これは今月8日付「朝日」が1面で報じたもので、農水省が漁協幹部に「開門を求める漁業者を説得するための想定問答」を作って示した--というものです。
昨年1月から、長崎地裁で和解協議が始まっています。
その協議のさなか、昨年11月に農水省が示した「想定問答」とは--
●「総会に諮って対応すべき」と問われたら「自分(会長・組合長)へ一任してほしい」
●「100億では足りない」と問われたら「充分な規模を獲れたと考えている」
●「我々末端の漁業者の意見は聴いてもらっていない」と問われたら「まずは基金を勝ち取ること。任せてほしい」
--こんな調子で、国の主張を飲んだ形での「問答」を示すだなんて、漁業者をバカにするような話ではないのか。
しかも、開門を求める原告団の馬奈木弁護団長についても「目指しているものが同じかどうかは分からない」との答弁案まであり、明らかに分断をはかる内容にいたっては到底ひどすぎる。
このような「問答」の有無について、農水省は「あったかなかったかも言わない」「情報公開法にも
もとづいて、あるかないかも言わない」を繰り返すばかり。
しかし、こういう答弁をする時は「ある」のです。
私たちから厳しく抗議し、このような進め方はやめるべきだと求めました。
田村議員曰く「漁業者は怒っている」。
何に怒っているか、農水省はわかっているか。
果たして大臣も知っていたのでしょうか。
森友問題や南スーダンPKO「日報」問題とあわせて、政府が都合の悪いものを隠しているような疑念はますます強まりました。
【今日の句】 分断を 狙う姑息は 許されぬ
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