に行くことができました。子どもの成長は早いですね。

 この臨時国会は、冒頭からSBS米の価格偽装問題やTPP特別委員会などで、文字どおり駆け抜けるような毎日でした。

 私の子どもだけでなく、クラスの子たちの顔を見るのも久しぶり。

 あらためて、子どもの成長は早いと実感です。

 早いといえば、私も四捨五入すれば(?)五十代に突入する年なんですよね‥‥。

 経験がもの言う政治の世界ではありますが、私は私らしく身の丈にあった形でがんばっていきたい。

 英気を養って、また明日からがんばります。

 【今日の句】 私にも どうりで白髪 見えたはず

2016年12月2日金曜日

カジノ法案は採決強行+TPP審議状況(12/2)

 現場にいましたが、とんでもない! たった2日の質疑で、カジノ法案を通すとは!

 今日の国会の焦点は、衆院内閣委員会でのカジノ法案。

 提出者は、しきりにIR(統合型リゾート)法案と言いますが、そのなかでカジノを解禁するわけですから、本質はカジノ推進法案です。

 法案の中身は問題ですが、審議の進め方がさらに異常でした。

 今日の、全国紙の社説を見てもそれがわかる。

 「読売」--「人の不幸を踏み台にするのか」

 「朝日」--「危うい賭博への暴走」

 「毎日」--「唐突な採決に反対する」

 「産経」--「懸念解消を先送りするな」

 賭博行為の解禁に否定的であり、慎重なものでも「およそ超党派の議員立法には似つかわしくない姿」(「産経」)と指摘するのも当然です。

 少し今日の内閣委員会を整理すると、委員会に先立つ理事会で、日本共産党・民進党は採決に反対を表明。

 公明党は党内協議のため賛否はハッキリしていなかったようですが、自民・維新は採決の流れ。

 委員長は「職権での採決」を形にしたくなかったのでしょう、質疑のあとに自民党から採決を求める動議を出す形で、採決に踏み切っていったのです。

 先立つ質疑では清水忠志議員が、反対討論には池内さおり議員が立ちました。

 ギャンブル依存の問題、経済政策としても成り立たないこと、大阪万博と関連させて公的支出となるのではないかなど、議論は尽きないほど論点があり、審議をするなら参考人質疑や公聴会をおこなうべきものです。

 採決は、民進党は抗議のうえ退席、公明党は自主投票、日本共産党は反対を表明しました。

 これまでの審議では時間が足りなかったから会期を延長するというのが一応の理由なのに、新規の法案を、しかも重大問題を含む法案を、さらに議員立法であるにもかかわらず、こんなに採決を急ぐだなんて「乱暴」の度を超えた国会運営!

 昼にTPP抗議集会に情勢報告へ行きましたが、このような国会運営も知らせて、何より強行採決の発端はTPPだったわけですから、週末にかけて政府・与党の横暴を多くの方に知らせてほしいと訴えました。

 そのTPP特別委員会は、「医療、保険制度、医薬品及び労働とTPP等」をテーマに参考人質疑。

 参考人は、▼遠藤久夫さん(学習院大学経済学部教授)、▼西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長、北海道医薬専門学校学校長)、▼醍醐聰さん(東京大学名誉教授)、の3人。

 詳しくはこちらから、ご覧ください。

 来週は、月曜日の午後に総理入りの集中審議(NHK中継あり)がおこなわれます。

 TPPはじめ、来週の国会は荒れるかもしれません。

 まず、TPPでは採決の提案が与党から出てくるでしょう。

 今日、参議院本会議で審議入りとなった「年金カット法案」も、来週の厚労委員会で強硬な運営がされるようなことがあってはなりません。

 さらに、衆議院ではカジノ法案をめぐって本会議が、そこで強行に突破したとして、そう簡単に参議院で審議に入れるのでしょうか。

 いずれも徹底審議のうえに廃案というのが日本共産党の立場ですが、これだけ国会のルールや与野党合意を無視して暴走する国会運営には厳しく向かわなければいけません。

 そもそも悪法強行のための会期延長だなんて、到底許されない!

 このような流れのなかにTPPもあるわけですので、私も知りえた国会情勢はブログでお知らせします。

 政府・与党の加速する暴走のひどさを、ぜひ多くの方に知らせてください。

 国会では、日本共産党議員団も団結してがんばりますし、野党の共闘も粘り強く続けていきます。

 【今日の句】 暴走が 横暴となる 安倍政権

2016年12月1日木曜日

TPP審議状況(12/1)

 今日の参院TPP特別委は、総理入りの集中質疑。私は「北方領土返還要求中央アピール行動」に参加、道農業会議との懇談などなど‥‥。

 今日12月1日は、安藤石典・根室町長(当時)が、GHQ・マッカーサー最高司令官に北方領土返還を求める陳情を出した日。

 領土返還運動の文字どおりスタートの日として、毎年、根室管内5市町の協議会が主催するもとアピール行動をおこなっています。

 私は議員になったのが2年前の12月14日ですから、参加は昨年に続き2回目。

 風が冷たく雨まで降っていたのですが、出発する際には晴れ間も見えてきたのが救い。

 日ロ首脳会談を前に様々な情報が流れていますが、元島民や参加者の願いは、一刻も早い返還。

 このブログで何度も書いてきましたが、日本共産党は、(1)北海道の一部である歯舞、色丹については、中間的な友好条約によって速やかな返還を求める、(2)千島列島返還を内容とする平和条約を締結する――という段階的解決を主張してきました。

 日ロの領土交渉にあたって、10月には志位委員長名で「日露領土交渉の行き詰まりをどう打開するか--「日ソ共同宣言」60周年にあたって」を発表しています。

 仮に領土交渉が進展しても、ロシア200海里水域のさけ・ます流し網漁業が禁止されたことや、サンマ漁獲が年々下がっていることもあり、深刻な実態になっている地域の水産・加工・流通関係業者への支援を思い切って強めなければなりません。

 水産庁は、根室の漁業の実態を水産行政一般の範囲でしかとらえていないのだから、しっかり国会でも取り上げてほしいとの要望も受けました。

 領土問題という国の責任にかかわることで、根室の漁業者も地域経済も長い間苦しんできましたが、いよいよもって切実の度を増したという状況。

 根本的解決は領土問題の解決ですが、当面する課題で、これまでの枠にとらわれない国の対策が必要であり、私も力を尽くしたい。

 写真は、道農業会議の要請を受けてのものですが、北海道独自の現状を聞くにつれて、いっそう私もがんばらなければと思う日々です。

 今日のTPP特別委員会で、安倍首相が珍しく「多様な農業の共存」について言及しました。

 それならば大規模化一辺倒という今の農政を転換すべきですが、そう言わざるを得ないほど押し込んできているのかな、と。

 日本共産党は吉良佳子議員が、アルミニウム添加物を例に「食の安全」について質問。

 衆議院の時からそうですが、答弁の最後は「科学的知見にもとづいて判断」「日本が主体的に判断」と塩崎厚労相。

 しかし、これまでも米国から緩和要求が出されていたのは周知の事実で、吉良議員が取り上げたアルミニウム4品目も、日本政府が「国際汎用添加物」としてきた46品目のうち、使用規制されてきた残りの4品目なのです。

 これでTPPはもとより、日米二国間交渉で要求が強められたら、本当に日本政府は拒むことができるのでしょうか。

 国会日程全体で見ると、明日は衆院内閣委員会で「カジノ推進法案」採決をめぐって緊迫していますし、参議院では本会議で「年金カット法案」審議に入ることで緊迫してきた状況。

 政府・与党が一体となって、また強硬な運営に進むようなことなど到底許されない!

 【今日の句】 故郷を 望む思いを 受け止めて

2016年11月30日水曜日

国会運営が乱暴すぎる

 参院TPP特別委は、明日午後に総理入り集中質疑‥‥を決めた陰で、衆院内閣委員会で「カジノ解禁法案」を職権で審議入り!

 この委員会開会も、あまりにひどすぎます。

 昨日の本会議後に理事懇談会を開き、民進党理事が冒頭から欠席するなかで、今日の委員会の質疑時間まで決めてしまったのです。

 報道では「2日に委員会採決」と、自民党から公明党へ話がされているとのこと。

 ギャンブル依存症で苦しむ方や家族が多くいるなかで、賭博が経済対策とは、まともな政策と言えるのでしょうか。

 スポーツ選手などが賭博に手を染めれば厳しい社会的制裁を受けるのに、なぜ政治の側からカジノを解禁するのでしょうか。

 しかも会期を延長した短期間で、数を力に成立させようだなんてとんでもない。

 与党からの会期延長を願い出た理由は「議案の審議状況に鑑み」とあります。

 新しい議案を審議するための会期延長ではない!

