2014年5月18日日曜日

最も監視されるべきは誰か

 今日の「しんぶん赤旗」には国民監視の記事が2本あります。1つは下村文科相が「道徳副読本の持ち帰り」、もう1つは生活保護の密告を促す自治体が増えている、というものです。

 ちなみに副読本は、教科書のように学校に使用義務を課すものでないと、文科省も答えています。

 生活保護も、不正受給がないかなどを情報として自治体へ寄せてほしいというものですが、これは一般受給者までジロリとにらみが利かせられるのですから、本来はケースワーカーの仕事として増員するなどの措置を取るべきではないでしょうか。

 そういえば戦時中も、国民を監視しあう仕組みがありましたね。

 監視するには「基準」が必要で、それが権力者の都合のいい「基準」へ恣意的に運用されれば、社会は自由を失っていきます。

 お互いに監視されている、となれば国民の間の信頼関係は築きにくいでしょう。

 生まれるのは疑心暗鬼や分断。

 何のために「監視」が呼びかけられているのか、よく考える必要があると思います。

 国民には監視を呼びかけながら、国は秘密保護法で守られるって、どういうことでしょう。

 そもそも国民が監視すべきは、権力を持ったら暴走するかもしれない政治こそだと思います。

 もちろん日本共産党が政権を取ったときにも、しっかりチェックしてほしい。

 チェックと言えば、その役割を果たすべきマスコミは、集団的自衛権についての記者会見があった夜に安倍首相と解説委員・編集委員などで会食しています。

 マスコミは自立すべきと考える欧米諸国では、考えられないこと!

 【今日の句】 国民に いつも自立を 説くくせに

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