2023年8月19日土曜日

米国にモノ言える党はどこか

  全道をオンラインで結んだ女性後援会のみなさんからは疲労回復用のプレゼントを、札幌東区での「語るつどい」ではコメ10kgをいただき、感謝が尽きない1日でした。「今度こそ議席回復を」の思いを、どんどん広げていきたいです。東区では平岡大介・元札幌市議もいっしょでした。

 くらし・子育て、ジェンダー平等、平和など話題が尽きない女性後援会。各後援会からの一言アピールも、学校給食の無償化や教員の多忙化解消など具体的な願いとともに、暑さのなか宣伝を1時間がんばったとの報告も。頭が下がります。

 私からも、日本は高等教育に金がかかりすぎること、貧困と格差に若者が苦しめられていること、当面の願いとともに行きづまった日本を「おおもとから変える」議席が必要なこと、などを話しました。私が現職だったときの国会論戦も紹介しながら、農業と食の安全にも触れました。

 先日、日米間の首脳会談がおこなわれ、新型ミサイルの共同開発や3国の共同演習の制度化など、軍事面の協力関係を強める合意が目立ちます。緊張緩和なき軍事関係の強化では、ますますアジアの緊張関係が強まらないでしょうか。

 農業や食の安全でも、日本は米国いいなりが続いています。コメなどの農産物だけでなく、米国からは食品添加物などの規制緩和も要求されてきた歴史があるのです。TPPについての国会質問で、米国がその緩和を求めてきたことを告発したのが日本共産党でした。

 日本の政治には、与野党を問わず、米国にモノ言えない状況が広くあります。それでは平和のことはもちろん、農業や食の安全を守ることもできません。ずばり大元から切り込む日本共産党の議席は、だから値打ちがあるのです。

 「しかし選挙では、自民党が多数を占めてしまう。少数の意見を、どう広げていけばいいのか」という質問が、札幌東区では出されました。「保育士の給与引き上げが必要なのに、それが政治ではできていないのが歯がゆい」という、悔しさ交じりの意見もありました。

 大元には、少数の民意で多数を占めることができる小選挙区制度の問題があります。この間の世論調査でも、マイナ保険証や大軍拡・大増税などで、国民の強い反対や疑問が多数になっているのですから、日本共産党の主張が少数派というわけではありません。

 どうやって投票に行ってもらえばいいか。今日初めて私に会ったという方は、前回の総選挙は「どこにも入れるところがない」と投票に行かなかったと言います。長く社会党を応援し続けましたが大幅に議席を減らし、日本共産党にも野党共闘での疑問があったと言います。無投票=関心なし、というわけではない方です。

 「つどい」後、入党の訴えとともに、あるべき共闘の姿(政策合意や対等・平等の関係)を話すなかで、だいぶ理解していただきました。こういう話し合う場が大切なんだと、実感です。若い世代への訴えも、さらに広げていきたい。

 それにしても厳しい残暑が、北海道でも続いています。お体には、お気をつけください。

 【今日の句】連携という名の 属国扱いか

2023年8月18日金曜日

嬉しくも羨ましい夏休み

 わが家の小6生が、10日間のサイクリングキャンプから無事に帰ってきました。学童保育の指導員と引率の親御さんには、感謝しかありません。忘れられない貴重な体験となったようです。

 フェリーに乗り道外へと行く時は良かったものの、台風接近の影響もあり、コース変更や強風に吹かれたりなどに見舞われたとのこと。何より北海道に比べたら酷暑の毎日で、よく全員が完走できたものです。

 上の子も学童保育では、同じコースでのサイクリングキャンプに挑みました。テントを張るのも食事の準備も、基本的には子どもたちで。大人が整えてあげるのでなく、できないことを自覚するのも大事なことなのです。

 私が子どものときも、父親たちが協力しあって町内の広場でキャンプをしてくれたことがありました。子どもたちが集団で成長することを、大事にしてくれていたと思います。

 いろいろ話を聞いて良かったなあという思いと、このような経験を子ども時代にできたことを羨ましくも思ったり。日曜日で夏休みが終わりなので宿題が心配ですが、今年は最終日の猛チャージも仕方なしですね。