 TPPですが、明日の質疑は午後からNHK中継があります(明後日は参考人質疑)。

 日本共産党は、吉良佳子議員が15:17~15:52で「食の安全」をテーマに質問します。

 今日の私は会議や懇談会などが連続で、気がつけば1日も終わるような‥‥。

 【今日の句】 政権の おごりを超えた 横暴だ

2016年11月29日火曜日

悪法成立の土俵を広げるな

 昨年の通常国会では安保法制=戦争法、この臨時国会ではTPPと「年金カット法案」‥‥会期を延長するときは悪法ばかり!

 国会の会期というのは、むやみに延期すればいいというものではありません。

 十分な審議を保障するだけの会期設定が原則ですし、そのなかで成立しない議案の「会期不継続」もまた原則です。

 TPPも年金法案も、国民の理解が得られたとは言えません。

 共同通信の調査では、TPPで「成立にこだわらず慎重審議」は69・4%、「成立させる必要はない」は12・6%。

 「年金カット法案」については「反対」が58・0%で、「賛成」の33・8%を大幅に上回っています。

 国民的理解も得られない法案でも、多数政党が数の力で会期を延長して通せるとなれば、国会審議が空洞化してしまいます。

 だから会期制の原則があるわけですし、TPPも「年金カット法案」も審議未了で廃案にすべき!

 厚労委員長解任決議案、厚労大臣不信任決議案などもあり、今日は長い本会議となりました。

 この事態もあり、参議院ではTPPを含め常任委員会の審議などがストップして、TPPについては明日も特別委員会での審議はありません。

 こういう時に会議や意見交換会など「仕込む」ことも大切で、明日はそういう1日になりそうです。

 【今日の句】 政権も 延長させる わけいかぬ

2016年11月28日月曜日

延長は行きづまりの告白

 TPPや「年金カット法案」を通すがため、与党は来月14日までの会期延長を決めました。審議未了で廃案にすべし!

 自民・公明の両幹事長による衆議院議長あての「申し入れ」には、延長の理由を「議案の審議状況に鑑み」とあります。

 しかし、大臣からの暴言や、委員長の職権乱発による委員会運営などが審議を滞らせた理由であって、延長せず潔く審議未了とするべきです。

 さらに、「議案の審議状況」にもとづく延長であるなら、提出を狙っているIR法案(カジノ法案)など議論する対象にもならないではありませんか。

 先週金曜日に厚労委員会で採決強行があり、野党4党で衆議院議長へ申し入れに行った際は「与野党で話し合いを」とされていたのに、明日の本会議を決める段になっても話し合いはおこなわれませんでした。

 重ねて、このような会期延長など到底認められません。

 なお、参議院TPP特別委員会も上記の状況から、今週の日程は何も決まっていません。

 今日の国会は参議院本会議で決算の報告と質疑がありましたが、総理はTPPにかかわり「TPP並みの高い水準を世界に示すことになる」旨で、批准の意義を答弁しました。

 経済主権・食料主権を投げ捨てるTPPを、今後の貿易の基準に据えるだなんて!

 しかも、いっそうの譲歩を米国からも迫られる危険性もあります。

 TPPのみならず、ロシアとの領土問題も動く気配が見えなく、南スーダンPKOも危険性を顧みず、年金もしゃにむに通してしまおうという状況を見ても、安倍政権は政策的に行き詰まってきています。

 衆議院解散をにらんだ報道もありますが、市民と野党の共同を強めれば、暴走にも対峙することはできる。

 その重要な一翼を日本共産党が担っていくため、私自身もさらに力をつけたい。

 【今日の句】 強行の 土俵を広げる 道理なし

2016年11月27日日曜日

経済に民主主義を

 札幌東区での「つどい」では保育・子育て、教育、最低賃金や働く環境など、若者や労働現場の実態が次々‥‥早く政治を変えなければ!

 その場で発言があったのは、ある印刷関連の会社に勤めていた青年から。

 月100時間を超える残業が平気であり、手取りは月13万円ほど、休日は日曜のみ。

 それが10年近く(!)続いて、青年ユニオンに相談したのちに団体交渉をおこなって一定の残業未払い代が支払われたとのことでした。

 保育士の女性からは、資格がなくても保育現場で働ける状況となり、資格を持つ正規保育士も「私がいない間に事故でも起きれば」と責任を感じて、さらに休めなくなっているとも。

 学校の現場では、ただでさえ忙しい状況に加えて病休さえも取れない実態が話されました。

 ルールなき資本主義は、こんなにも広がっていると胸が痛みます。

 医学部・薬学部の学生は、奨学金を1000万円以上も背負うことになる実態も出されました。

 あらためて日本共産党の綱領を読めば、異常な日本の経済の状況について、民主的な改革をと方針を示しています。

 資本さえも自由に移動するグローバル化のなかで、雇用・労働環境が悪化することへの対策は国際的な課題と運動にもなっています。

 大企業への民主的規制は、具体的な政策課題。

 国会では野党4党で、長時間残業規制や最低賃金にかかわる法案を共同提出していますが、さらに前へ進めなければいけません。

 双方向で政治を変える道を話し合う、このような場を多くつくりたいですね。

 先ほど東京の議員宿舎に戻りましたが、会期末を控え、今週は会期延長をめぐる攻防が焦点になります。

 今日 人間を モノ扱いする 社会変え

2016年11月26日土曜日

小泉敏夫さんのこと

 TPP講演会、医療と介護の全道集会とに参加し、夜は千島歯舞諸島居住者連盟の前理事長・小泉敏夫さんの通夜へ‥‥。

 紙智子参議院議員といっしょに、小泉さんとの思い出を語り合いました。

 色丹島出身の小泉さんは、鹿児島で終戦を迎え、その後根室に戻ってきました。

 しかし、旧ソ連軍により色丹島から住民は追い出され、「戦場にも行かず、樺太経由で追い出された苦しみも味わっていない」自分の置かれた現状が、その後の返還運動へみずからを突き動かす力になったのではないか、と紹介がありました。

 獣医師の免許を持ち、道庁勤務時は家畜保健衛生局長などをつとめ、道庁を退職後に千島連盟の第5代理事長に就きました。

 運動の先頭に立っている人、というと勇ましい姿を連想するかもしれません。

 しかし実際は、柔和で包容力もある、あたたかい言葉をかけてくださる小泉さんでした。

 党北海道委員会の新年交流会に、小泉さんもご参加いただいたことがあります。

 国政候補だった私が決意を述べて、あいさつに回ると小泉さんから「あなたを応援しますよ」と声をかけてくださいました。

 ありがたく、お言葉どおりに受け止めさせていただき、今の私を支えてくださっている言葉でもあるのです。

 理事長を退任されて1年半、ご家族の介護やご自身の体調とも向き合いながら、先日お亡くなりになったとのことでした。

 来月、日ロ首脳会談で千島問題での進展があるか、との報道も相次ぎました。

 元島民の方から、これまでも故郷に関する思いを聞いてきました。

 その声を誰よりも聞いてきた小泉さんだけに、解決を見ることができなかったことは残念だったかと思います。

 その遺志を、しっかり受け継がなければ。

 決意を新たに、小泉さんの遺影に最後のお別れをしてきました。

 【今日の句】 遺影から 変わらぬ笑顔と 遺志継いで

2016年11月25日金曜日

またも採決強行

 私は衆院決算委員会、参議院ではTPP中央公聴会‥‥その陰で、衆院厚労委員会では「年金カット法案」で採決強行!

 いったい何度、このような光景を見たでしょう。

 厚労委員会は、与野党の合意ない状況での委員長職権開会が、すでに6度目となっていました。

 しかも、今日の午前におこなわれた参考人質疑も、今日の朝に正式に決めるという異例中の異例の展開!

 参考人から意見を聞いたら、それを受けて質疑を深めるのが、あるべき姿と思います。

 それを今日のうちにバタバタとやりきって採決に進むとは、いったい参考人質疑を何だと思っているのでしょう。

 審議も深めず、しかも法案の中身がまたひどい。

 このブログでは書いてきませんでしたが、今国会での重要法案の1つです。

 年金額を決めるときには、2つの仕組みがあります。

 1つが「物価・賃金スライド」で、物価が上がれば年金も上がる--と解釈しがちですが、賃金とも連動させる仕組みとしたため、実際はなかなか年金は上がりませんでした。

 今度は、物価や賃金で低い方に合わせるので、年金カットありきと言わざるを得ません。

 さらに重大なのが、2つ目の「マクロ経済スライド」です。

 これは、高齢化・少子化のなかで年金財政も将来にわたって確保するとの名目で、調整率がかかって年金額が下がる仕組みです。

 実際は一度しか発動したことのない仕組みですが、その分を持ちこして(=キャリーオーバー制度)、年金が上がる環境のときには合わせて下げるというもの。

 だから将来に渡って下げることになるし、若い人が年金を受け取るときには、どこまで下がっているのか?という大問題です。

 野党が「年金カット法案」と呼ぶのに対して、自民党からは「転ばぬ先の杖法案」と、将来にわたって制度を維持するものだとの応酬となっていました。

 しかし、現行の低年金で多くの高齢者が暮らせない現実を、どう考えているのでしょう。

 年金財政を守ることを名目に、株価にまでジャンジャンつぎ込むようなことなど許されません(諸外国では、せいぜい国債にとどめています)。

 TPPに続く採決強行劇に、いったい安倍政権はどこまで暴走するのか!とふつふつ‥‥。

 私は今日、決算委員会では林業とTPPの関係、JR北海道の問題を取り上げました。

 長くなるので、ぜひ衆議院インターネット中継(こちら)から、ご覧ください!

