2011年4月22日金曜日

簡単に避難できない気持ち

 政府は福島第一原発周辺の「計画的避難区域」などを、設定しました。

 区域は同心円状に設定されていますが、放射能の広がりは風向きなどに影響されるので、柔軟な対応をとの声も出ています。

 報道を見ていて心が痛んだ一つは、牛などへの対応でした。

 文字どおり最後の給餌となり、「ごめん」とくり返ししかない農家の方の気持ちを思うと、本当に胸が締めつけられます。

 牛舎から離せば、とも思いますが「まわりの家に迷惑がかかる」から、と。

 そうです、他の家も帰れないとは言え、そのまま残っている。

 他の家を荒らすことになってもいけない、とは何ともつらい選択。

 可能な限りの牛の移転なども、対応できないものなのでしょうか。

 北海道でも、その受け入れを準備している自治体もあったはずです。

 危険性を放置せずに対応することと、「計画的」にというのなら万全を期す体制を、両立できないものか。

 今回の避難区域は、関係自治体に事前の相談なく、今でも少ない自治体職員が窓口の対応を迫られると言います。

 もう1ヶ月半近くになるのに、どうして政府がこのような対応を繰り返すのか。

 机上の復興ではなく、被災者・被災地が苦しんでいることに、まずはていねいに対応する政府であってほしいと強く思います。

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