2022年5月7日土曜日

軍都から文都へ、平和の都へ

 今日は旭川市へ。街頭宣伝から女性後援会の集会へとまわり、明るく元気にがんばろうとのパワーに励まされました。武器より平和を、涙より笑顔を。戦争する国づくりなど許さないで、悔いなくがんばろうと私の背筋も伸びました。

 旭川市はご存知のとおり、かつては陸軍、現在は陸上自衛隊第7師団が拠点の町。多くの市民や日本共産党は「自衛隊員を戦場へ送るな」と訴えを続けてきました。それが今回の参院選ほど、現実感をもって迫ってくることになろうとは。

 「攻められたらどうする」ではなく「攻められないようにどうする」と、外交のあり方こそ議論を急ぐべき。自衛隊員が命をかけることなどないように、あらゆる努力をするのが政治家の仕事ではないのか。私の訴えにも力が入りました。

 女性後援会の集会は何から何まで手作り(特に横断幕の迫力!)で、111名もの方が足を運んでくださいました。コロナ感染防止のため戸や窓は全開に、替え歌や手作りコールも最小限と気を使いながらでしたが、ぬくもりと笑いが絶えない集会になりました。

 何と言っても各後援会からの話がすばらしい。地域でコツコツ対話を広げている粘り強さ、くらしや平和を守りたい思い、ユーモアを欠かさない発言に拍手が湧きっぱなし。帰り際に「楽しかったよ」と声をかけていく方が、とても多かったのです。

 真下紀子道議が両親との関係も振り返りながら社会を変える決意に至った話も心に残ったし、党旭川市議団(能登谷繁・小松晃・石川厚子・真嶋隆英)とともに来年の市議選に小松市議の後継として立候補予定の中村みなこさんから「参院選で勝利し、来年の地方選でも全員勝利へ」とのスピーチも力強い。能登谷市議の「国会議員も地方議員も、今回は誰もが日本共産党としての役割が問われている」との訴えも胸に刺さりました。

 ところで、旭川駅構内にある中村悌二郎記念彫刻美術館ステーションギャラリーが、開館10周年ということで立ち寄ってみました。「樹木との対話-北の彫刻家たち-展」と題して、砂澤ビッキ・板津邦夫・長澤裕子・本田明二ら各氏の作品が展示されています(写真はSNS等もOKとのことです)。短時間でしたが思わず見入りました。

 旭川市は散歩コースにもなっているほどの「彫刻の町」。また、井上靖や三浦綾子などにも代表される「文学の町」でもあります。まさに軍都から文都へ、そして今度は平和の都へ。私も決意を新たにがんばりたい。

 【今日の句】今だって 剣よりペンは 強いもの

2022年5月6日金曜日

くらしと地域に根づいて

 全道各地で気温が上がったようですが、苫小牧市は春の陽射しというくらい。語るつどいや街頭宣伝に駆けまわると、なんと「息子がお世話になりました」という方が! 中学校教諭として勤めていた苫小牧市で、嬉しくも恥ずかしくもなる出会いがありました。

 経験も少ないなかで、うまくいかなかったことばかりが思い出される教員時代。年をとっても満足できる実践はなかなかないよと励まされたりしましたが、理想と実践のギャップに悩む毎日だったように思います。今の若い先生たちは、当時の私よりも難しい教育環境かもしれないですね。

 苫小牧市は、候補交代となった松橋ちはるさんの地元でもあります。道議候補・小選挙区候補を務めて、今度は全道をかけまわって政治を変える先頭に立ってきただけに、残念な思いを持たれている地元の方もいます。しっかり松橋さんの思いを継いでがんばりたい。

 つどいの場では「共産党は自衛隊をなくすと言ってなかったか」「将来も侵略される恐れはないのか」「私のまわりの男性では、軍事力を高めなければという人が多い」など、平和と安全保障についての質問が次々。国民の命を守ることと憲法を守ることを両立させる、アジアに平和の環境をつくる-ーくりかえし党の政策を今日は紹介しました。

 物価高騰や年金削減の厳しさを訴える声も。「灯油の値上がりを耐えたら、今度は野菜や食料品の値上がり。生活が厳しい」「先月の年金は13円減らされていた。少しずつ生活費が削られていく」など、特に女性から多く出されました。生活困窮者支援とともに、全世帯に恩恵が行き渡る消費税減税などを急ぐべき。くらしの声を国会に反省させねば。

 市内をまわる合間に、平和憲法を生かす苫小牧連絡会のスタンディング行動にも参加しました。今日の場所では47回目、別の場所と合わせると100回を超えるそうです。交通量の多い交差点で、ちょうど小学生の下校時間とも重なり、注目を集めました。こういう大人の姿を、きっと子どもたちも覚えているに違いないはずです。