 参議院TPP特別委員会は、そういうわけで中央委員会の議論の様子がわからないのですが、来週の審議の日程は決まっていないようです。

 与党は会期延長を狙うようですが、悪法を通すための延長だなんてとんでもない!

 【今日の句】 強行は 都合の悪さを 告白し

2016年11月24日木曜日

TPP審議状況(11/24)

 今日は総理入りの集中審議、明日は中央公聴会。来週の日程は決まっていません。会期は延長せず、TPP協定・関連法案とも廃案を!

 今日の集中審議は、安倍首相が外交日程を終えての後だっただけに、とりわけ米国との関係についての質問が多くなりました。

 まとめれば、TPP発効は厳しくなってきたけれど、日本はTPPを批准して保護主義の蔓延をくい止める意思を示すんだ、との答弁。

 しかし、国内の重要産業や雇用、環境やくらしを守るルールを壊してまで貿易を進めることを「国益」と言うのでしょうか。

 今のグローバル資本主義のもとで、各国の国民が反対しているのは単純な「保護主義」とは違う。

 格差と貧困が広がり、富の再分配を求め、安心してくらせる環境を--これが根底にある国民的要求なのではないでしょうか。

 その要求を政治家が「利用」することがあってはなりませんが、安倍首相が言うような単純な「保護主義の広がり」ではありません。

 トランプ氏が、大統領就任の初日にTPPを離脱すると表明したことで、この国会で承認をすすめる意義はあるのでしょうか。

 たとえ総理が「保護主義の蔓延をくいとめる」ためと言おうとも、国会は協定の中身や問題点を国民の前に明らかにするのが責任であって、総理のいうことを実行するのが国会の役割ではありません。

 総理の勝手な要求にこたえ、TPP批准のための会期延長など、もってのほかです。

 今日の審議で、日本共産党は田村智子参議院議員が質問に立ち、薬価改定に米国の製薬企業が「利害関係者」として関与できるのではないかと問いました。

 こちらから「環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会」を選んで、ぜひご覧ください!

 明日の参議院の委員会は中央公聴会ですが、衆議院では決算委員会があり、私が林業をテーマにTPPとからめて質問します(14:40~15:05、インターネット中継あり)。

 TPPの代わりに日米FTAを、トランプ氏が求めてくるかもしれないという状況もあり、くりかえしTPPの問題点を明らかにしておくことは大事だと思います。

 雪が降った東京でしたが、寒いなかでも議員会館前での抗議行動が続けられ、私も連帯あいさつ。

 心ひとつに、また明日もがんばります。

 【今日の句】 悪政の 土俵広げは 許さない

2016年11月23日水曜日

JR北海道の矛盾は誰がつくったのか

 勤労感謝の日にも働く人がいて、JR北海道の社員もその1人。質問の機会ができそうで、氷点下の札幌で懇談に‥‥。

 手の内を見せるわけにはいかないので書けないのですが、国鉄の分割・民営化にさかのぼることは避けて通れないと再確認。

 そもそもJR北海道は、単体で見れば赤字路線であることは間違いなく、だから国も経営安定基金を積んできたはずです。

 しかし、当初の高利率で経営を支える目論見は、国みずからの低金利政策のもとで崩れてしまいました。

 そのしわ寄せが、社員や安全・サービスに押し付けられたということではないのか。

 JR北海道社長は、道民に対して「マイレール意識を」と呼びかけていますが、JR北海道こそ北海道の公共交通の主軸として自覚を示してほしい。

 何より国が、ヨーロッパでは当たり前である国民の交通権を保障する立場に立つことが必要です。

 そして、この段にいたっては道知事が何のイニシアチブを発揮できないのなら、何のための知事なのかとなります。

 分割・民営化から来年で30年。

 それだけに矛盾も蓄積して、一筋縄では解決しないでしょうが、問題の根本は提起していかなければと思っています。

 【今日の句】 公共の 持つ意味重く 自覚して

2016年11月22日火曜日

TPP審議状況(11/22)

 福島県沖を震源とする地震・津波で、ケガをされたという方も。米国ではトランプ氏がTPPからの離脱をあらためて表明しました。

 私も起きて間もなくの時間で、テレビをつけた途端に津波警報が。

 避難するよう「東日本大震災を思い出してください」とのアナウンサーの言葉が、確かにこれ以上の注意喚起の言葉はないのでしょうけど、胸にグサリと突き刺さるようでした。

 あの日を思い出して、心が1日重かったという方もいたのではないでしょうか。

 福島第二原発の使用済み燃料プールでも一時、冷却水を送れない事態にもなりました。

 地震が起きるたび何度、このような苦しい思いをしてきたでしょう。 

 やっぱり原発はなくすべきだ、とあらためて思いました。

 トランプ氏のTPP離脱表明ニュースがかけめぐるなか、衆議院では農林水産委員会、参議院ではTPP特別委員会が開かれました。

 農林水産委員会で、私は鳥獣(主にシカ・イノシシ)による農作物被害への対策と支援について質問しました。

 耕作放棄地が増えたことで山中のシカなども生息域が広がってきたのですから、鳥獣被害対策と耕作放棄地対策は一体として進められるはず。

 実は山口県に、そのような問題意識での放牧が進んでおり、その事例を紹介しながら施策と予算の拡充を求めました。

 TPP特別委員会では、冒頭に昨日の辰巳議員の質問に対する正式答弁がありましたが、まだ辰巳議員の質問の機会はあるでしょうから続きに期待。

 紙智子参議院議員は、遺伝子組み換え食品を例に食の安全について、日本政府の見解を求めましたが石原TPP担当相は正面から答えず。

 明後日は午後から、総理出席のもと集中審議をおこないます(NHK中継あり)。

 日本共産党は田村智子参議院議員が14:52~15:22で質問に立ち、薬価問題を中心に質問します。

 25日の中央公聴会公募が締めきられましたが、公募総数は53人で、うち反対の表明者が49人とのことです(賛成3、保留1)。

 昨年の安保法制では90人を超える方が公募しましたが、きっとそれに次ぐ数でしょう。

 トランプ氏がTPPを離脱したら、二国間協定(日米FTA)を視野にしていると報道されています。

 TPP批准阻止へ最後まで力を尽くしつつも、さらに問題点を明らかにしていくことで日米FTAを止める土台にもなっていくはず!

 【今日の句】 急ぐなら TPPより まず復興

2016年11月21日月曜日

TPP審議状況(11/21)

 日本共産党・辰巳孝太郎議員の質問に対して答弁不能に! 明日に答弁するとなったようですが、また1つTPPの矛盾が明らかになりました。

 TPP協定の第10章には「国境を超えるサービス貿易」という章があります。

 この章もよりどころに日本政府は、日本の中小企業なども「いながらにして海外展開できる」と吹聴してきました。

 第6条には「‥‥自国の領域において、代表事務所もしくは何らかの形態の企業を設立し、若しくは維持し、又は居住することを要求してはいけない」とあります(「現地拠点設置要求」禁止といいます)。

 進出先に企業の拠点がないと、どうなるのか?

 辰巳議員は「民泊」を例に取り上げました。

 民泊をめぐっては、例えばマンションの1室を使った場合に「ゴミ収集日ではない日にゴミが出されている」「騒音がひどい」「オートロック機能の意味がない」などの声が出ています。

 いま世界最大の民泊仲介業者は Airbnb で、日本でも45,000件が登録されています。

 本社はアメリカで、営業拠点はアイルランドとのこと。

 TPPで現地拠点が禁止されれば、安全や衛生などで問題が起きた際に、外国法人に立ち入り検査ができるか?--日本に拠点があれば罰則などもできるのですが、それが課されなくなります。

 そもそもTPPは、内外無差別が原則のはず。

 日本国内は旅館業法にもとづき、建築基準法や消防法などもクリアしなければなりません。

 日本の旅館やホテルは規制が厳しく、日本に拠点を置かなくてよい企業は規制を逃れられるのでは、内外無差別どころか外国企業優遇であり、TPPの原則にも反することになるでしょう。

 「拠点」を要求すれば、TPPに反することになるでしょ?--これに政府が答えられず、後日に調整のうえ答弁となったわけです。

 TPPの根源的な問題が、浮き彫りになりました。

 辰巳議員は「租税回避の問題を次回に」と述べましたので、次回の質疑もぜひお聞きください。

 山添議員も、ISDS問題で引き続き質問していますので、こちらからご覧ください!

