2016年11月5日土曜日

やっぱり大臣の資格なし

 「新千歳の気温は-1℃です」と機内アナウンス。札幌でも冷たい雨が降ってましたが、強行採決許さない!と街頭から訴えました。

 うっすらと積もった雪に雨が降りかかり、歩道はベシャベシャ。

 森つねと道国政相談室長と、TPPの問題点の指摘や採決強行への批判に、山本農水相は辞任を!と訴えました。

 新聞各紙の論説を見ても、山本農水相に対する厳しい指摘が並んでいます。

 昨日は「職責をまっとうしたい」と辞任を否定していましたが、強行採決発言を「冗談」扱いしたあげく、大臣の立場を利用した利益誘導まがいの発言をするに至っては、大臣の資格なし!と言わざるを得ません。

 来週の審議日程は、まったく決まっていません。

 この週末で、どれだけ世論が高まるかも影響を与えます。

 TPP批准ストップはもちろんですが、安倍政権の強硬な政治姿勢にも厳しい国民世論を!

 【今日の句】 冷えた手も また来週は 熱こもり

TPP審議状況(11/4)

 結局、TPP特別委員会は開会強行・採決強行! 衆院議長からも「平穏じゃない」と言われるほどで、これぞ数の力にまかせた暴挙ではないですか。

 今日の流れは、やや複雑なので少し整理して書くと--

 ●まず順番では、13時・本会議、13時30分・TPP特委という予定でした。

 ●本会議は議院運営委員会で内容を決めるのですが、その理事会でTPP特委の職権立てについて野党側から意見があり、議運委員長からも「努力したい」話があり休憩に。

 ●全議員を拘束する本会議が開かれる前に、各個別の委員会が開かれるということは本来ないはずです。

 ●ところがTPP特委は、13時30分の予定だから理事会を開く(!)と。

 ●私からも衆議院規則を引いて、本会議を開くさなかで委員会を開くとなれば、議長の裁決が必要なことになるのではないかと指摘。

 ●休憩と議論をおこなうなかで、与党側からは「まだ本会議は開いていないのだから、委員会を開くことは可能」と、私からは「本会議は13時から開くとしていたのだから、TPP特委を開くのはおかしい」と繰り返し主張。

 ●平行線のなかで委員長から「開く」こととなり、それでは我が党としても応じられないと理事会で最後まで抗議。

 ●民進・共産で抗議するも委員会の開会は強行され、維新の質問だけはおこなわれ、さらなる抗議で委員長の声も聞こえないはずのなかで採決(?)。

 ●野党4党の国対委員長が衆院議長のもとへ申し入れに行き、議長も「平穏ではない」と表明。

 ●結局、おこなわれるはずだった本会議も、再度の議院運営委員会で委員長が陳謝もし、本会議は開かれず。

 国会の仕組みはわかりにくいことと思いますが、そもそも発端は山本農水相の暴言だったのに、政府側からは何の弁明も進展もないわけで、それなのに委員会を進めるだなんて、おかしいのです。

 議会制民主主義は、一体どこに行ったのでしょう。

 立法府として、このような進め方は与野党を問わず、いかがなものかと思います。

 この時間に至るまで、私も疑問と怒りと悲しみとが交錯しています。

 本来ならば今日は私も質問に立つはずで、昨日も準備を進めてきました。

 このような結果は、やっぱり悔しい。

 まだ本会議が残ってはいますが、このままTPP批准に突き進むなど容認できません!

 【今日の句】 官邸の 思う通りに させはしない

2016年11月3日木曜日

間違った政治をくり返さないために

 今日で憲法公布70年。憲法の値打ちを見つめ直すことが、いま大事だと思います。

 明日の国会準備があり行けなかったのですが、札幌では北海道弁護士会の「これまでもこれからも私たちは戦わない」集会に、冷たい雨のなかでも650人が集まったとフェイスブックで知りました。

 憲法第12条「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」

 国民の「不断の努力」がなければ、自由や権利は時の為政者によって奪われてしまう--これこそ歴史の教訓。

 だからこそ、このような節目で憲法の値打ちを考えあいたいのです。

 自民党の憲法改正草案は、12条の後半部分を次のように変えるとしています。

 「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。」

 自由及び権利は「公共の福祉のため」ではなく、「公益及び公の秩序に反してはならない」と禁止規定のようです。

 秩序を乱すものは罰する?

