2016年11月18日金曜日

TPP審議状況(11/18)

 参院TPP特別委員会では、与野党が推薦した参考人を招いた質疑がおこなわれました。参考人3人の発言は--。

 (以下、NHKニュースの報道からのものです)

 ●岐阜大学応用生物化学部教授・荒幡克己さん
  工業製品だけでなく農産物でも、競争力強化に重点を置いて輸出の推進を。交渉結果を踏まえた十分な国内対策こそ重要だ。

 ●明治大学農学部准教授・作山巧さん
  メリット、デメリットを冷静に見極めるべき。農林水産業への影響に多くの懸念が出ている。協定内容の説明や情報公開が不十分。

 ●九州大学准教授・磯田宏さん
  将来、協定の内容以上に関税の撤廃や削減が行われる危険性が高い。農林水産業への影響が不透明。承認には反対だ。

 詳しくは参議院インターネット審議中継(こちら)で見ることができます。

 来週は、21日(月)一般質疑、22日(火)一般質疑、24日(木)総理入り集中質疑(NHK中継予定)、そして今日の理事会で25日(金)中央公聴会の日程が決まりました。

 あらためて、TPPの問題点を多くの方に知ってもらいたい。

 1つは、関税の原則撤廃。

 これまでも農産物の輸入自由化によって農業が衰退し、地域社会が壊れてきました。

 「強い農業」をつくると政府は言いますが、大規模化が進んだ北海道農業でさえ、米国や豪州の規模には勝てません。

 2つに、非関税障壁の撤廃=多国籍企業に有利な規制緩和。

 どの国にも、くらしや地域を守る規則がありますが、それが企業の稼ぎの邪魔になるから変えていこうというものです。

 食の安全、環境基準、医療や保険、政府調達・公共事業‥‥本当に大丈夫と言えるのでしょうか。

 3つに、国による規制で利益が奪われた!と、相手国を訴えることができるISDS条項。

 最低賃金の引き上げや原発ゼロ政策にまで、企業の利益に反すると訴えがされています。

 国の政策にまで堂々と介入し、賠償金まで取れる仕組みが本当にいいのか。

 いくら安倍首相がトランプ氏と話をしようとも、TPPの本質的問題は隠しようがありません。

 私は、明日は金沢市で「つどい」、明後日は北海道比布町で演説会ですので、しっかり訴えます。

 いつも悪政を止める力は、論戦と運動が結んだとき。

 いろんな準備などの合間に、多くの方が今日も来室されました(写真は全日本年金者組合のみなさんの要請)。

 たくさんの課題があり、もっと時間も能力も!と心から思う日々‥‥。

 【今日の句】 また総理 悪い約束 してないか

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