 今日は党苫小牧市議団(小野寺幸恵・富岡隆・原啓司)が、交代で市内をまわってくださいました。苫小牧市で人員不足による介護事業所の閉鎖が相次いでいる実態なども聞き、社会保障を最優先にした国へ急いで切り替えなければと痛感もしました。地域に根づいた政策を訴えられるのも日本共産党ならでは。明日もがんばります。

 【今日の句】あの頃の未熟さ 今なら言えるけど

2022年5月5日木曜日

これから先も原発なしで

 泊原発が停止して10年。こどもの日におこなってきた集会とパレードが今年は開催され、何とかパレードに間に合いました。笑顔があふれる集会はいいですね。これから先も原発を動かさず、そして早く原発ゼロへ。参加されたみなさんと、あらためて思いを1つにしました。

 敷地内外の活断層評価、液状化や噴火への対策はじめ安全性に多くの疑問があり、何より過酷事故が起きれば取り返しがつかないほどの影響は否定できません。この10年間に投じられた安全対策費用など、電気料金として道民への負担増ともなってきました。

 巨大電源を喪失したときの全道的打撃も、胆振東部地震のときに厚真火力発電所が止まったことで経験しました。何より原発は冷やし続けなければいけないのですから、非常電源があっても、原発のために電源が必要とされる根本矛盾も軽視してはならないはずです。

 これだけの課題を解消できないのは、北電にかかわる専門家が少ないなどの問題もあるでしょうが、やっぱり原発そのものが抱える矛盾の大きさゆえだと思います。これまで何度も書いたように、もはや泊原発は北電の経営にとって重石になっているのではないでしょうか。

 「核のゴミ」が出ても、その処分方法が決まらないまま稼働するという無責任なことも続いています。寿都町・神恵内村で文献調査に踏み出した各首長の責任は重いものの、国が交付金を使って地方へ押しつける構図も変えなくては。矛盾とともに危険性まで、押しつけられることになってしまうからです。

 北海道は間違いなく再生可能エネルギーの宝庫です。だからといって乱開発や住民合意抜きで進めることはダメだし、省エネの技術開発・普及と一体にエネルギー総量を適正なものにしていく必要があると思います。気候変動対策とも重なります。要は原発に依存するか、その依存から抜け出すかの分かれ道です。

 1回目のパレード写真を見たら小学1年生(当時)のわが子も、3年前は下の子がいっしょに参加していました。参加された方のお子さんが大きくなった姿も見て、10年の歴史の重みも感じました。そう、泊原発が止まったままなのは技術的な問題とともに、何より再稼働反対の道民世論があったからこそです。

 これから先も原発なしで。野党が提出している「原発ゼロ基本法案」には、立地自治体への支援などに国が役割を果たすことも明記しています。まずは原発をやめる政治決断から。私は揺るがず訴えていきます。

 【今日の句】福島を忘れず ずっと声あげる

2022年5月3日火曜日

不断の努力で生かそう憲法

 施行75年となった今日の憲法記念日。ロシアによる侵略など悲観的な状況ほど、希望の道を語り合いたい。国民が幸福になる道を示し、保障している憲法を生かすことこそ。その思いを強くしています。

 ウクライナへの侵略で、国際秩序が壊されようとしています。それを許さない国際世論が広がっているなか、日本も国連憲章に足場を置いた外交を進めるべきで、それが憲法の要請と思います。憲法99条には、天皇はじめ国会議員や公務員などは憲法を尊重する義務が明記されています。

 反撃能力=敵基地攻撃能力や核兵器共有を口にする自民や維新などの政治家は、初めから99条をはじめ憲法を尊重する気がないのでしょう。危険をあおり、実際に戦争の道を進もうという権力者をしばることに憲法の意義があります。憲法記念日に、あらためて立憲主義の意味を確認しあいたい。

 そもそも反撃能力と言い方を変えても、相手国からすれば攻撃を受けたとして、さらなる反撃につながることは間違いありません。まして日本は、アジア諸国への侵略戦争を進めた国。明確に侵略戦争の反省がない日本が、専守防衛を超えた攻撃能力を持つということは、アジアにさらなる緊張をもたらすことになるのでは。

 アジアへの積極的外交を進めるべきです。日本共産党はASEAN本部に足を運び、アジアでの平和の枠組みづくりを議論してきましたが、日本政府として積極的に取り組むことが本筋です。日本が9条のもと戦争をしなかった国としての国際的信頼があるし、アジアのなかでも日本の積極的姿勢が待たれていると思うのです。

 今日は総がかり実行委員会の憲法集会とデモパレード、党としての街頭宣伝、医療9条の会・北海道によるリレートークにも参加など駆けまわりました。宣伝は紙智子参議院議員、田中啓介市議と参加です。どこでも熱い思いが語られ合ったのは、ロシアによる侵略を許さないとともに、それに乗じた憲法改悪も許さないとの思いがあるから。私もがんばる決意を述べました。

