TPP講演会、医療と介護の全道集会とに参加し、夜は千島歯舞諸島居住者連盟の前理事長・小泉敏夫さんの通夜へ‥‥。
紙智子参議院議員といっしょに、小泉さんとの思い出を語り合いました。
色丹島出身の小泉さんは、鹿児島で終戦を迎え、その後根室に戻ってきました。
しかし、旧ソ連軍により色丹島から住民は追い出され、「戦場にも行かず、樺太経由で追い出された苦しみも味わっていない」自分の置かれた現状が、その後の返還運動へみずからを突き動かす力になったのではないか、と紹介がありました。
獣医師の免許を持ち、道庁勤務時は家畜保健衛生局長などをつとめ、道庁を退職後に千島連盟の第5代理事長に就きました。
運動の先頭に立っている人、というと勇ましい姿を連想するかもしれません。
しかし実際は、柔和で包容力もある、あたたかい言葉をかけてくださる小泉さんでした。
党北海道委員会の新年交流会に、小泉さんもご参加いただいたことがあります。
国政候補だった私が決意を述べて、あいさつに回ると小泉さんから「あなたを応援しますよ」と声をかけてくださいました。
ありがたく、お言葉どおりに受け止めさせていただき、今の私を支えてくださっている言葉でもあるのです。
理事長を退任されて1年半、ご家族の介護やご自身の体調とも向き合いながら、先日お亡くなりになったとのことでした。
来月、日ロ首脳会談で千島問題での進展があるか、との報道も相次ぎました。
元島民の方から、これまでも故郷に関する思いを聞いてきました。
その声を誰よりも聞いてきた小泉さんだけに、解決を見ることができなかったことは残念だったかと思います。
その遺志を、しっかり受け継がなければ。
決意を新たに、小泉さんの遺影に最後のお別れをしてきました。
【今日の句】 遺影から 変わらぬ笑顔と 遺志継いで
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