2016年7月20日水曜日

「生産者が主役」の復興でこそ

 今日は衆議院農林水産委員会の視察で熊本県に。農業基盤の復旧・復興へ向けた努力に対して、国としても最大限の支援をと感じました。

 回った先は大津町大菊地区(土地改良施設)→西原村(大川牧場)→甲佐町(清住フラワーファーム)→熊本地方卸売市場→熊本県庁。

 移動の車中からも、屋根にブルーシートをかけた家や、瓦が大量に剥がれた家、西原村ではほぼ全壊で手付かずの家も見え、被災の厳しさがひしひしと伝わります。

 畜舎や農業用ハウスも同様なのですが、住宅においても業者の人手不足により再建が遅々とならざるを得ないのです。

 東日本大震災も復興途上ですし、各地の様々な事業が進行中ですが、国による広域的な対策が急がれます。

蒲島知事も話されていましたが、今回の地震は「阪神淡路大震災規模の地震が2回」「今も続く1900回もの余震」という過去にない被害に加え、先月は大雨の被害もあり、農業でいえば経営意欲にも関わる状況だったはずです。

 西原村でも、9戸の酪農家が廃業を考えていたそうですが話し合いを続けるなかで全戸が継続することにしたそうです。

 大川牧場では畜舎や搾乳機は無事でも、管理棟が1mにわたって沈下している場所もあり、また新たに牛も買わなければいけないわけで、かかる費用は1000万円単位になります。

 清住フラワーファームでは、ハウス内に断層の亀裂が入り(まるで階段のよう!)、新たに農地を借りてハウスを建てるとのこと。

 一軒一軒に違いがあり、抱える問題も違うわけですから、いつの災害もそうですが丁寧で柔軟な対応こそ求められていると思います。

 各農家が新たな経営体に移る場合でも、「生産者が主役」を大切に、話し合いと合意のもとで。

 委員会での視察ですので、ふまえた質疑の場もあるでしょうから、私も現場の力になれるよう役割を果たしたい。

 【今日の句】 地に足を つけるの意味を かみしめる

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