2020年3月12日木曜日

切迫している事態と受け止めて

 新型コロナウイルス対策を迅速に、わかるように、さらなる拡充を! 紙智子・岩渕友の両参議院議員といっしょに政府へ要請をおこないました。要請先は厚生労働省・文部科学省・財務省・国土交通省・経済産業省・金融庁・農林水産省・内閣府(内閣官房)です。

 政務三役への要請では、経済産業省・宮本周司政務官が応対してくださいました。急激な経済環境の悪化で、とりわけ中小零細企業の経営が切迫しています。事態は切迫しているという認識で経済産業省も、連日夜遅くまで作業しながら対応ハンドブックを更新しています。

 網走市の老舗料理店が経営破たんしたとのニュースも飛び込み、各地で聞いた実態も交えながら、▼資金繰りを迅速にするうえで窓口対応の拡充や申請書類などの簡素化、▼企業の抱える負債を他の組織で抱えられるようにする新たな枠組み--などを私から述べました。待ったなしの状況です。

 宮本政務官は「梶山経産相も『やれることはすべてやる』と述べているので、しっかり対応していきます」と応じました。宮本政務官は商工会役員もされていたこともあり、北海道胆振東部地震の後も厚真町などに何度も訪れて北海道の実情も承知しているとの話にも力が入られていました。あらためて私からも要請をくり返しました。

 10日に対策の第2弾を発表したとはいえ、その詳細や具体化はこれからという内容もあります。例えば、医療用マスクも1500万枚を配布するとしていますが、指定医療機関などを優先しつつ一般病院までどのように配布するのかは、検討を急いでいる状況とのこと。私からは、この間に寄せられた様々な実態を(短時間のなかで早口になるほどに)とにかく伝えきることに力を注ぎました。

 官僚のみなさんが真剣な対応をされたのも印象に残りました。経産省の方は「経産省の内容とは違う相談が来ても、いろいろ心配で『国』へと来た相談なので、省庁が違うなどと言わずに対応します」と述べられたり、農水省からは何と20人以上もの方が来て話を聞いてくれたり、内閣官房の方は「すぐに対応できるようにします」と終わった途端に急いで会議室を出ていくなど、切迫感と緊張感ある姿が見られたことはきちんと記しておきたいと思います。

 桜の開花間近という東京から、まだ雪の残る北海道に戻ってきました。しっかり明日からも苦難軽減の立場で力を尽くします。

 【今日の句】一方で 法相発言 何なんだ

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