2016年11月24日木曜日

TPP審議状況(11/24)

 今日は総理入りの集中審議、明日は中央公聴会。来週の日程は決まっていません。会期は延長せず、TPP協定・関連法案とも廃案を!

 今日の集中審議は、安倍首相が外交日程を終えての後だっただけに、とりわけ米国との関係についての質問が多くなりました。

 まとめれば、TPP発効は厳しくなってきたけれど、日本はTPPを批准して保護主義の蔓延をくい止める意思を示すんだ、との答弁。

 しかし、国内の重要産業や雇用、環境やくらしを守るルールを壊してまで貿易を進めることを「国益」と言うのでしょうか。

 今のグローバル資本主義のもとで、各国の国民が反対しているのは単純な「保護主義」とは違う。

 格差と貧困が広がり、富の再分配を求め、安心してくらせる環境を--これが根底にある国民的要求なのではないでしょうか。

 その要求を政治家が「利用」することがあってはなりませんが、安倍首相が言うような単純な「保護主義の広がり」ではありません。

 トランプ氏が、大統領就任の初日にTPPを離脱すると表明したことで、この国会で承認をすすめる意義はあるのでしょうか。

 たとえ総理が「保護主義の蔓延をくいとめる」ためと言おうとも、国会は協定の中身や問題点を国民の前に明らかにするのが責任であって、総理のいうことを実行するのが国会の役割ではありません。

 総理の勝手な要求にこたえ、TPP批准のための会期延長など、もってのほかです。

 今日の審議で、日本共産党は田村智子参議院議員が質問に立ち、薬価改定に米国の製薬企業が「利害関係者」として関与できるのではないかと問いました。

 こちらから「環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会」を選んで、ぜひご覧ください!

 明日の参議院の委員会は中央公聴会ですが、衆議院では決算委員会があり、私が林業をテーマにTPPとからめて質問します(14:40~15:05、インターネット中継あり)。

 TPPの代わりに日米FTAを、トランプ氏が求めてくるかもしれないという状況もあり、くりかえしTPPの問題点を明らかにしておくことは大事だと思います。

 雪が降った東京でしたが、寒いなかでも議員会館前での抗議行動が続けられ、私も連帯あいさつ。

 心ひとつに、また明日もがんばります。

 【今日の句】 悪政の 土俵広げは 許さない

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