
北海道の党は戦後、苗穂刑務所から解放された村上由(ゆかり)らによって再建されました。解放23日後、村上が向かったのは大夕張炭鉱。産炭地こそ北海道の歴史を語るには欠かせません。北海道の産業遺産や観光ルートとして位置づく「炭鉄港」で、どこでも党のたたかいが記録されているのです。

今日は学びの日。市田忠義副委員長を講師に、オンラインで党大会第2決議をじっくり学びなおしました。党外の方にはなじみがないテーマと思いますが、党づくりも大事な活動で、積み上げてきた理論や方針があるのです。
率直に、党員や「しんぶん赤旗」読者は減少が続いています。これでは社会を変えることができませんし、仮に集中的な努力で選挙は勝てても、根本である党そのものが力が弱まれば将来にわたっての責任を果たせません。
私が入党したのは学生時代ですが、4年で全学生が入れ替わるため、支部会議の議題の半分は党勢拡大だった覚えがあります。増やさなければ大学に支部がなくなってしまう、自分たちの代で途絶えるわけにはいかないという継承のプレッシャー。
市田さんから「量的拡大と質的建設」という言葉を聞くたびに、当時の支部会議を思い出しました。党勢拡大の議論は重い時間ではありましたが、何度も意義を確認しあい、語りかける内容も相談しあい、お互いを励まして取り組んだものでした。当時は天安門事件から東欧・ソ連の崩壊が相次ぎ、学生の自民党支持率も50%を超えていた時代。学ばなければ足も踏み出せませんでした。
しかし、そうしてでも党づくりに力を注いできたからこそ今の到達もあります。分派や分散主義では党の力が発揮されず壊れてしまうことは、私の少ない党活動でも実感してきたことでした。これまで積み上げてきた先輩の活動をリスペクトしつつ、次世代につながる党づくりもすすめなければ。あらためて第2決議も学びなおしたい。
【今日の句】不屈さは 党づくりにも 貫いて
「JR留萌線 廃止決定」の見出しが立った、昨日の各紙。北の鉄路存続を求める会での宣伝は、用意したチラシがなくなるなどの関心の高さでした。「高校生の通学を守ろう」などの訴えに、うなずく方の姿もありました。
JR北海道は2016年、留萌線はじめ5区間を「単独維持困難」路線として廃線・バス転換を求めてきました。そのなかには日高本線や根室本線のように、災害復旧をせずに責任放棄というべく路線もありました。鈴木知事も、前任の高橋知事と同じく維持・存続の本気度は見られないままでした。
まして国は、JR北海道の経営改善をけしかけ続けています。いま全国で盛んに「〇〇線は赤字路線」だと、まさに廃線へレールを敷くような状況が起きているのも、国が鉄路を守る責任を果たそうとしないからです。内部留保も経常利益も膨らんでいる本州のJR各社でさえ、赤字路線をなくそうと狙っていることが腹立たしい。
沼田町の篠原暁町議はZOOMで、最後まで沼田町長が反対を貫いてきたことを報告しました。町に高校がなく、深川に通う高校生も多くいます。観光はじめ路線の活用にも力を入れてきました。全道的な世論を大きくできていればと、報告を聞きながら痛感しました。ことは沼田町はじめ沿線自治体だけの問題ではありません。
引き続き、鉄路の維持・存続へ国とJRは責任を果たすべきと訴えていきたい。交通権保障とともに、輸送や観光などの手段として生かしていくことはできるはずです。
【今日の句】もうけだけ 求めて地方は また疲弊
障害ある子どもが学校行事に参加できないことなどないように-ー学校の実態を聞きたく、長屋いずみ札幌市議と全北海道教職員組合(道教組)・札幌市教職員組合(札教組)を訪れました。あらためて多くの課題があると実感しました。
ことの発端は、北海道難病連で懇談した際の「障害を持つ子の修学旅行に、保護者同行が条件とされた」という話でした。聞くと前年の宿泊研修も同じで、この時は参加できなかったといいます。この時の聞き取りは、7月30日付「赤旗」北海道・東北のページで掲載されています。(修学旅行は、お姉さんの同行で行くことができました)
長屋市議が市教委に問い合わせたところ、保護者同行は前提でなく、介護アシストという制度と費用負担があるとのこと。しかし、本人・保護者はもちろん学校にも、このような制度が周知されていないと思われます。この2年間での介護アシストの活用実績はゼロだったことに、それが表れていると思います。
