2010年12月3日金曜日

当事者抜きで決めていいのか

 政権交代を引き起こす、1つの大きな引き金だった障害者自立支援法。

 「自立支援」ではなく「自立阻害」だ、と当事者・支援者・保護者などから怒りの声が上がり続けてきました。

 運動のスローガン「私たちのことを、私たち抜きに決めないで」にもとづき、民主党政権のもとで「障がい者制度改革推進会議」が設けられ、新制度に向けて話し合いが続けられてきました。

 しかし‥‥。

 昨日、民主・自民・公明などの賛成で改定案が強行採決されました。

 参議院厚生労働委員会で、質問に立ったのは共産・社民のみで、わずか30分ほど!

 障がい者団体から「なぜ、推進会議にもはからずに採決するのか」「応益負担の仕組みは変わっていない」と指摘されているにもかかわらず、あっという間に委員会→本会議可決です。

 この法案には自立支援法の廃止は明記されておらず、「延命」される余地を残しています。

 沖縄に米軍基地押し付け、派遣労働や後期高齢者医療制度は維持、企業献金は再開、八ッ場ダムも中止見直し、官房機密費にダンマリ、消費税も増税、気候変動対策も逆戻り、そして自立支援法も延命‥‥何のための政権交代だったのでしょう!

 自公政権末期のときも、あまりのいい加減さに腹立たしく思ったものですが、民主党にも同じような感情を持ってしまいます。

 同じように、もどかしく感じている人もいるのではないでしょうか。

 夕方のNHKで「今年の漢字」を町行く人に聞いていましたが、1位は「失」だとか。

 失った政治への信頼を取り戻すには、大企業優遇の経済政策を切り替えること、軍事力ではなく事実と道理にもとづく外交への切り替えが必要だと思います。

 今日の暴風雨、何だか国民の怒りの象徴にも感じられて仕方ありません。

 【今日の句】 浮かぶのは 願いの裏切り 閉会日

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