道内各地で暴風雪の被害もあり、心が痛みます。私は今日は高橋千鶴子衆議院議員と寿都町へ。「核のゴミ」文献調査の問題で、片岡春雄町長・住民のみなさん・党地方議員団との懇談にまわりました。発端となった片岡町長の責任とともに、「核のゴミ」問題の先送りや押しつけをしてきた国・電力会社などの責任も重大と、あらためて痛感しました。
高橋議員は青森県出身で比例東北ブロック選出。核燃料サイクル施設や中間貯蔵施設、福島第一原発事故と、この課題ではリアルに向き合ってきただけに、私自身も高橋議員の思いや経験を聞いてみたかった。そもそも「核のゴミ」への向き合い方や、党として政策上の深めを感じてもきていたのです。
片岡町長とお会いするのは、昨年8月以来。当時は「一石を投じた」という町長の高揚感が伝わり、私も十分に整理できないなかでの懇談でした。片岡町長の基本姿勢に今も変わりはありませんが、高橋議員から「どこかが最終処分場として手をあげてくれたら嬉しいと、青森県でも思ってはいません」との言葉は、正面から向き合ってくださったと思いました。
風力発電やふるさと納税による増収で、町のハード面では急を要する支出はありません。それだけ片岡町長も力を入れてきたことなのですが、それならソフト面だけで最大20億円の交付金を何に使うのか。そこで出るのが「一石を投じた」「議論を避けてはならない」との片岡町長の主張です。国の基本政策なのに議論を棚上げしてきたとの主張だとしても、手をあげたゆえに町民が二分される状況をつくった町長の責任は避けられません。問題提起をしたいということなら、別の方法はなかったのかと思うのです。
重大な問題ゆえに、本来は町民との慎重・丁寧な議論が必要ですし、周辺自治体との話し合いも必要です。お隣の島牧村では「核抜き条例」が可決されたし、黒松内町・蘭越町でも住民運動が起きています。蘭越町では人口約4300人の過半数となる請願署名も集まったそうです。党地方議員団との懇談でも、このような運動とともに、党自身の活動にも力を入れようとの話になりました。私自身も北海道で活動する者として、これまで以上に連携を強めたい。
住民のみなさんとの懇談は、町民同士や家族内でも起きる分断の苦しみも語られました。お子さんを抱える家庭では子どもたちの未来のためにも頑張りたいとの思いとともに、子どもたちも町と自分たちの未来のために前を向いている母親への信頼があります。共通しているのは「寿都町が好きだから」。近所同士も仲が良く、今は距離がある片岡町長とも以前は気軽に話せるほどの町だったことが心地よかったのです。まさに「ふるさと」です。
分断を乗り越え、今後の町づくりの貢献になればとの思いで「くっちゃべる会」を始めたそうです。1回目は女性・母親が多く、20日におこなう2回目は「男女ごちゃまぜ」にするとのこと。私にも「ツイッターをされてるんですよね」と案内の話がありましたので、ここにチラシも載せさせていただきました。
住民のみなさんと力を合わせつつ、国の進路と国民全体に責任を負う政党として、また今は議員バッジのない身であっても自分自身も一端を担う者としての責任を痛感しています。直接には歴代自公政権が積み上げた矛盾とはいえ、その矛盾を引き受ける覚悟がなければ、政権交代など到底できません。
明日の調査に入る新幹線トンネル残土問題でも、同じようなことが言えます。しっかり私自身の役割を果たしたい。
【今日の句】ふるさとは みんなで築き あげたもの
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