修学旅行は学校行事ですから、どの子も参加できる条件を整えるのは学校や教育委員会側の責任です。努力を尽くしたうえで保護者と相談するということは、ありうることです。今回の例を教訓に、何が課題となっているか浮き彫りにして解決しないとなりません。
特別支援学級に通う子どもも増え、教職員の過剰勤務も社会問題化しています。根本は教職員を増やして対応できるようにすることですが、障害ある子などが安易に排除されないような教育論議や、教職員の集団的対応なども必要になるでしょう。大事なことは子どもたちの教育権保障であり、子どもの権利条約にある「最善の利益」の保障です。教育分野だけでなく福祉分野にもフィールドを広げる必要性も、話題になりました。
2016年に障害者差別解消法が施行されています。障害者への社会的障壁を取り除く「合理的配慮」の提供も、義務づけられました。しかし実際は上記のような現実もあり、あらためて周知や環境整備を進めるためにも、実態の掌握が必要なはずです。今回の件を通して、その重要性をつくづく実感しました。
強い雨のなかでしたが、戦争させない市民の風・主催による「安倍元首相の国葬反対」スタンディングにも参加。100人を超える方が駆けつけました。今日の岸田首相の記者会見でも、その必要性や法的根拠、予算規模も明らかになりませんでした。まさに政治利用そのものです。引き続き声をあげていきたい。
【今日の句】税金を 国葬よりも 子育てへ
今日は私と同世代の女性が、党の仲間になってくださいました。伊藤りち子道議予定候補と呼びかけて、小さいころから家に「しんぶん赤旗」があり、社会に出たら職場で選挙のときも支持を呼びかけられていたこともあり、話のなかで決意につながりました。
たまたま生活相談で党議員事務所につながったことがきっかけだったのですが、赤旗の1部1部・対話の1つ1つが、つながっていくんだなあと実感しました。不登校児や、その家族への支援も要望をいただいたので、しっかり国にかかわる分は反映させていきたい。
仕事は時間給で、苦しい生活だと聞きました。この地域では今月、他に40代の方も入党していますが、その方もダブルワークだそうです。勝ち組ばかりを政治が応援し、広がってきた貧困と格差。何とかしなければと思っている方は、とても多いはずです。強く大きな党をつくって、この社会を変えようと引き続き呼びかけていきます。
出勤時には、地下鉄駅前で平岡だいすけ市議予定候補(札幌東区)があいさつされていました。平岡さんも伊藤さんも、地域に根ざした活動を続けてきています。「困ったときには共産党」を体現している地方議員・予定候補のみなさんが、目に見えないところで果たしている役割の大きさを、しっかり伝えていかなければと思います。
【今日の句】根本の 党の力を 大きくし
今週末に党創立100周年記念の講演をと依頼があり、こつこつ準備中です。主催は党南空知地区委員会なので、長沼町に記念碑がある野呂栄太郎のことや、たたかいの歴史を記録してきた「そらち民報」も片手に、過去を学びながらの準備です。
なかなか原稿書きは進みません。過去の民報は読み始めるとおもしろく、当時の粘り強い活動から学ばされることも多いからです。1970年代の統一地方選候補者は20~40代ばかりで、紙面を通じて活力が伝わってくるようです。こういう奮闘が土台となって、今の党活動があるのだと再認識です。
野呂栄太郎の生涯にも、また学ばされます。20代でありながら高い理論的・学問的水準にあっただけでなく、その人間性も「いやなことでも、頼まれたらいやと言わず引き受けた」「厳しい人であったが、妹たちにかすりの着物などを送ってくれた」などなど、厳しい時代でありながらヒューマニズムあふれた野呂だったのでした。
このような先輩たちの歴史を私自身のものとして、どのように新しい時代をきりひらくのか。どのように強く大きな党をつくるのか。未来につながる話もしたいと、ウンウンうなりながら毎夜の作業を迎えています。もうひとふんばり。
【今日の句】根を張って 地域も歴史も 変えてきた