4月1日は消費税導入の日。毎年おこなっている消費税廃止各界連絡会の宣伝ですが、今年は町を歩く人の姿もやや少なめです。とはいえ足を止めて話を聞く方の姿もあり、「今こそ消費税減税を」という思いが広がっていると感じました。
1989年当時、私は高校3年生。食堂を営む親からの頼みで、メニューの値段をワープロで直す手伝いをしていました。ところが当時の消費税は3%ですから端数が出ます(例えば550円→566.5円)。端数を切り上げれば便乗値上げになりかねないし、切り下げたらわが家の持ち出しになります。結局どうしたかは忘れましたが、おかしな税金だなと思ったものでした。
消費税は、中小・零細事業者や自営業者にとっては「痛税」そのものです。消費者から税率分を預かっているはずと財務省は言いますが、相手との契約や安売り競争のなかで転嫁できず、持ち出しとなっている業者は少なくありません。まして新型コロナウイルスによる経営打撃のもとでは、消費税減税(思い切ってゼロにしてもいいくらい!)は切望されています。
私もマイクを握り「できるかどうかではなく、政治が『やる』と決断することです」と述べました。今日の参議院決算委員会では、自民党議員からも減税の質問もありました。一定の準備期間を必要としても、減税によって消費拡大の見通しが立つことは経営の意欲維持にもつながると思うのです。
今日は私のほかに北商連、民医連、新婦人、年金者組合など各界の代表がマイクを握り、減税をと訴えました。減税に踏み出させる力は、このような世論です。ブログをお読みのみなさんも、ぜひまわりへとお広げください。
新型コロナウイルスの影響調査に、今日は札幌交響楽団へと足を運びました。「札響」の愛称で親しまれる北海道で唯一のプロ・オーケストラで、年間の演奏会は約120回を数えるそうです。教育・地域活動にもとりくみ、文化庁主催の学校訪問演奏会では東北地方などへの巡回公演もおこなっています。
ところが相次ぐイベント中止の影響を受けて、2月末からはほぼ公演キャンセル。今後は定期演奏会も予定されていますが、ヨーロッパからのピアニストが来日できないなど苦難が続いています。札響はじめ全国のプロ・オーケストラが同じような苦境を抱え、国会では超党派による文化芸術振興議員連盟が要請もおこなっています。
「公益財団法人であることが、今回は逆にしばりになりました」とは、顧問の市川雅敏さん。公益法人は税制優遇措置を受けることができる一方で、内部留保を持ってはいけないからです。だから今回のように収入が途絶えると、給与などの支払いに一気に窮してしまいます。やはり欧州のように、文化を守る立場で直接補償をおこなうべきと実感しました。
多くの方に音楽を届けようとおこなった「映像配信プロジェクト」も好評で、主催演奏会も万全の対策をとって再開することにしています。専務理事の鳥居和比徒さんは「十分な注意を払いながらも、文化的なことは進めていきたい」と意欲を語られました。文化の灯を消さないという、熱い思いと受け止めました。しっかり国政にも反映させたい。札幌市議の小形香織さんも同席されました。
【今日の句】総理言う 「思い切った」は 今でこそ
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