能登半島を襲った地震では、最大4mもの隆起が確認されています。ここに原発が立っていたなら、過酷事故になりかねなかったのでは。このような最新の知見をふまえるべきですが、報告書案に反映はありません。
能登半島での群発地震は、深部流体によって引き起こされたとの研究があります。寿都湾内陸部でも、深部流体を起源とする低周波地震が観測されているといいます。このような
点もNUMOで検討されたのでしょうか。

そもそも、寿都町の周辺には長さ32km以上に及ぶ黒松内低地断層帯があり、岩盤も冷水破砕岩という脆いもの。神恵内村も同じ岩盤で、積丹半島沖10kmには南北70kmもの海底活断層の存在が指摘されています。
ボーリングなどをおこなう概要調査に進むには、地元自治体とともに道知事の同意が必要ですが、鈴木知事は道の条例を理由に、現状では反対の態度です。あわせて知事の反対には、上記のような科学的知見をもとにしたものであってほしい。過酷事故が起きれば、取り返しがつかない課題だからです。
なにより地震大国・日本で原発依存を続けていいのか。安全性も経済性も、そして処分方法も決まらない「核のゴミ」からしても、省エネ・再エネへの転換こそ進めるべき。くりかえし訴えていきます。
【今日の句】負の遺産 残して胸が 痛まぬか
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