2018年7月28日土曜日

知事が目を向けているのは、国か道民か

 来年の道知事選でも共闘を! 道民本位の道政へ向けた「北海道の未来を考える市民と政党の対話集会」に私も参加しました。

 会場には約200人の方が足を運び、テレビカメラなど報道陣の姿も。参加した政党は立憲民主党(佐々木隆博代表・市橋修治幹事長)、国民民主党(徳永エリ代表・平賀貴幸幹事長)、社会民主党(諸岡廣志副代表・浅野隆雄幹事長)、そして日本共産党(青山慶二道委員長、畠山)です。それにしても、これだけ各党がそろって参加しているだけでも共闘が前進してきているんだと再認識です。

 各党から「高橋道政の評価」「道知事選の争点」「期待される知事像」などについて発言があり、現職・前職の国会議員に対しては「国政の場から見た北海道」についての意見が求められたので、私からは以下のような話をしました。

 ①知事の権限は大きいのだから、北海道でも道民の立場でその役割を発揮してほしい。
 沖縄や新潟(前知事)に見られるように、県民世論をふまえて時には悪政の防波堤にだって知事はなれるのです(もちろん「守り」だけでなく、くらしや産業振興の「攻め」もです)。しかし残念なことに高橋知事に、その姿勢が見えません。例えばJR北海道が維持困難区間を発表したときに、なぜ「私は全線を守る立場でがんばる」と初めに言えなかったのでしょうか。

 ②安倍政権には、都合よく「北海道が切り取られている」。
 農林水産委員会にいて、安倍農政の特徴は「競争力強化」=大規模化や効率化の促進にありました。その時に広い農地の北海道が取り上げられるのですが、同時に各地では中小の家族経営、いくつかの農家による集団経営など、さまざまな形で地域と農地を守っています。大規模な農家だけでは、農業人口が減る=地域の人口が減ることにもなるのです。しかし、そのような北海道の実態を、どれだけ道知事は発信してきたでしょうか。


 ③道と市町村との距離が、少しずつ離れているように感じる。
 これもJR問題を通じて、知事が明確な態度を示さないことに問題意識を持たれている首長さんたちが増えているように感じるのです。くらしの問題でも各地で少子化対策・若者定住対策を進めていますが、道内での若者の奪い合いにならないように本来は道がイニシアチブを発揮するべきだと思います。つまり、くらしや地域の実態に道が寄り添っているように見えないのです。

 国政から見た私の感想ですが、これは今も基本は変わっていません。他の方やフロアー発言も含めて、総じていえば「向いているのは道民ではなく国のほう」というのが高橋道政の特徴だと思います。この中心がはっきりして重要政策の柱ができれば、あとは候補擁立(でもこれがなかなか難しい)と体制づくりへ共闘も進んでいくと思うのです。

 あわせて印象に残ったのは、市民の風・北海道の上田文雄さんが話した「自治の覚悟」という言葉でした。道政はもとより、道民自身が「何となく高橋」みたいになっていないだろうか。政党の側で言えば、そういう道民に届く言葉が持てているか。大事な問題提起として受け止めたいと思います。

 時間が足りないくらいでしたが、その後には「市民の風・北海道」主催のビールパーティーがあり私も参加。楽しく交流、しっかり意見も交換し、充実した時間を過ごさせてだきました。明日は朝一番のJRで北見へ行きます。

 【今日の句】道民の苦労 どれだけ伝えたか

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