あらためて原爆死没者に哀悼の意を表し、被爆者援護と核兵器禁止条約の署名・批准をとの決意の日。原水禁世界大会(オンライン)にも参加し、日本が変われば世界は変わる、核廃絶へ大きな力になることも確信になりました。
追悼行事や街頭行動などがあるなか、私は道被爆者協会が主催する原爆死没者北海道追悼会に参加。昨年4月から1年間で亡くなられた被爆者は16人、いま道内にいる被爆者は232人(3月末現在)です。平均年齢は84歳を超えました。「黒い雨」訴訟で勝利判決が確定したものの、早く多くの被爆者を救済するべきです。そして核兵器の非人道さを語り継ぐ活動も、私の世代も含めて、さらに力を尽くしていかなければ。
広島の爆心地3km先の自宅で被爆した金子廣子さんの話を聞き、その非人道さがひしひしと胸に迫ってきました。割れたガラスを浴びて血だらけになったお父さん、学校の朝礼中に熱戦と爆風を浴びた姉(三女)が亡くなった時、肩にウジがわいていたこと-ー金子さんは自分の一生を振り返り「核兵器を禁止する条約ができるところまで来た。あとは日本政府が批准できるよう、残る人生も力を尽くしたい」との言葉も、また胸に突き刺さりました。
そう、唯一の戦争被爆国である日本が核禁条約を批准すべきだし、それは大きな変化になるのです。世界平和の貢献になり、これまでの被爆者の苦難にも応えることになるでしょう。国連で条約交渉のとき、不在だった日本政府の席に置かれた Wish you were here (あなたがここにいれば)とのメッセージを思い出します。世界は日本を待っている。いま私たちが声をあげることを、世界は待っているのです。
広島の平和記念式典で、こともあろうに菅首相が「唯一の戦争被爆国」など原稿1ページ分を丸ごと読み飛ばしてしまいました。私も猛暑のなかでの演説はシャンとしないこともありますが、もし菅首相が判断ができないほど疲れているのなら休息も必要でしょう。そうでないというなら、まさに「心ここにあらず」で、核廃絶に向けた意思もない、被爆者に対する思いもないということではないのか。今日と9日が日本にとって重要な日であるということを、まったく理解できていないなら総理失格です。
今日の平和宣言には「核抑止政策からの転換」が明記され、「一刻も早く核兵器禁止条約の締約国になる」ことを政府に求めました。世界に13,000発もある核兵器の使用は人類の滅亡につながるだけに、抑止力として成り立ちません。それなのに核兵器・核抑止に固執し、さらなる軍拡競争を招き、緊張を広げている悪循環こそ止めなければ。その悪循環に楔(くさび)をうつのが核禁条約なのです。
合間に党道委員会事務所の近くでも宣伝。通り過ぎる方が手を振って応えてくださるなど、菅政権への不満が広がっていることを実感します。今日も1日あたりのコロナ陽性確認数は全国で過去最多となったのに、政府からの具体策が見えてきません。
明日は党道委員会のオンライン演説会。午後2時から日本共産党北海道委員会 Youtube チャンネルでご覧ください。メイン弁士は小池晃参議院議員・党書記局長で、私はじめ道内の小選挙区予定候補の訴えもあります。
【今日の句】この夏も ああ許すまじ 原爆を
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