 希望の道は、つながることと声をあげること。だからこそ憲法は表現の自由や団結権なども保障しています。憲法12条は「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない」としています。今日の集会なども「不断の努力」の一環でした。参院選に向けても堂々と、憲法の値打ちを掲げてがんばりたい。

 【今日の句】煽るより 国際平和の 努力こそ

2022年5月2日月曜日

今こそ「しんぶん赤旗」を

 今日は札幌北区へ。ずいぶんチラシも受け取っていただき、通りすがりに「応援してるよ」との声もありました。急な呼びかけにもかかわらず、冷たい風のなか党員・後援会員のみなさんが駆けつけてくださって本当にありがたいです。

 ある地域では団地から窓を開けて聞いてくださる方の姿があり、演説後にあいさつに行くと「いつも赤旗を読んでるよ」と嬉しい一言。選挙が近づいてくると、応援を兼ねて購読してくださる方が各地にいます。企業・団体献金も政党助成金も受け取っていない党ですから、こういう応援はとても力になります。

 いま「しんぶん赤旗」電子版は、10代・20代の方向けの「1ヵ月無料お試しキャンペーン」期間中です。この機会に一度、しんぶん赤旗をご覧ください。私のお勧めは国際面。海外記者がいるので、特に平和・人権・気候の課題で世界の動向が詳しくわかります。変化がわかり、希望が見えてくるのです。

 日本にだって憲法という希望があります。明日は憲法記念日。例年とは違う情勢の下、大事な1日としたい。

 【今日の句】この時代 ジャーナリズムの 真髄を

2022年5月1日日曜日

第93回メーデー万歳

 リアルに集まるのは3年ぶりとなる道労連のメーデー集会。紙智子参議院議員と参加しました。ひどく寒かったものの、集まれば広がる元気と熱気。集会では紙議員が党を代表して連帯あいさつ、宮川潤道議と札幌市議団も紹介されました。

 道警の「ヤジ排除」裁判に勝利した原告の札幌地域労組・桃井希生さんから、ナショナルセンターの違いを超えて「表現の自由を守りましょう」との連帯あいさつには大きな拍手が起きました。

 産別・地域・団体など、どのスピーチも切実で本当に熱い。クラスターが起きた介護職場では、自治体や保健所の支援も追いつかないため、陽性でも症状の軽い職員が陽性の利用者を介護する「陽陽介護」だったという実態は衝撃でした。「介護職場の人員不足の解消を」という訴えが説得力をもって響きました。まさに政治の責任です。

 最後は「団結がんばろう」の代わりに、声を出さずにサムズアップ。全体は道労連のホームページからYouTubeで見られます。「来年こそ大きな集会をしたいね」と話が出るのも、集まって元気が出たからこそ。リアルでもオンラインでも、やっぱり「団結こそ力」。メーデー万歳!

 毎週日曜日の、ロシアによるウクライナ侵略への抗議行動にも続けて参加しました。ロシアで育ったという方の「国外にいる私たちで反対の声をあげていきたい」というスピーチに、連帯の拍手が響きました。ロシアでも、複雑な思いや叫びたい思いを持っている方は必ずいるはず。各国・各地で広がる世論が届いてほしい。

 これまで何度か参加してきましたが、今日は私も初めてスピーチ。国境を超えて避難する子どもたちを見て、戦争は愛情ややさしさを断ち切るものと胸を痛めたことを述べました。命が奪われることもつらいけど、戦争で日常が壊されても生きていかねばならない現実も、本当につらい。早く侵略を終らせたいと強く願っています。

 なお、この行動は5月15日までとして、その後は各地で1人ひとりが声をあげていきましょうと呼びかけられました。このような場があったことで、多くの方が思いを1つにし、札幌でも平和を願う声の大きさが伝えられたと思います。毎週の行動を準備・実施し、また開催の安全を守ってこられたみなさんに感謝の思いです。

 中央区後援会の「花見散歩」にも足を運びました。例年なら円山公園でお弁当など持ち寄っての花見なのですが、2年前からとりやめて今年は「散歩」ということに。中島公園には実に多くの樹木があることを知りました。サクラ類だけでもエゾヤマザクラ・ソメイヨシノ・シダレザクラ、他にもハルニレ・ライラック・ネムノキ・プラタナス‥‥など全43樹種。まだ満開とはいきませんでしたが、また来てみたいものです。

 公園のなかにある児童会館も、実は公立として全国初なんだそうです。アメリカ進駐軍から払い下げられた兵舎を利用したのが、始まりなんだとか。札幌で最初の花火大会や北海道のラジオ放送が始まったのも中島公園で、けっこう知らなかった地域の歴史を学べて楽しい1日でもありました。小形香織市議とともに、みんなで記念撮影。

 【今日の句】がんばろう 元気も勇気も この場から