紙智子参議院議員と、社会福祉法人「楡の会」を訪問しました。
事務所スタッフが施設の方と知り合いになってできた縁で、紙議員も臨時国会を終えたので駆けつけてくれました。
ここでは重症心身障害児・者を受け入れる通園・通所、生活介護、デイサービスなどに、こどもクリニックが併設されていて、短期入所もおこなっています。
医療的ケアの必要な児童を受け入れることに加え、医療と福祉のはざまに置かれるなかで苦しむ家族をも支える役割を、同会は担ってきました。
詳しくは上記リンクからご覧いただきたいのですが、実際に支援の様子を見せてもらい、児・者にとっても保護者にとっても「居場所」であることが伝わってきました。
重度であるがゆえに、家族の負担も重く孤立しがちになる現実があります。
制度のはざまにあって、どこに相談してらいいか、という声もよく聞いてきました。
医療と福祉の切れ目ない発達支援は、多くの方が願っていることですが、施設としてできなかった現実があります。
一言で言えば、経営が厳しくなること。
クリニックの短期入所でも、診療所であるがため看護師の配置基準や報酬の点で、現場への負担が大きくなります。
通園事業や生活介護では、どこの施設もそうですが、自立支援法実施で日額換算に変わって大きな減収(金額は書きませんが、かなり大きいのです)ともなりました。
もちろん職員の労働・賃金条件にもかかわるし、それは保護者にとっても心配している点です。
現実に受け皿として必要な施設なのに、法整備や財政支援が追いついていない典型です。
見学後には、父母会の方々からお話をうかがいました。
「保護者の負担は大きい。亡くなった方もいる‥‥」と、涙を流されながらの話が続きました。
参加されたみなさんが、自分の亡き後の子どもたちのことを心配していました。
これまで抱え込み苦労してきたことが、この施設に来て助けられた、との思いも次々と話されました。
福祉と言えば財源の問題、と政府はすぐに言いますが、やっぱりそれはあまりに冷たい。
命を守り支えることを優先に、削ること・やめることなんて、いくらでもあるじゃないですか!
作るのに急ぐことのないダムや道路なんて、後回しにしたって(やめたって)いいのでは。
毎年もうけているのに、さらに株や証券でもうける人の減税なんて、もうキッパリやめては。
繰り返し現場の声を政府に訴えるために、私ももっと頑張らないと!と思った1日でした。
【今日の句】 新幹線 そんなに急いで どこへ行く
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