 さて私は、明日の農林水産委員会で、鳥獣による農作物被害問題を取り上げるため準備の1日。

 インターネット中継ありで、斉藤和子議員が11:30~11:45、私が11:45~12:00の予定です。

 【今日の句】 結局は 強い企業が 勝つ仕組み

2016年11月20日日曜日

暴走はよされ

 雪の積もる比布町で、おぎう和敏・道小選挙区6区予定候補、真下紀子道議と演説会。何とオープニングには‥‥。

 写真でわかるでしょうか、津軽三味線!

 演奏されているのは、今年の第10回津軽三味線日本一決定戦で見事「第八代日本一」に輝いた菅野優斗さん。

 お住まいが比布町とのことで出演もOKしていただき、津軽じょんがら節の迫力に参加者一同で大きな拍手!

 ちょうど青森の自衛隊員に先日、南スーダンPKOとしての活動に「駆けつけ警護」の任務が付与されたばかり。

 よされ節も演奏されたのですが、安倍政権の暴走を「よされ」(よしなさい)のごとく(※よされの語源は諸説あるようです)。

 南スーダンの現状は和平合意が明らかに崩れているのに、なぜ安倍政権は送り出すことにこだわっているのでしょう。

 自衛隊が海外で、武力をともなう活動に参加できてこそ「普通の国」とでも信じているのなら、憲法9条を持つ日本の首相として相応しくありません。

 そうでなくても、TPPや沖縄での強権姿勢、貧困と格差の拡大に追い打ちをかける増税やサービス削減などなど、国民の願いに反することばかりの安倍政権でした。

 私の野党共闘の話にも大きな関心が寄せられましたが、立憲主義・民主主義・平和主義を回復するために野党が力を合わせる時と、誰もが感じているところ。

 農業が基幹産業の上川管内・比布町ですから、TPPとともに規制改革推進会議のクミカン廃止などの暴論にも怒りが噴き出してきています。

 来賓に町議会議長さんまで見えられて、最後まで演説を聞いていただき感謝の言葉しかありません。

 力を込めた演説会の後は、菅野さんとも記念写真(手に持っているのは発売したばかりのCDです)。

 英気を養って、また明日から忙しい国会が始まります。

 【今日の】 北の地で 音色に乗せて メッセージ

2016年11月19日土曜日

問われる国の公共交通政策

 金沢市へ向かうなかで、JR北海道関連の過去の資料を急いで読み続けました。国鉄の分割・民営化の誤りは明らかです。

 10路線13区間が維持困難で、抜本的な見直しが必要との発表は、JR北海道の責任もさることながら、国による公共交通維持の責任が問われる事態です。

 広大で自然条件が厳しい北海道で鉄路を維持するには、JR北海道単体では困難なことは明白だったはずです。

 5月の国土交通委員会で、私は日高線の現状を引き合いに「国鉄の分割・民営化を総括すべきではないのか」と問いましたが、国交相からは前向きな答弁はあらず。

 この間も国会には道内自治体の首長さんが見えられ、路線維持の話も出されていました。

 観光と結びつけた利用策を日高や北見の市民団体のみなさんから聞いたとき、JR北海道から前向きな回答はなかったとのこと。

 貨物列車の位置づけも欠かせません。

 国の交通政策はモータリゼーション中心のため高速道などが拡充され、JR利用が減少したことも要因としてあげられます。

 しかし、通学・通院などでJRを利用する高校生や高齢者は運転できないのですから、一方的な廃止は当然あってはならない。

 会期末を控えて本会議や委員会が立て込んでいるなかですが、何とか時間をとって調査・懇談や質問までつなげたいです。
 

 さて、初めて足を運んだ金沢市ですが「北海道には住んでいたんですよ」と声をかけてくださる方などもいて、あたたかく迎えていただき本当にありがたい。

 先日、発表された日本共産党の党大会決議案と党綱領にも触れて、たっぷりと政治を変える道はある!と強調しました。

 質問ではTPPや農協改革、憲法と自衛隊、野党共闘などが出されて、私なりにもお答えしました。

 慌ただしく飛行機を乗り継いで、先ほど札幌へ着いたところです(長かった!)

 明日は、久しぶりに訪れる比布町での演説会です。

 【今日の】 雪の中 鉄路の意義を 確認し

2016年11月18日金曜日

TPP審議状況(11/18)

 参院TPP特別委員会では、与野党が推薦した参考人を招いた質疑がおこなわれました。参考人3人の発言は--。

 (以下、NHKニュースの報道からのものです)

 ●岐阜大学応用生物化学部教授・荒幡克己さん
  工業製品だけでなく農産物でも、競争力強化に重点を置いて輸出の推進を。交渉結果を踏まえた十分な国内対策こそ重要だ。

 ●明治大学農学部准教授・作山巧さん
  メリット、デメリットを冷静に見極めるべき。農林水産業への影響に多くの懸念が出ている。協定内容の説明や情報公開が不十分。

 ●九州大学准教授・磯田宏さん
  将来、協定の内容以上に関税の撤廃や削減が行われる危険性が高い。農林水産業への影響が不透明。承認には反対だ。

 詳しくは参議院インターネット審議中継(こちら)で見ることができます。

 来週は、21日(月)一般質疑、22日(火)一般質疑、24日(木)総理入り集中質疑(NHK中継予定)、そして今日の理事会で25日(金)中央公聴会の日程が決まりました。

 あらためて、TPPの問題点を多くの方に知ってもらいたい。

 1つは、関税の原則撤廃。

 これまでも農産物の輸入自由化によって農業が衰退し、地域社会が壊れてきました。

 「強い農業」をつくると政府は言いますが、大規模化が進んだ北海道農業でさえ、米国や豪州の規模には勝てません。

 2つに、非関税障壁の撤廃=多国籍企業に有利な規制緩和。

 どの国にも、くらしや地域を守る規則がありますが、それが企業の稼ぎの邪魔になるから変えていこうというものです。

 食の安全、環境基準、医療や保険、政府調達・公共事業‥‥本当に大丈夫と言えるのでしょうか。

 3つに、国による規制で利益が奪われた!と、相手国を訴えることができるISDS条項。

 最低賃金の引き上げや原発ゼロ政策にまで、企業の利益に反すると訴えがされています。

 国の政策にまで堂々と介入し、賠償金まで取れる仕組みが本当にいいのか。

 いくら安倍首相がトランプ氏と話をしようとも、TPPの本質的問題は隠しようがありません。

 私は、明日は金沢市で「つどい」、明後日は北海道比布町で演説会ですので、しっかり訴えます。

 いつも悪政を止める力は、論戦と運動が結んだとき。

 いろんな準備などの合間に、多くの方が今日も来室されました(写真は全日本年金者組合のみなさんの要請)。

 たくさんの課題があり、もっと時間も能力も!と心から思う日々‥‥。

 【今日の句】 また総理 悪い約束 してないか

2016年11月17日木曜日

今日は衆院農林水産委

 今日の参院TPP特委は帯広市・水戸市にて地方公聴会。私は衆院農林水産委員会のため、公聴会の様子は報道で知るのみです。

 ネット上では、公聴会場付近でTPP反対を意思表示するスタンディングがおこなわれたようです。

 30日が会期末だからと審議をないがしろにするべきではないし、TPP自然承認を目的に会期延長などもってのほか。

 地方から声を聞くのであれば、コメどころや中山間地域、中小企業の多い地域、林業・水産が主要産業の地域などなど、さらに公聴会を開いていいはずです(衆議院でも、私の方から主張していました)。

 参考人質疑も参議院で明日おこなわれますが、衆議院では4テーマ(農業、食の安全、知的財産、ISDS)で参考人から意見も聞きました。

 国民の不安を解消するのが政府・与党の役割なら徹底審議すればいいのですし、国会には疑問や問題点を解明する役割があります。

 新聞やテレビのニュースではTPPの扱いが小さくて、どこまで審議が進んでいるのか、わからないという方も多いでしょう。

 日本共産党のHPや、こちらでも問題点や審議の状況もよくわかりますので、ぜひお広げください!

 私は農林水産委員会で、規制改革推進会議が「農協改革」の名で、北海道の7割の農家が必要としている組合員勘定(クミカン)制度の廃止や、指定生乳生産者団体制度を変えようとしている問題を取り上げました。

 今日の委員会では与党からも規制改革推進会議に厳しい意見があがり、委員会はそろって「暴論許すまじ」の雰囲気に。

 農業になじみのない方には、よくわからない仕組みや制度の議論だと思うのですが、実は農家の経営基盤や、飲用・加工の生乳の需給調整を果たしている重要なものなのです。

 規制改革推進会議は、これらを「農家がしばりつけられている」と決めつけ、クミカン廃止や指定団体制度の改定を強烈に求めています。

 協同組合に露骨に介入することなど世界にも例はないし、昨年に大議論(日本共産党は反対)のあとに成立した農協法にて「改革」を進めるさなかの押し付けです。

 クミカン制度は必要とされているし、指定団体制度を変えることで需給バランスが崩れる恐れがあり、到底容認できるものではありません。

 農林水産省として、規制改革推進会議の意見も「1つの意見」として聞くことを山本農水相は答弁していましたが、与党も含めて、ここが重要局面。

 安倍首相が規制改革推進会議の場で「皆様から頂いた提案を、私が、責任をもって、実行してまいります」などと述べていますが、あまりにも勝手すぎるし、中身をわかって言っているのなら到底許されない。

 安倍政権が進める農政改革に、多くの農家が怒りの声を上げ始めているのに!