 誰が、その秩序を定める?

 日本国憲法の平和主義・民主主義・基本的人権の尊重を、このように掘り崩していくのが自民党改憲案の正体ではないのか。

 「改憲先にありき」の雰囲気がありますが、多くの国民は憲法に触れる機会は多くないでしょう。

 「なんとなく」変えた方がいいではなく、しっかり中身と歴史を見てほしい、と特に若い人には呼びかけたい。

 間違った政治をくり返さない、というのが現憲法の“原点”なのですから。

 さて、昨日に職権で決められたTPP特別委員会の「締めくくり総括質疑」。

 安倍首相出席のもと、テレビ中継はありませんが、予定では13時30分から1時間半です。

 ただ本会議が事前にあり、また職権による開会ですから、直前の理事会で「認められない!」と議論することとなるでしょう。

 時間割の上では、日本共産党は14:36~14:50で私が質問に立つことになります。

 しかし、山本農水相の暴言については、いまだ何の弁明も謝罪も官邸の動きもありません。

 黙って、やり過ごそうということなのでしょうか。

 明日は朝から全開モードの1日となりそうです。

 【今日の句】 政治家も 不断の努力 求められ

2016年11月2日水曜日

TPP審議状況(11/2)

 昨晩の山本農相発言はとんでもない! 今日のTPP特別委員会の審議・採決はなくなりましたが4日に開会強行、だなんて!

 すでに報じられていますが、山本農相が自民党議員のパーティー席上で発言した中身は以下のとおりです(主旨)。

 ●森喜朗先生から「お前、冗談を言うなよ」と言われた。こないだ冗談を言ったらkウビになりそうになった。

 ●JAの方々が大勢いるようだが、明日でも議員の紹介で農林省に来ていただければ、何かいいことがあるかもしれない。

 以前の「強行採決」発言について撤回と謝罪をしたはずなのに、あの発言は「冗談」だったと言い放つなんて、まったく反省していないではありませんか。

 真剣に審議してきた国会を、これほどバカにするような発言もない。

 しかも後半は、利益供与・利益誘導かと思われるような発言であり重大です。

 今朝から4野党は国対委員長会談を開き、①大臣の辞任、②今日の委員会は開かない、ことを確認し要求。

 その後の自民・民進国対委員長の話し合いで、自民・竹下国対委員長は「辞任の要求は官邸に伝える」「今日の委員会は開かない」と発言。

 午後からTPP特別委員会の理事会を開き、「今日は開かない」ことを決めるのみ‥‥のはずが!

 今後どうするのか自民・民進の国対委員長会談で話し合われた際に、自民から「4日に締めくくり質疑を」との提案がされ、民進が拒否し決裂したところで一気に事態は進みました。

 17時15分に理事会が開かれ、与党筆頭から4日(金)13:30での締めくくり質疑が提案。

 もちろん共産・民進は「承服できない」「認められない」と強調し、私からも先ほどから書いている点のとおり大臣の発言は重大で、締めくくるような状況ではないと強く主張。

 今回が2度目の暴言で、前回は委員会の職権開会が連発されて議員運営委員長があっせんに乗り出す事態にまでなって審議を進めてきたのに、今回はさらにひどい発言の後の職権開会だなんてありえません。

 くり返しくり返し抗議と反対を述べるなか、与党からも「大臣の発言は確かに残念だが、時間を積み重ねる中で採決の時期を迎えている」との発言がくり返され、応酬に。

 最後には塩谷委員長から、「私としても採決の時期と考える」ことから職権での開会セット。

 民進党は抗議して退席し、私は残ってからも「野党理事が欠席するなかで、締めくくり質疑を職権でするなどあってはならないことだ」と厳しく抗議しましたが、職権でのセットは変わらず。

