2016年12月20日火曜日

誰が責任を負っているのか

 福島切り捨てを許さない! 福島農民連による政府・東電への要請に、岩渕友・紙智子の両参議と同席しました。

 いくつかの要請項目をあげると--

 ●福島県内では、放射線管理区域(4万ベクレル/㎡)が存在している。放射性物質の表面密度の計測による農地1筆ごとの汚染マップ作成をなぜ行わないのか。

 ●放射性物質に汚染された農地は、継続的に被爆を受ける地域である。適正な農業生産活動の維持を通じ、農地の公益的機能(多面的機能)の維持発揮を図るため、農地への賠償措置をとること。

 ●労働安全衛生法に基づく「電離放射線障害防止規則(電離則)」では、雇用主が被ばく状況を管理する義務が課せられている。なぜ、農民には適用されないのか。

 ●原発事故由来の牧草地の放射能汚染による給与飼料の変更等によって、乳牛が死亡している。‥‥飼料の購入費の賠償を打ち切ることなく継続すること。‥‥

 などのほか、森林整備や土壌汚染対策法へ放射性物質を適用させることなど、要請は2時間半以上に及びました。

 特に心に残ったのは、飼料の問題について。

 牛というのは、とてもデリケートな生き物です。

 餌が変わっただけで、出る乳質・乳量も変わります。

 農水省からは「餌を変えるにしても時間を取るべき」、福島県からは「餌を急激に変えたら死んでしまいます」との発言や指導もあったのです。

 とはいえ農地が汚染されたことで自給飼料を作れないのですから、自己負担で飼料を買い求めている現実に、それは賠償とすべきでしょうとの要請だったのです。

 しかし東電の回答は、「30ベクレル未満は安全と考えられるので‥‥」と賠償にまで至らないような理屈を連発したわけですから、参加者そろって口調も厳しくなりました。

 農家や被災当事者の現実を、一体どれだけわかっているのか!と思うのです。

 さて、明日・明後日とJR北海道の「維持困難路線」問題について、国会議員5人が二手に分かれて、沿線自治体を中心に懇談などをおこないます、

 福島を切り捨てるな、地方を切り捨てるな!

 【今日の句】 切り捨てる ような政治家 いないのかい

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