 【今日の句】 地方から 安倍農政NO ふつふつと

2016年11月16日水曜日

TPP審議状況(11/16)

 理事会で中央公聴会の提案があったようですが、決まらず持ち越しに。参議院の審議は、文字どおり始まったばかりなのだから!

 どさくさまぎれというか、昨日は南スーダンPKO部隊に「駆けつけ警護」の任務付与が閣議決定されました。

 安保法制=戦争法の具体化です。

 海外での武力行使を禁じた日本国憲法に、真っ向から反します。

 もはや和平合意も崩壊しているのに、PKO5原則に抵触しないという政府の言い分は現実を見ないどころか、実績先にありきという強権姿勢の現れではないでしょうか。

 TPPもそうですが、差し迫った危険について多くの方に知ってもらう活動を強めなければ。

 今日のTPP特別委員会は一般質疑(4時間)で、日本共産党は山添拓議員がISDSを厳しく追及しました。

 弁護士の山添さんらしく詳細に至るまで質問し、聞いている他の議員の目がだんだんと変わっていくのが、院内テレビからもよくわかりました。

 こういう審議を、どんどんとやっていかなければいけない。

 衆議院は通常国会からまたいで審議してきたのですが、参議院は文字どおり始まったばかりです。

 明日は地方公聴会で、北海道帯広市と茨城県水戸市。

 明後日は参考人質疑で、農業がテーマ。

 今日の理事会で決まったのは21日に一般質疑、24日に安倍首相出席の集中質疑をおこなうことまで。

 会期末も迫ってきますが、このまま廃案に!

 私は明日、農林水産委員会で、大臣所信に対する質疑をおこないます。

 TPP特別委員会や大臣の一連の問題発言があり、1ヵ月たってようやく所信質疑となりました。

 あらためてTPPについても聞きますが、規制改革推進会議の「暴論」ともいえる提案についてもただします。

 TPPの「規制の整合性」章で、国内の規制を変える司令塔とも言える役割を持つ機関がつくられるのですが、それが日本では規制改革推進会議にあたるといえます。

 衆議院インターネット中継で、私は16:40~17:00に、斉藤和子衆議は17:00~17:10(都市農業)です!

 【今日の句】 寒風の 国会前でも 熱き声

2016年11月15日火曜日

TPP審議状況(11/15)

 来年1月に開く日本共産党大会に向けた会議のため国会を離れていたのですが、TPP特別委では紙智子参議院議員が追及! 

 今日の紙議員は、TPPが発効されたら各国代表によって設立される「TPP委員会」について取り上げました。

 「各国代表」と言いますが、実は大臣でなければいけない、という規定にはなっていません(!)。

 誰がなるのかと質問したところ、まだ発効していないので決まっていない、と石原大臣。

 また、第25章における「規制の整合性」では、対象規制の範囲を決めることとなるのですが「相当な範囲」とされているだけ。

 紙議員が「食品添加物の定義や遺伝子組み換え食品の表示基準を米国に合わせることも『相当な範囲』に入るのか」と質しても、これは発効前の今後の課題になっているのです。

 なので、発効だけは決めてあとはフリーハンドでおまかせ?

 昨日から取り上げているように、利害関係者(=多国籍企業)が関与できる仕組みがあるわけですから、政府の言う「生きた協定」は、利害関係者によってルールを変えていくことができるとなるのではないかと紙議員。

 政府は否定しますが、協定文を読む限りは、そうならない保障はありません。

 問題だらけのTPP、明日の委員会は午後から一般質疑(4時間)で、日本共産党は山添拓議員が14:51~15:30です(ISDSを追及!)。

 さて、私が出席していた会議では、党大会に向けた決議案が提案されました。

 3年前の党大会では、参院選で始まった日本共産党の躍進を受けた「自共対決」の時代の始まりと規定していましたが、今回は「自公と補完勢力」対「野党と市民の共闘」が、新しい政治の対決構図と規定。

 詳しくはこちらから見ていただければ嬉しいです。

 明後日には農林水産委員会も開かれる見通しで、また質問準備に忙しくなってきました。

 【今日の句】 月ぐらい 大きく明るく 行きたいな

2016年11月14日月曜日

TPP審議状況(11/14)

 どうしても政府は「規制改革会議」の名を出したくないようだ--米国の利害関係者が日本の政策に関与するのかという大門実紀史議員の質問に‥‥。

 大門議員は、第25章「規制の整合性」4条に着目。

 そのなかに、各国の対象規制の調整や見直しをすることを目的とするとあり、そのため「調整機関」なるものの設立や維持が書かれています。

 その「調整機関」とは?

 事務方も岸田外務大臣も、日本では関係省庁で話し合う現在ある仕組みであり、新たな機関は設けないとの主旨で答弁するのみ。

 そこで大門議員が示したのが、日米二国間のいわゆる「サイドレター」。

 そこでは「外国投資家その他利害関係者から意見及び提言を求める」とし、その意見などは「可能な場合には行動をとるため、定期的に規制改革会議に付託する」「日本国政府は、規制改革会議の提言に沿って必要な措置をとる」としているのです。

 これまで「サイドレター」については、政府は「法的拘束力はない」と反論していましたが、衆議院で私から「サイドレターの中身で実施する」との外務省の正式文書も示してきたので、今日はその言葉は出ずじまい。

 大門議員が総理に事実を確認すると、「聞きはするし、正しいものなら受け入れるが、いわば聞くだけ」とのような答弁でした。

 実は、この質問の前に大門議員は、日本の郵便局2万局の窓口でアフラックのがん保険が販売されている問題を取り上げているのです。

 郵政民営化の議論で、大門議員も何度も質問するなかで、当時も政府は「自主的な判断」をくりかえしました。

 しかし、あれから10年たち、農産物や保険分野で強い要求をしてきた米国の意向を結局は受け入れてきたのではないのか、と。

 こういう議論を経て、総理は単に「聞くだけ」という答弁でごまかそうとしたのではないのか。

 規制改革会議(現・規制改革推進会議)は、これまでも解雇規制のルール緩和や、混合診療の解禁など、くらしに必要な規制まで緩和すべきだと言い続けてきました。

 先日は、北海道の農家を支える組勘(クミカン)制度の廃止、生乳集荷や需給調整に欠かせない指定生乳生産者団体制度の改定、全農の組織改編などを提言して、農家や農業関係者から反発の声があがっています。

 それが今後は米国の利害関係者(=多国籍企業)の提言を受けて、国内の規制を変えていくのであれば、とんでもない。

 だから政府は、「調整機関」は規制改革会議と言うのを控えたのではなかったか。

 TPPの先行きはどうあれ、日米FTAのような形として要求あるのではと言われるときに、しっかりTPPの問題点を浮き彫りにする必要があると思います。

 さて、私は久しぶりに机上整理(少しだけ)や資料熟読(少しだけ)で、TPPとともに道内や各地の要求実現に向けて論点整理中。

 明日のTPP特別委員会ですが、日本共産党からは紙智子参議院議員が14:27~15:20(53分)の予定です(NHK中継あり)。

 今日の大門議員の出番も少し早まったようですので、テレビなどはこまめにチェックしてくださいね。

 【今日の句】 隠してる 中身に危険 あふれてる

2016年11月13日日曜日

笑いと確信の「つどい」

 今日は神奈川県川崎市へ。畑野君枝衆議院議員が小選挙区で立候補予定の町での「つどい」で嬉しいことに……。

 80代の女性が、快く入党してくださいました。

 紹介してくださった党員さん曰く、日本共産党を50年来応援してくださった方とのことでした。

 ご家庭の事情もあり今日の機会にまで至ったそうですが、しっかりペンを握って申込書にサインされました。

 「つどい」では私から約1時間、国会で果たしている党の役割と綱領で示す展望について話した後に、最近入党されたというヘイトスピーチを許さない活動をされている方の秘話(?)発言もあり、笑いと確信が広がる場となりました。

