2018年8月30日木曜日

子どもたちの声を受け止めて

 今日は札幌市清田区や団体訪問・懇談へ。予報以上(?)に強い雨で、東北・北陸地方での大雨も心配されています。ご警戒ください。

 清田区では吉岡ひろ子市議予定候補と、支持者や「しんぶん赤旗」読者のお宅を訪問。安倍政権に対して厳しい意見が共通して出され、変えるためには野党共闘でがんばる日本共産党を大きくしてほしいと私からも訴えました。吉岡さんも来年は4度目の市議挑戦だけに、今度こそ一緒に勝利を迎えたい!

 ところで、2017年度は、児童虐待の相談や通告を受けての児童相談所での対応数が過去最多となったことが厚労省から発表されました。件数は13万3778件。都市圏が多く、北海道は5133件でした。胸が痛む数字です。子育ての悩みと誰かと相談できる状況があれば、防げるケースも多いとと思います。

 昼食を清田区事務所で吉岡さんらと食べていたときに、夏休みが明けるこの時期に子どもたちの自殺数が多いことも話題になりました。生きることを拒む理由や苦しみを口に出せず、誰とも相談していない場合もあります。親御さんにとっても痛恨の思いでしょう。いまSNSでは「#不登校は不幸じゃない」がトレンドになっていて、どのような形でも命を失くさないでほしいと、私も心から願っています。

 児童虐待の増加も、登校への拒否も、根っこはつながっているように思います。子どもにとっても親にとっても「生きづらい」「生きにくい」日本社会になっていることがあるのではないでしょうか。集団同調、つめこみカリキュラム、教師の多忙なと、学校では「余裕」が奪われてきています。家庭を見れば、長時間労働、広がる貧困、近所で結びにくくなっている人間関係など「結びつき」が奪われてきています。子どもが孤立化・孤独化せざるを得ない状況になっているのではないでしょうか。そのうえに強烈なまでの「自己責任」が日本社会を覆っています--この発信元は政治ではないのか!

 子どもたちや学校に、何を急がせているのでしょう。いつから子育てを自己責任の範疇だけで考えるようになったのでしょう。子どもが「子ども時代」を送るために必要な「余裕」を、誰が奪っているのでしょう。日本社会全体が、不寛容な状態に追い込まれていないでしょうか。子どもたちの、声にならない声を受け止める政治になっているのでしょうか。

 わが家にも2人の子どもがいますが、それほど誇れるような父親でもないと自分では思っています。しかし、彼らの話を正面から受け止めることぐらいは、しっかりやっていきたい。そして自分の子どもたちだけでなく、どの子どもたちにも同じ立場で接していきたいのです。

 何より、新自由主義と国家主義がベースとなるような安倍政権の教育政策を変えたい。子どもたちの未来を決めるのは、彼ら1人ひとりです。

 【今日の句】まっすぐな思いを どうか忘れずに

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