 本当に腹立たしい限りですが、ここまで強行路線を敷いているのは官邸なのかと思うと、さらに腹立たしさが増してきました。

 冷えてきた東京ですが、日中から抗議の座り込み、夕方には院内集会と路上集会もあり、国会内外で力を合わせて必ず批准を阻止しようと私からも国会報告と決意表明。

 結局、農水大臣は居直る格好となり、安倍首相の任命責任についても知らんぷりだなんて。

 TPPの中身自体は重大ですが、このような強硬姿勢はひどすぎる。

 ぜひ、まわりの方に政府・与党の横暴ぶりを広げてください。

 各地で、採決反対の声を広げてください。

 国会へ、みなさんの声を集中してください。

 私も国会でもがんばりぬきます。

 【今日の句】 反省も なく強行の 横暴さ

2016年11月1日火曜日

TPP審議状況(11/1)

 自・民の国対委員長会談で採決合意も、落ち込むような暇はなし。明日の締めくくり質疑を前に、また山本農水相が!→http://this.kiji.is/166158113749419510?c=39546741839462401

 こんなふざけたような態度でTPP批准だなんて、国会と国民を愚弄するにもほどがある。

 先日の委員会では、安倍首相も「無為に時間を過ごしてはならない」と述べましたが、真剣に議論している委員会を前に「無為」だなんて、国会の審議を軽んじる以上に猛省すべき答弁ではありませんか。

 情報収集に急いでますが、これで粛々と採決だなんて許されない。

 一応、いま決まっている明日のことを書けば、私の持ち時間は14分だけなので内容を絞り込み、ギリギリまで質問準備は続けます。

 合意された明日の日程(予定)は--

 ●締めくくり総括質疑
  14:15~14:55 篠原孝(民進)
  14:55~15:21 今井雅人(民進)
  15:21~15:35 畠山和也(共産)
  15:35~15:45 松浪健太(維新)
  その後、討論・採決など

 あれっ?と感じた方もいると思いますが、明日の質疑に自民・公明は立ちません。

 午前から昼過ぎまでパリ協定の審議が外務委員会であるため、答弁大臣である外務大臣が、この時間からでないと答弁席に座れないのです。

 また、夕方以降も外交行事などもあり、その窮屈な合間ということもあって与党は質疑に立たないということもあります(過去にも、与党は質疑しないということもありました)。

 ともかく委員会では明日が最後の質疑となるだけに、悔しいし、そう感じている議員は少なからずいます。

 今日は午前中に一般質疑でしたが、民進・共産の各質問者とも「徹底審議を」と主張しました。

 理事会では、与党から「審議時間も積み重ねられてきた」「質問の重なりも出てきた」などから採決に十分な時期との意見。

 対して私からは、●慎重審議を求める国民の声は多数、●委員会の前半は「強行採決」発言などもあって審議の環境も整わず、ようやく審議が深まってきたところ、●さらなる地方公聴会や参考人質疑の声もあがっているし、なにしろ中央公聴会もやっていない--など、採決は認められないことを主張してきました。

 悔しい思いでいっぱいで、本来は理事会は委員会運営の立場でモノ言う場所ではありますが、私自身が協定文書を読むなかで、日本だけ投資信託も開放するような箇所もあり、さらに審議しなければ自分が納得できないと、自分のTPP審議にかけてきた思いも述べました。

 ひとまず合意された矢先に、山本農水相の先の発言。

 今夜から、明日の朝にかけても、まだまだ批准阻止へがんばりぬきます。

 【今日の句】 国民の 支持はあるのか TPP

2016年10月31日月曜日

TPP審議状況(10/31)

 今日は参考人質疑(知財・ISDS等がテーマ)と集中質疑。夕方の理事会では、与党側から明日の採決が提案‥‥受け入れられない!