 【今日の句】行こうかな 今年のうちに またキャンプ

2023年8月17日木曜日

もう地域切り捨ての政治を変えよう

 今日は新冠町・新ひだか町へ。日高管内も例年以上の暑さですが、街頭宣伝中に地元の党員さんが一軒一軒とまわってチラシを入れてくださり、本当にありがたい。各地の支えがあるからこそ、私もがんばらねばとの思いになります。

 久しぶりの新冠町。廃線となった日高本線は、バスの停車場ともなるため駅舎は残されていますが、鉄路は一部撤去とともに舗装化されていました。撤去もされず手入れもされず、草が伸び放題の鉄路を見るのは寂しくもありました。

 バスも運転手不足から、道内各地で減便が相次いでいます。公共交通を国の責任で支えなければ、ますます移動が困難になってしまいます。路線維持へ賃金や労働環境の保障をと、くり返し訴えていきます。

 公共交通はじめ、地域社会と地域経済の維持には心配が強い。新ひだか町での「語るつどい」では、農家や漁師も減っているし、どうやって地域経済を立て直すのかとの質問がありました。新ひだか町は日高管内のなかでも、人口減少率が高いのです。

 世界を見れば、農家や漁師に手厚い保障をしています。食べるのに困らないよう自給率を高めるのは当たり前だし、自然災害などに見舞われやすいからこそ、その維持に国が責任を果たしています。

 「日本の農家は保護されすぎ」との意見を聞きますが、世界から見れば実態は逆です。コメや乳製品などの輸入を止めずに、日本国内で生産調整を進め、農家を調整弁にしてきたからこそ経営が不安定にもなるのです。これで、どうして後継者が安心できるでしょうか。

 地域をまわれば、自民・公明政治の行き詰まりが見えてきます。地域切り捨ての新自由主義と自己責任を当然視する維新では、ますます地域格差が進みます。農林漁業や社会保障・ケア労働、公共交通は地域まかせでなく、国が責任を果たすべきです。

 今日は武藤勝圀・新冠町議と川合清・新ひだか町議が、いっしょにまわってくれました。力を合わせてがんばります。

 【今日の句】懸命さ 甲子園から 伝えられ

2023年8月15日火曜日

今こそ憲法に立ち返りたい

 今日で終戦78年。紙智子参議院議員・長屋いずみ札幌市議と、今を「新たな戦前にしない」との決意を込めて訴えました。岸田政権の大軍拡方針が反映してか、道行く方も耳を傾けているように思いました。

 ポツダム宣言を受諾した15日以降も、占守島では旧ソ連軍からの侵攻を受け、9月にかけて国後島・択捉島・色丹島・歯舞群島までも不当に占拠されました。22日には留萌沖で小笠原丸など3隻の船が攻撃を受け沈没、約1700人の命が奪われています。

 南方戦線へ送られた兵士で終戦のことを知らされず、15日以降に亡くなった人もいたかもしれません。日本兵で亡くなったのは餓死者が多く、とにかく前へ前へと命じられた結果なのです。本当の意味での終戦は、一人ひとりでも受け止めは違うかもしれません。

 戦争の悲惨さを語らず亡くなった方もいるだろうし、負傷者を助けられなかった無念さや、自分だけが生き残ったことを罪のように感じた方もいました。そんな戦争の現実を見れば、自民・麻生氏の「戦う覚悟」が必要だという発言は、あまりにも無責任ではないでしょうか。

 そんな岸田政権と自民・公明に加え、維新と国民民主が大軍拡へと突き進む今の国政。政治家の役割は戦争へとあおりたてるのではなく、粘り強く外交努力の道をひらくことです。北海道から、そのための議席を勝ち取らせてほしいことも訴えました。

 憲法前文には、最後に「日本国民は、国家の名誉にかけて、全力をあげて崇高な理想と目的を達成することを誓う」とあります。崇高な理想と目的とは、政府の行為によって再び戦争の惨禍を起こさないこととともに、国民主権や恒久平和、そして世界的にも平和のうちに生きる権利を守ること。

 その達成へ「全力をあげて」と、私たちに求められています。この憲法を活かした日本へと、新たな決意でがんばりたい。

 【今日の句】何度でも 戦争反対 また明日も