現場にいましたが、とんでもない! たった2日の質疑で、カジノ法案を通すとは!
今日の国会の焦点は、衆院内閣委員会でのカジノ法案。
提出者は、しきりにIR(統合型リゾート)法案と言いますが、そのなかでカジノを解禁するわけですから、本質はカジノ推進法案です。
法案の中身は問題ですが、審議の進め方がさらに異常でした。
今日の、全国紙の社説を見てもそれがわかる。
「読売」--「人の不幸を踏み台にするのか」
「朝日」--「危うい賭博への暴走」
「毎日」--「唐突な採決に反対する」
「産経」--「懸念解消を先送りするな」
賭博行為の解禁に否定的であり、慎重なものでも「およそ超党派の議員立法には似つかわしくない姿」(「産経」)と指摘するのも当然です。
少し今日の内閣委員会を整理すると、委員会に先立つ理事会で、日本共産党・民進党は採決に反対を表明。
公明党は党内協議のため賛否はハッキリしていなかったようですが、自民・維新は採決の流れ。
委員長は「職権での採決」を形にしたくなかったのでしょう、質疑のあとに自民党から採決を求める動議を出す形で、採決に踏み切っていったのです。
先立つ質疑では清水忠志議員が、反対討論には池内さおり議員が立ちました。
ギャンブル依存の問題、経済政策としても成り立たないこと、大阪万博と関連させて公的支出となるのではないかなど、議論は尽きないほど論点があり、審議をするなら参考人質疑や公聴会をおこなうべきものです。
採決は、民進党は抗議のうえ退席、公明党は自主投票、日本共産党は反対を表明しました。
これまでの審議では時間が足りなかったから会期を延長するというのが一応の理由なのに、新規の法案を、しかも重大問題を含む法案を、さらに議員立法であるにもかかわらず、こんなに採決を急ぐだなんて「乱暴」の度を超えた国会運営!
昼にTPP抗議集会に情勢報告へ行きましたが、このような国会運営も知らせて、何より強行採決の発端はTPPだったわけですから、週末にかけて政府・与党の横暴を多くの方に知らせてほしいと訴えました。
そのTPP特別委員会は、「医療、保険制度、医薬品及び労働とTPP等」をテーマに参考人質疑。
参考人は、▼遠藤久夫さん(学習院大学経済学部教授)、▼西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長、北海道医薬専門学校学校長)、▼醍醐聰さん(東京大学名誉教授)、の3人。
詳しくはこちらから、ご覧ください。
来週は、月曜日の午後に総理入りの集中審議(NHK中継あり)がおこなわれます。
TPPはじめ、来週の国会は荒れるかもしれません。
まず、TPPでは採決の提案が与党から出てくるでしょう。
今日、参議院本会議で審議入りとなった「年金カット法案」も、来週の厚労委員会で強硬な運営がされるようなことがあってはなりません。
さらに、衆議院ではカジノ法案をめぐって本会議が、そこで強行に突破したとして、そう簡単に参議院で審議に入れるのでしょうか。
いずれも徹底審議のうえに廃案というのが日本共産党の立場ですが、これだけ国会のルールや与野党合意を無視して暴走する国会運営には厳しく向かわなければいけません。
そもそも悪法強行のための会期延長だなんて、到底許されない!
このような流れのなかにTPPもあるわけですので、私も知りえた国会情勢はブログでお知らせします。
政府・与党の加速する暴走のひどさを、ぜひ多くの方に知らせてください。
国会では、日本共産党議員団も団結してがんばりますし、野党の共闘も粘り強く続けていきます。
【今日の句】 暴走が 横暴となる 安倍政権
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