台風18号は、北海道でも猛威を振るいました。森つねと国政相談室長と2日かけて、釧路町・厚岸町・浜中町をまわりました。
どの町でも観測史上最高の雨量を記録し、床上・床下浸水、土砂崩れ、農業被害などが発生しています。
右の写真は、地域一帯が冠水した釧路町別保の神社裏。
高台にある神社で土砂崩れが起き、写真のように社で止まっているものがあるものの、数本が国道付近まで流れ出しました。
神社に至るまでの坂にある家では、物置にまだ泥が堆積している状況でした。
次の写真は、釧路町森林公園から流れる水路を、流木が塞いでしまったものです。
この周辺から道路への泥の堆積が多くなっており、水があふれ出したことがわかります。
なお、上流にあたる森林公園も倒木が多く、当日は立ち入り禁止のままになっていました。
釧路町で花卉栽培している方のハウスも、泥だらけになって市場に出せない状況になってしまったのが次の写真。
共済未加入のため、まったくの自己負担となるようです。
私たちが到着する前に町長さんが見えられたそうで、近くの沢の整備などの要請を同じく受けました。
最も床上浸水が多かった日の出地区では、家の掃除などをされてる方が多くいました。
ある高齢ご夫婦は、浸水のショックでおばあちゃんが寝込んでしまったそうです。
お子さんが来て畳を出したり、家の中の掃除をされたそうですが、やっぱり心配になるのが今後。
今さらローンを組むという年齢でもなく、どこまで保険で出るのか‥‥など、尽きない不安の声を聞きました。
もう分別などもできず袋にまとめ、ちょうど町がゴミ収集にも回っていました。
しかし「ゴミ」と言っても、先日までは家財道具であり、思い出の品であったものたち。
その気持ちを思うと、再出発する際の支援を行政が強めてほしいと、心から思いました。
厚岸町では、突風か竜巻かというほどの強風が吹きました。
写真のように、大木だけでなく電柱までも倒れかかっています。
山を見ると、同じように同じ方向に、十数本もの木が倒れているのが見えて、その勢いの強さに驚きました。
農家では牛舎などの屋根が飛び、牛も慣れない環境のため、入寮も品質も落ちているといいます。
保険には入っているものの、本格的に牛舎などを直すとなれば1000万円単位。
この地域は泥炭地でもあり、牧草にかぶった泥は粘って落ちないため、エサの確保が課題とのお話も聞きました。
浜中町では、主に道路の状況を調査しました。
写真のような決壊現場を見ると、あらためて水量の勢いに驚かされます。
「これだけの集中豪雨は初めて」というのが、どこでも聞かれた共通の第一声でした。
もっと書くべきことがあるかと思いますが、まずは現状の凄まじさを知ってもらうことが大事と思い、写真を並べました。
国の制度の改善、道との連携の在り方などの意見も伺いましたし、何より生活支援を急ぐ必要があると痛感しました。
週明けにでも、道などへ要請できるよう、急いで項目をまとめたいと思っています。
もちろん国会にも連絡をし、10月か11月かに予定している政府交渉でも、私みずから国の制度の改善すべき点を述べたいと思っています。
いつでも、どこでも、これまで経験したことがないような自然災害が起きうる時代になっています。
オリンピックもいいですが、まずは苦しむ国民を最優先で助ける政治であるべきだと思います。
地元の日本共産党釧根地区委員会は今日、釧路町へボランティアに入りました。
苦しみを取り除くためがんばる党なんだと、あらためて誇りに思いました。
【今日の句】 官邸に 濡れた畳は 見えぬのか
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