 北海道以外で、初めてお会いする方々との話なので少し緊張もしましたが、TPPはじめたくさんの質問も出されて、双方向で話し合いができる機会っていいなと再確認。

 雪も降った北海道から比べれば夏のような川崎市でしたが、新しい社会をつくろう!と、熱い気持ちを交わし会えた1日でもありました。

 【今日の句】 根を張った 力が明日を 変えるはず

2016年11月12日土曜日

さらに共闘のうねりを

 JR不通のため事務所で車を出していただき、昼は帯広市で国政報告会、夜は札幌市で自由学校「遊」の講演企画と、移動距離は往復400kmでした。

 運転をしてくれたスタッフには、本当に感謝しかありません。

 同時に、広い北海道では鉄路が重要であることを、あらためて実感しました。

 JR東海のリニア新幹線には財政投融資とはいえドンとお金を出すのに、JR北海道の経営苦境には基金の積み立て程度。

 政府による地方切り捨てではないのか!との声が出るのも当然です。

 国会開会中のため平日の調査などはなかなか難しいのですが、JR問題だけでなく道内の各課題で各地へ行こうと少し打ち合わせもしながら帯広へ。

 たっぷり1時間(を少し超えた)国政報告と、野党共闘の現状、日本共産党の値打ちについて話しました。

 夜の講演企画でも、私の話は呼び水に、メインの意見交換が1時間半ほどありました。

 ここでも議論の中心の1つは、野党共闘をどう進めるか。

 市民の役割、国会議員の役割、共闘の「旗印」など、なるほどと思える意見もいただきました。

 政党・議員として、国会内での努力はしますが、安倍政権を変えるうねりを市民の中に広げるためにも力を尽くしたい。

 参院選や新潟知事選など、「やればできる」結果は作られてきたと思います。

 それを前向きに、どう生かしていくか。

 各党の違いは当然なのであって、何を一致点にしていくか。

 野党4党の幹事長・書記局長会談で、小池晃書記局長は総選挙での共闘に向けて、①魅力ある政策づくり、②相互支援のあり方、③政権についての考え方--など深めることが大事と問題提起していますが、私もそう思います。

 合わせて、市民連合との協議を再開することも確認できたのは、とても良かったこと。

 時間は限られていますが、党としても私としても、誠実に進めたい気持ちは揺らぐものではありません。

 明日は「党を語るつどい」で、初めて神奈川県川崎市へお邪魔します。

 【今日の句】 待っている 方の笑顔に 励まされ

2016年11月11日金曜日

TPP審議状況(11/11)

 TPP論戦の舞台は参議院へ。知りえたことは私のブログでも紹介します。今日は本会議、来週は特別委員会が開かれるようですが‥‥。

 そもそも、それほど急ぐ理由はどこにある?

 今日の本会議は、昨日の議院運営委員会(参議院)で話し合われたのですが、実はまだ衆議院の本会議開会中。

 まだ衆議院で採決されていないうちに、参議院で「早く採決して持ってきて」と口をあけて待っているようなものです。

 日本共産党は、そのようなやり方はおかしいと主張しましたが、民進党も徹底審議の立場からと賛成し、今日の開会に至ったというわけです。

 日本共産党は、紙智子参議院議院が代表質問に立ちました。

 私も傍聴に行ったのですが、誰もが聞き耳を立てていたのが「政府の言う『保護主義』と『自由貿易』の考え方がおかしい」という問題提起の部分。

 トランプ次期大統領の誕生を受けて、昨日から政府・与党が強調し始めたのが「日本は自由貿易で栄えた国であり、引き続きTPPで推進する。保護主義であってはならない」との理屈。

 ここで言う「保護主義」とは、国内の産業を守ることばかりにとらわれれば自由な貿易が阻害されて、経済は発展しないという意味で用いられていると思います。

 しかし、くらしや雇用が壊されてまで貿易を推進する理由はおかしいわけで、米国ではNAFTAによって雇用が奪われたとの国民の思いがあり、そこでトランプ氏の「TPP離脱」も支持を得たということでした。

 紙議員の指摘は、1990年代までなら、政府の言う「保護主義」と「自由貿易」もあてはまったのかもしれないが、それ以降は様相が変わっているという主旨です。

 グローバル化のなかでの、多国籍企業の利益追求。

 これが、いま政府の言う「自由貿易」なるものの中身で、国民のくらしや国内産業が豊かになるのとは違うという問題提起でした。

 総理の答弁は、突き詰めれば「大企業の利益が国内中小企業などにも行き渡る」とのトリクルダウン論だったと思います(詳しくは議事録で精査が必要)。

 すでに大企業の内部留保は300兆円をはるかに超え、労働者にも中小企業にも波及していないことは明白なのに、まだトリクルダウン論にしがみついているのかと驚きました。

 米大統領選の結果を受けて、TPP推進の理由はあるのか政治的に問うことも必要ですが、経済的な論点も議論の焦点となってきました。

 世界を見れば、米国とEUとの通商交渉も暗礁に乗り上げていて、その理由はEUが「食の安全」を守るための基準を譲っていないことや、ISDS条項が国の主権を奪いかねない、ということのようです。

 いったい誰のための、何のためのTPPなのか。

 米国の動向というより、本質的な議論を沸き起こしながら批准阻止へ。

 TPPに付きっ切りでしたので、他の課題などへの準備や打ち合わせなどを終えて札幌に戻り、散髪もして気分もスッキリ。

 明日は講演の渡り歩きで、昼に帯広市、夜は札幌です。

 【今日の句】 答弁も 総理は元気 ないような

2016年11月10日木曜日

TPP審議状況(11/10)

 採決はしたけど、政府・与党に展望はないでしょう。国民のくらしや命よりも多国籍企業の利益のためというTPPの正体を、さらに多くの方に知ってもらわねば!

 今日の本会議前に、野党4党で山本農水大臣不信任決議案の提出を確認。

 日本共産党からは穀田恵二議員と私とが提出者に加わり、本会議では斉藤和子議員が賛成討論に立ちました。

 それにしても数の力で開会までレールを敷き、世界情勢の変化があろうとも突き進む政府・与党の姿勢は、とても理解しがたい。

 それでも今年の通常国会から半年間、衆議院で採決できなかったのはは、国民世論の力があったからだと思います。

 政府は約300回もの説明会をしたと言いますが、その結果「慎重審議を求める」声が約7割なのです。

 強行採決というのは、このように進まない現状に追い込まれて突き進んだ政府・与党の弱さの表れ。

 与党からも厳しい意見があがっている山本農水相をかばい続けるのも、大臣を代えれば議論をやり直さなければいけないという、安倍政権の勝手な都合によるもので、まさしく国民置き去りではないのでしょうか。

 根本には、国民のくらしや命を守ることと矛盾するTPPの本質があります。

 この間の経過も含めて、あらためてTPPの問題点を、私が反対討論で述べました(以下、全文)。

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 私は日本共産党を代表して、環太平洋パートナーシップ協定及び関連11法案に断固反対の討論をおこないます。


 何よりまず、TPP特別委員会における質疑打ち切りと採決強行に厳しく抗議するものです。「わが党は結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と述べた安倍首相の目の前で、国会ルールをふみにじり、慎重審議を求める国民多数の声に背く暴挙がおこなわれたのです。

 そもそも山本農水大臣の二度に渡る暴言は、国会と国民を愚ろうするものです。辞職は当然です。にもかかわらず、政府・与党から事態の打開についてゼロ回答とはとんでもありません。そのうえ米国では、TPP離脱を明確に口にしたトランプ氏が次期大統領に選ばれました。TPPによって雇用が奪われることへの、米国民の怒りと不安が反映したものです。米国のみならず、日本でも各国でも反対や批判の声が広がるなかで強行に採決へ突き進むとは、まさに愚の骨頂ではありませんか。

国民への説明責任は果たされていません。国会で問題点を明らかにするべく責任を投げ捨てる、自民・公明による強引な運営に対して、満身の怒りを込めて抗議するものです。
 委員会質疑を通じて、TPP協定の重大な問題点が明らかになりました。


 第1に、TPP協定の原則は関税撤廃であり、国会決議に真っ向から反するということです。決議は、農産物の重要5項目を「除外又は再協議」とし、「10年を超える期間をかけた段階的な関税撤廃も認めない」ことを求めていました。しかし、TPP協定には「除外」も「再協議」もなく、重要5項目のうち3割で関税が撤廃され、残り7割でも関税率の引き下げなどにより「無傷」な品目は一つもないと政府は認めました。乳製品や林産物・水産物のなかに、10年を超える段階的な関税撤廃品目があることも認めました。

 政府が勝ち取ったというセーフガードなどの「例外」も、発効7年後の再協議規定で撤廃に向けた協議が約束させられています。小委員会や作業部会などで、協議の対象となることを政府も否定しなかったではありませんか。

 決議では「交渉により収集した情報については、国会に速やかに報告する」ことも求めています。しかし、交渉経過は「黒塗り」文書でやり過ごし、審議を通じても「交渉の中身については言えない」との一点張りで、国会にも国民にも限られた情報しかもたらされていません。

 さらに、SBS輸入米での価格偽装疑惑によって、政府試算の前提は覆りました。再調査も、再試算さえもしない政府の姿勢に、コメ農家の怒りや不信が広がっています。
これがTPP協定のまぎれもない結果であり、国会決議違反であることは明白ではありませんか。


 第2は、TPP協定が「食の安全」をはじめ、国民のくらしと命、健康を脅かすことです。
 TPP発効で、輸入食品や遺伝子組み換え食品の急増は明らかです。輸入食品の9割以上が無検査のまま流通し、残留農薬基準違反でも消費されている驚くべき実態がある現状で、政府は「食の安全」を守れる保障を示せなかったではありませんか。

