2016年3月16日水曜日

木を活かし、山を守る

 法案審査の関係で、国立研究開発法人・森林総合研究所へ視察に。森林の多面的機能を、あらためて学ぶ機会ともなりました。

 斉藤和子衆議院議員と私は国会の用務で途中退席となりましたが、紹介いただいた研究として、●トドマツ葉油の活用、●CLT(直交集成板)開発の現状、●間伐と水循環の相関、●再造林の推進に向けた低コスト化、など。

 伐期を迎えている人工林資源が増えているなか、需要拡大と再造林は、適切な山林管理のうえでも重要課題。

 この間の為替の変動から内外価格差も狭まり、国内産木材の活用は今が力の入れどころです。

 同時に、植栽には国が7割を補助していますが、下刈りなど育木費用もかさむうえ木材価格も
見合ったものに上がっていないため、皆伐しても放棄されている山も少なくないと言います。

 林業は「川上から川下まで」一貫した支援策が必要とは言われますが、その各分野で研究面からも支える研究所の役割は大きいと実感しました。

 道民1人あたり1haの森林面積を持つ北海道ですから、やっぱり地元に戻って実態をさらにつかみたい。

 先日の「北海道新聞」に、むかわ町と国、道が国有林や町有林などを包括的に整備・管理する協定を結ぶ見込みとの報道がありました。

 作業の集約化とい効率的な面もあるでしょうが、林業を基幹産業として位置づける町としては、地場産木材の活用がはかられる契機にもなると思います。

 以前に、むかわ町穂別地区の森林組合でお話を聞かせていただき、その可能性の大きさに驚いた記憶があります。

 地域を元気にしていくために、1つ1つていねいな仕事をしなければいけないな、と感じた視察でもありました。

 【今日の句】 この水は どこの山から 来たのかな

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