日本共産党・辰巳孝太郎議員の質問に対して答弁不能に! 明日に答弁するとなったようですが、また1つTPPの矛盾が明らかになりました。
TPP協定の第10章には「国境を超えるサービス貿易」という章があります。
この章もよりどころに日本政府は、日本の中小企業なども「いながらにして海外展開できる」と吹聴してきました。
第6条には「‥‥自国の領域において、代表事務所もしくは何らかの形態の企業を設立し、若しくは維持し、又は居住することを要求してはいけない」とあります(「現地拠点設置要求」禁止といいます)。
進出先に企業の拠点がないと、どうなるのか?
辰巳議員は「民泊」を例に取り上げました。
民泊をめぐっては、例えばマンションの1室を使った場合に「ゴミ収集日ではない日にゴミが出されている」「騒音がひどい」「オートロック機能の意味がない」などの声が出ています。
いま世界最大の民泊仲介業者は Airbnb で、日本でも45,000件が登録されています。
本社はアメリカで、営業拠点はアイルランドとのこと。
TPPで現地拠点が禁止されれば、安全や衛生などで問題が起きた際に、外国法人に立ち入り検査ができるか?--日本に拠点があれば罰則などもできるのですが、それが課されなくなります。
そもそもTPPは、内外無差別が原則のはず。
日本国内は旅館業法にもとづき、建築基準法や消防法などもクリアしなければなりません。
日本の旅館やホテルは規制が厳しく、日本に拠点を置かなくてよい企業は規制を逃れられるのでは、内外無差別どころか外国企業優遇であり、TPPの原則にも反することになるでしょう。
「拠点」を要求すれば、TPPに反することになるでしょ?--これに政府が答えられず、後日に調整のうえ答弁となったわけです。
TPPの根源的な問題が、浮き彫りになりました。
辰巳議員は「租税回避の問題を次回に」と述べましたので、次回の質疑もぜひお聞きください。
山添議員も、ISDS問題で引き続き質問していますので、こちらからご覧ください!
さて私は、明日の農林水産委員会で、鳥獣による農作物被害問題を取り上げるため準備の1日。
インターネット中継ありで、斉藤和子議員が11:30~11:45、私が11:45~12:00の予定です。
【今日の句】 結局は 強い企業が 勝つ仕組み
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