 まず理事会でのやりとりを先に書くと、与党側から①明日の午前は一般質疑、②午後の本会議後に委員会を再開してただちに採決、との提案がありました。

 民進・共産は「応じられない」と主張。

 私は、今日の委員会質疑でも「昨年の安保法案特別委員会でも中央公聴会をおこなったではないか」と強調し、理事会でも同様に述べて、審議を続けるべきと主張しました。

 そもそも、普通は「しめくくり質疑」もあるものなのに、それもなく、いきなり採決など認められません。

 与党側からは「質問の重なりもあり、採決を考えてもいい時期」などの主張があり、双方で議論に。

 最終的に、①明日の午前の一般質疑はおこなう、②午後の日程は引き続き協議、で今日は終わりました(明日の一般質疑で、日本共産党は真島省三議員!11:21~11:44)。

 なので、明日の朝から午後の日程について協議をする(=与党は採決したい)という、緊迫した状況になります。

 今日の参考人質疑では、あまり審議にも触れていない知財・ISDS等がテーマで、参考人から貴重な提案もありました。

 本来なら、参考人の意見を受けて質疑を深めることこそ大事です。

 米大統領選を前に批准したいという総理の意向をふまえるから審議を急ぐ日程になるわけで、大事なことは国民的理解ではないのでしょうか。

 共同通信の新たな世論調査では、慎重審議を求める方が約66%と依然として圧倒的多数。

 重ねて述べますが、明日の採決など到底認められません。

 今日の集中質疑で、私は「TPPと薬価」について質問しました。

 日本の薬価制度は、中医協などが算定する、いわば公定価格。

 対して米国は、製薬企業と保険業者とが決める、いわば自由価格。

 日本の高すぎる薬価は引き下げる必要があり、先日も参議院予算委員会では小池晃参議が「ブラックボックス」のような日本の薬価算定制度をただしました。

 しかし、TPPがいう「透明性」は、国民が安価な薬を手に入れるためとは違う、というのが今日の私の質問の主旨でした。

 その理由として3つ。

 ①日米の交換公文(「サイドレター」)で、米国がみずからの仕組みを持ちだして、同じルールにせよと迫っているのではないか。

 ②第26章第B節「透明性」で、利害関係者が関与できる仕組みがある。

 ③第25章「規制の整合性」で、規制対象の範囲を1年以内に提出するというが、薬価制度がどうなるかの保障がない。

 安倍首相や石原TPP相からは、「日本が不利益になるようなことはない」「コンセンサス(合意)方式なので、日本が受けなければ合意されない」という旨の答弁がくりかえされました。

 そこで最後に、私からTPP委員会のもとで、それは通らないのではないかと問題提起。

 第27章に、それに関する記述があるのですが、同意しない場合は5日以内に書面で提出せよとの規定になっています。

 それが何をもたらすのか、私から「次に議論しましょう」と呼びかけたら、総理はニヤリとしていました。

 まだまだ審議が必要です。

 「慎重審議を求める国民の声を聞け」「国会は徹底審議を」「強行採決するな」と、ブログをお読みのあなたから周りの方へ、ぜひお広げください!

 【今日の句】 論戦と 世論で強行 許さずに

2016年10月30日日曜日

明日の質問は「TPPと薬価」

 TPP採決に向けた動きが激しくなるであろう明日は、午前に参考人質疑・午後は総括的質疑。私が質問に立ちます(16:08~、NHK)。

 朝に札幌を発ち、昼から質問の準備にかかりました。

 明日のテーマは「TPPで薬の値段はどうなるか」。

 農業にとっても一大事のTPPですが、くらしに密着したところでも一大事なのがTPP。

 質問準備は時間との勝負でもあります。

 しかも、初めに書いたように採決に向けての理事会協議も、明日からさらに激しくなるでしょう。

 さらに緊張した1週間になりそうです。

 ぜひ、あなたの地域・職場・学園でも「TPPの強行採決を許さない」の大きなうねりを!

 【今日の句】 東京も 確かに季節 移りけり