 日米二国間の交換文書で将来の保険制度の協議を約束し、国民皆保険制度が崩される危険があります。米国の製薬企業が薬価決定に影響を及ぼし、薬価が高止まりする懸念は否定できません。助け合いの精神ではじまった共済事業が民間保険との競争のもとで、制度の見直しが議題になる可能性も政府は認めました。きわめて重大です。


 第3に、TPPの効果は、日本の企業の圧倒的多数を占める中小企業には恩恵が及ぶどころか、取引先の多国籍企業による海外展開につき合わされ、国内の産業空洞化がいっそうひどくなることです。

 政府は、技術力などをもった中小企業が「いながらにして海外へ展開」することの後押しになると言いますが、現在、海外展開している中小企業はわずか0.9%に過ぎず、9割は海外展開の必要性さえも感じていません。

 また、安い農林水産物の輸入によって、農林漁業を基幹産業とする地域では食品加工や流通・運送などの中小企業に打撃が及ぶことは、火を見るより明らかではありませんか。


 第4は、多国籍企業や投資家が損害を受けたとして、投資先の国を訴えることができるISDS条項が盛り込まれていることです。

 質疑で明らかになったように、米国政府が訴えられても敗訴した事例は1つもないなど、米国とその多国籍企業に有利な仕組みとなっているのが実態です。最低賃金の引き上げや原発ゼロ政策などに対してまで訴えが起こされているのが世界の現実です。濫訴の歯止めとなる保障はまったくないばかりか、各国の経済主権が侵害されることは明白ではあり、断じて認められません。


加えて重要なことは、政府自身が「生きた協定」と述べてきたように各種小委員会や規制の整合、TPP委員会などの仕組みによって、発効直後から、TPP協定そのものが変えられていくということです。政府は「国内の制度は変更を迫られない」とか「国益に反する再交渉はしない」などと述べてきましたが、何の保証にもなりません。TPPの本質は、あらゆる関税と非関税障壁の撤廃にあるからです。


 そのうえ、政府調達・公共事業、環境や労働にかかわる論点は審議さえもされていません。国民のくらしと命にかかわる問題についてじゅうぶんな審議をせず質疑を打ち切るというのでは、国民に問題点を明らかにすべき国会の責務を果たしたとは到底言えません。


 最後に、国民のくらしや命よりも多国籍企業の利益のために、日本の経済主権・食料主権を脅かすTPP協定は断じて認められません。いま世界では、行き過ぎた貿易至上主義に対する反対の声が沸き起こっています。各国の経済主権を尊重しながら民主的で秩序ある経済の発展をめざす、平等・互恵の貿易と投資のルールづくりこそ世界の流れです。日本が進むべき道は、TPPではありません。

 日本共産党は引き続き、TPP協定の全容と問題点を明らかにするとともに、国民の世論と運動と固く結んで批准を阻止する決意であることを表明して、反対討論を終わります。

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 明日は参議院に舞台を移し、代表質問がおこなわます。

 日本共産党は、紙智子参議院議員が質問に立ちます。

 いま一度、国会での条約などの取り扱いについて確認すると--

 ●会期末(11/30)までに、TPP協定と関連11法案の採決がされれば成立となります。

 ●しかし、会期末までに採決・成立できない場合は廃案になります。

 ●なので、その場合、政府・与党は国会の会期を延長するでしょう。

 ●条約は、今日から30日間のうちに採決できなければ、衆議院の優越があるので自然成立となります。しかし、関連11法案は国会を延長しても採決・成立できなければ廃案となります。

 ●日本はじめ各国は、協定本文とあわせ国内法の手続きも一緒に成立しないといけないので、条約だけ批准できても国際的には「発効の条件が整わず」となります。

 ですから参議院で、引き続きTPP協定の全容と問題点を明らかにしつつ、批准させない道はあります。

 カギは、国民世論の広がり。

 数の力があるので、与党だって通そうと思えば、いつでも通せるのです。

 ここまで採決の期日が延びたのは、山本農水相の暴言などもありましたが、国会は立法府の最高機関として民主的に運営されるべきと訴えてきたからですし、最初に書いた国民世論の反映が何より大きいことは間違いありません。

 野党議員として私も引き続き役割を果たしますが、ぜひ与党議員に対して「なぜ賛成したのですか」とお聞きになってみてください。

 そして、まわりの方にTPPの問題点などをお広げください。

 世論の高まりによって私たちの質問にも説得力が増すし、そのために私も、さらに発信していきたいと思います。

 ずっと質疑を通して実感したことは、間違いなく政府・与党は追い詰められているということ。

 参議院に応援もして、まだまだ私もがんばります。

 【今日の句】 あてもなき 暴走列車は 破たんする

2016年11月9日水曜日

TPP審議状況(11/9)

 明日13時、TPPを議題に本会議が職権立て。一方、米国ではTPP離脱を主張していたトランプ氏が勝利。明日ぎりぎりまで開かせない行動を続けます!

 今日も国会では、市民・団体による院内集会や抗議行動、署名提出などが繰り広げられました。

 写真は署名提出集会の一場面ですが、野党統一候補として山形で勝利した舟山康江参議院議員といっしょに署名を受け取りました。

 毎週水曜日の「市民と野党の意見交換会」では、特別委員会の理事会でいっしょにがんばった篠原孝衆議院議員をはじめ民進党の議員とも参加しました。

 このような市民と野党の連携でTPPの問題点が明らかになり、世論調査では約7割が慎重審議をと答えてきました。

 その世論を受けて、国会では強行採決させない論戦と国会活動へもつながってきました。

 今日まで採決できない状況に政府・与党が追い込まれ、米大統領選という新しい情勢の変化のもとで明日を迎えることとなりました。

 トランプ氏の評価はさておき、「格差と貧困の拡大、中間層の没落などに苦しむアメリカ社会の矛盾と行きづまりの一つの反映」「多国籍企業中心のグローバル資本主義の陥っている深い矛盾を示している」(日本共産党・志位委員長コメント)ことを、政府・与党も感じていることでしょう。

 本会議を決める今日の議員運営委員会では、佐藤委員長から「国会は期日もあること」として、職権による明日の本会議が立てられることとなりました。

 もちろん共産・民進は、強く反対しました。

 明日の本会議で、本当にTPPの採決へ強行に進んでいいのか。

 夕方に野党4党(民進・共産・社民・自由)の幹事長・書記局長会談をおこない、明日の本会議には当然反対ですし、結束した対応を取ることを確認しました。

 米大統領選という情勢の変化はありますが、そもそもは相次ぐ暴言をくりかえした山本農水相への辞任要求に対して政府・与党から明確な回答はないことが重大ですし、何よりTPPの問題点が明らかになるなかで進むべき道は徹底審議です。

 まだ開会まで時間はありますし、本会議を開かせないためにぎりぎりまでの努力をしていきたい。

 【今日の句】 会見で 総理の笑顔 なかったな

2016年11月8日火曜日

TPP審議状況(11/8)

 今日の本会議でTPPは採決せず。次の定例日は10日(木)ですが採決の合意はされていません。特別委員会へ差し戻しを!

 今日の議員運営委員会で、この間の経過を塩川鉄也衆議院議員がまとめて発言していますので、ここでも要点を紹介します。

 ●山本農水相の度重なる発言は極めて重大。まったく反省もなく、国会の審議をないがしろにするものであり、野党4党の辞任要求にも政府・与党からはゼロ回答。あらためてTPP特別委員会での強行採決に厳重抗議。

 ●農水相の「強行採決」発言のさいにも、特委では地方公聴会の日程が強行議決された。その際も佐藤議院運営委員長から「歩み寄りの努力を」と促され、日程を変更し、円満な運営をと佐藤委員長も注意した。

 ●だからこそ、農水相の2度目の発言の際も、採決予定の4日まで「私も努力する」と述べ、4日の議運理事会でも「与党側に努力いただきたい。私も努力する」と述べて休憩に。その努力のさなかにTPP特委での採決強行は、衆議院規則を踏み破るもの。佐藤委員長も「ルール上はできない」と明言していた。

 ●大島衆議院議長も、野党4党の申し入れに「平穏な状況の採決ではない」と述べ、佐藤委員長陳謝とお詫びを述べた。委員長の努力を無にするような暴挙をおこなった政府・与党の責任は重大。

 ●昨日の議運理事会でも、佐藤委員長は「国会に20年いるが初めての経験。こんなことがまかり通れば、議運はいらなくなる」と、採決強行に厳しい指摘をした。

 ●国会審議を損なわせた一番の原因は山本農水相であり、辞任要求に何の回答もしない政府・与党の姿勢を厳しく批判する。加えてTPPを「委員会審査終了議案」として、議運で協議の対象とすることは国会のルールを踏み破った質疑と採決の強行を容認することになる。議事日程の延期で済む話ではなく、TPP協定と関連法案は委員会に差し戻して、徹底した審議をおこなうべき。

 だいたいの経過を、この発言でご理解いただけたでしょうか。

 今日の本会議で、ようやくパリ協定の採決となりましたが、そもそも急ぐべきはパリ協定の批准だったのではありませんか。

 条約ですから衆議院先議であるべきですが、衆議院でTPP審議を優先させることから参議院先議とし、この間の農水相大臣の発言問題で、さらに批准が遅れる事態ともなりました。

 この点でも、政府・与党の責任は重大です。

 今日も日中は議員会館前にて、抗議の座り込み行動がありました。

 私も情勢報告に駆けつけましたが、だんだん冷えこむようにもなり、お体には気をつけてほしいです。

 そもそも政府が、TPP批准をやめれば座り込みもしなくていいのに。

 今日は他にも集会や要請などが相次ぎました(写真は北海道医労連のみなさんから!)。

 政府が急ぐべきは、TPPよりも「安全安心の医療・介護の実現」「夜勤交代制労働の改善」ですよ!

 【今日の句】 与党にも 矛盾広がる TPP

2016年11月7日月曜日

TPP審議状況(11/7)

 8日の本会議にはTPPを議題とせず--議院運営理事会で、日本共産党・塩川議員は「特別委員会に差し戻すべき」と主張!

 特別委員会で採決は強行されたものの、その開き方から見ても、採決は撤回すべき、です。

 本会議の開会について議運理事会が協議しているなかで、TPP特委では与党と塩立委員長が「本会議が開かれれば休憩すればいい」との理屈で開会したのが4日。

 これに対して、佐藤勉・議運委員長は7日の理事会で「国会議員を20年しているが、こんなことは初めて」「前例にしてはならない」「こんなことがまかり通れば議運はいらなくなる」と発言し、与党にも厳しく注意したといいます。

 そうである以上は特別委員会に審議を差し戻せ!となるわけで、理事会は休憩をはさんで断続的に協議。

 結局、8日の本会議にはTPPを議題としないと決定した、というのが経過です。

 何より問題の発端は、山本農水相の2度の暴言にありました。

 4野党の辞任要求に対して、政府・与党からはまともな回答なし。

 JNNの世論調査でも、辞任すべきとの声は59%!

 批准阻止へ、まだまだ私もがんばります。

 【今日の句】 いつだって 質問ぶつける 準備あり

雪のトラブルの季節だけれど

 よもやの積雪20cm…この時期の札幌にしては珍しい。上京前に大慌てで雪かきに追われ…。

 何しろ新千歳空港発着の便も乱れたため、雪かきとともに朝から予定をやりくりするなか携帯に電話が。

 「市田副委員長が来られない場合、代理で演説会に出られないか」

 札幌北区で午後に行われる演説会に、東京から来る市田さんが来れるかわからない、と北海道の事務所から!

 羽田から飛行機が飛びはしたものの、引き返す場合ありの条件付き運行とのこと。

 私の午後の日程&飛行機予約もペンディングしつつ、「演説の準備を急がなきゃ(しかも60分!)」とわたわたと……。

 結局、無事に飛行機は新千歳空港に着き、市田副委員長からもわざわざ連絡をいただいて、任務終了(?)。

 冬になると必ず移動にトラブルは付き物となるのが北海道。

 関係者のみなさんも大変だったでしょうし、こういう時に空港のカウンターで対応される職員さんも大変でしょう。

 いろんな方のご苦労で、私も無事に東京に着きました。

 また明日から激動の一週間になりそうですが、フル回転でがんばりたい。

 【今日の句】 今シーズン 雪とも何度 たたかうか

2016年11月5日土曜日

やっぱり大臣の資格なし

 「新千歳の気温は-1℃です」と機内アナウンス。札幌でも冷たい雨が降ってましたが、強行採決許さない!と街頭から訴えました。

 うっすらと積もった雪に雨が降りかかり、歩道はベシャベシャ。

 森つねと道国政相談室長と、TPPの問題点の指摘や採決強行への批判に、山本農水相は辞任を!と訴えました。

 新聞各紙の論説を見ても、山本農水相に対する厳しい指摘が並んでいます。

 昨日は「職責をまっとうしたい」と辞任を否定していましたが、強行採決発言を「冗談」扱いしたあげく、大臣の立場を利用した利益誘導まがいの発言をするに至っては、大臣の資格なし!と言わざるを得ません。

 来週の審議日程は、まったく決まっていません。

 この週末で、どれだけ世論が高まるかも影響を与えます。

 TPP批准ストップはもちろんですが、安倍政権の強硬な政治姿勢にも厳しい国民世論を!

 【今日の句】 冷えた手も また来週は 熱こもり

TPP審議状況(11/4)

 結局、TPP特別委員会は開会強行・採決強行! 衆院議長からも「平穏じゃない」と言われるほどで、これぞ数の力にまかせた暴挙ではないですか。

 今日の流れは、やや複雑なので少し整理して書くと--

 ●まず順番では、13時・本会議、13時30分・TPP特委という予定でした。

 ●本会議は議院運営委員会で内容を決めるのですが、その理事会でTPP特委の職権立てについて野党側から意見があり、議運委員長からも「努力したい」話があり休憩に。

 ●全議員を拘束する本会議が開かれる前に、各個別の委員会が開かれるということは本来ないはずです。

 ●ところがTPP特委は、13時30分の予定だから理事会を開く(!)と。

 ●私からも衆議院規則を引いて、本会議を開くさなかで委員会を開くとなれば、議長の裁決が必要なことになるのではないかと指摘。

 ●休憩と議論をおこなうなかで、与党側からは「まだ本会議は開いていないのだから、委員会を開くことは可能」と、私からは「本会議は13時から開くとしていたのだから、TPP特委を開くのはおかしい」と繰り返し主張。

 ●平行線のなかで委員長から「開く」こととなり、それでは我が党としても応じられないと理事会で最後まで抗議。

 ●民進・共産で抗議するも委員会の開会は強行され、維新の質問だけはおこなわれ、さらなる抗議で委員長の声も聞こえないはずのなかで採決(?)。

 ●野党4党の国対委員長が衆院議長のもとへ申し入れに行き、議長も「平穏ではない」と表明。

 ●結局、おこなわれるはずだった本会議も、再度の議院運営委員会で委員長が陳謝もし、本会議は開かれず。

 国会の仕組みはわかりにくいことと思いますが、そもそも発端は山本農水相の暴言だったのに、政府側からは何の弁明も進展もないわけで、それなのに委員会を進めるだなんて、おかしいのです。

 議会制民主主義は、一体どこに行ったのでしょう。

 立法府として、このような進め方は与野党を問わず、いかがなものかと思います。

 この時間に至るまで、私も疑問と怒りと悲しみとが交錯しています。

 本来ならば今日は私も質問に立つはずで、昨日も準備を進めてきました。

 このような結果は、やっぱり悔しい。

 まだ本会議が残ってはいますが、このままTPP批准に突き進むなど容認できません!

 【今日の句】 官邸の 思う通りに させはしない

2016年11月3日木曜日

間違った政治をくり返さないために

 今日で憲法公布70年。憲法の値打ちを見つめ直すことが、いま大事だと思います。

 明日の国会準備があり行けなかったのですが、札幌では北海道弁護士会の「これまでもこれからも私たちは戦わない」集会に、冷たい雨のなかでも650人が集まったとフェイスブックで知りました。

 憲法第12条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」

 国民の「不断の努力」がなければ、自由や権利は時の為政者によって奪われてしまう--これこそ歴史の教訓。

 だからこそ、このような節目で憲法の値打ちを考えあいたいのです。

 自民党の憲法改正草案は、12条の後半部分を次のように変えるとしています。

 「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。」

 自由及び権利は「公共の福祉のため」ではなく、「公益及び公の秩序に反してはならない」と禁止規定のようです。

 秩序を乱すものは罰する?

 誰が、その秩序を定める?

 日本国憲法の平和主義・民主主義・基本的人権の尊重を、このように掘り崩していくのが自民党改憲案の正体ではないのか。

 「改憲先にありき」の雰囲気がありますが、多くの国民は憲法に触れる機会は多くないでしょう。

 「なんとなく」変えた方がいいではなく、しっかり中身と歴史を見てほしい、と特に若い人には呼びかけたい。

 間違った政治をくり返さない、というのが現憲法の“原点”なのですから。

 さて、昨日に職権で決められたTPP特別委員会の「締めくくり総括質疑」。

 安倍首相出席のもと、テレビ中継はありませんが、予定では13時30分から1時間半です。

 ただ本会議が事前にあり、また職権による開会ですから、直前の理事会で「認められない!」と議論することとなるでしょう。

 時間割の上では、日本共産党は14:36~14:50で私が質問に立つことになります。

 しかし、山本農水相の暴言については、いまだ何の弁明も謝罪も官邸の動きもありません。

 黙って、やり過ごそうということなのでしょうか。

 明日は朝から全開モードの1日となりそうです。

 【今日の句】 政治家も 不断の努力 求められ