審議環境が整わないなか、与党によるTPP特別委員会強行! 私は理事会で「このまま開くべきでない」と主張、こんな運営は認められません。
今日1日の状況を振り返ると‥‥事の発端は民進党・緒方議員の質問からでした。
特別委員会・西川委員長の著書とされる「TPPの真実」のゲラ原稿をもとに、国家公務員の守秘義務違反について質問。
そのような職員は確認できなかった旨の回答書が、政府から民進党にあり、石原TPP担当相も決済しているはずだから、このとおりですねというものでした。
石原TPP担当相は「コピーなるもの(※ゲラのこと)を見ていないのでコメントできない」とくり返し、緒方議員から「ゲラのことではなく、回答書についての確認だ」と問い直しても答弁を変えず、ヤジがあることも理由に答弁席に立たない素振りも見せました。
民進党から答弁の整理を求め、速記を止めることを求めたにもかかわらず、西川委員長は審議を続行したことから民進党議員が抗議のうえ退席し、委員会が休憩となったのです。
その後は、私たち特別委理事・オブザーバーと国対とが断続的な協議。
野党側は統一して、①理事の要求があった場合は質疑時間を止めて議場整理をおこなう、②質問に対する答弁が正確でないときは、委員長から答弁者に注意する、③委員長自身に関する質問には、委員長自身が誠意をもって対応する--として、ゲラの存在を認めることを要求しました。
しかし、これらの合意が得られないまま、16時過ぎに理事会が再開。
民進党は欠席しましたが、私(日本共産党)は運営の正常化を求める立場から出席しました。
与党から「協議が整わないが、残された時間でできる会派は質問を続けてほしい」とあり、民進党以外でいえば日本共産党とおおさか維新。
私からは、委員会の環境を整えるべきだ、民進は質問権も放棄していないし順序を飛ばして合意なく進めるべきでない、と主張。
なお、NHK中継は全会派がそろわないと放送されませんので、国民的議論に付す重要な審議の機会とならない角度からも発言しました。
おおさか維新からは、自党の時間の範囲で質問すると主張。
結局、与党の理事のみ(日本共産党はオブザーバー参加なので議決権がありません)で委員会の再開を議決し、私からは「まだ審議が始まったばかりの段階で、このような進め方では今後厳しい対応をせざるを得ない」と述べて退席しました。
民進・共産が抗議するなか、16:30に委員長が特別委員会の再開を強行。
不正常な運営に抗議し、民進・共産で記者会見をおこない、私からは上記の経過を述べました。
私は「TPPの真実」ゲラを見ていませんので事実はわかりませんが、これまでの審議の状況から見て西川委員長の著作であるでしょうし、情報提供者の存在もありえるかもしれません。
したがって、今後の審議を深めるうえでも重要な資料たりえるわけです。
違う角度から言うと、あらためて浮かび上がったのはTPP交渉の秘密性です。
協定という「結果」に疑問があれば、なぜそうなったかの「経過」を知らなければ判断は不十分になります。
それが秘密にされるわけですから、条約の承認という「衆議院の優越」を与えられている者として、十分な審議が必要なのです。
それが、先のような答弁や委員会運営では、保障となりえないわけです。
以上が今日の経過です。
内容にしても、その異常な秘密性にしても、さらに「ていねいな説明」となっていない安倍政権の進めるTPPは認められません。
今日、笠井議員と私の質問を待たれていた方には、申し訳ありませんが来週以降の機会をお待ちください!
いったん土日を挟みますが、週明けの審議にしっかり臨んでいきます。
【今日の句】 ていねいな 運営・説明 どこ行った
説明で理解が深まりました。ガンバレ!はたやま(共産党)。
返信削除匿名さん、ていねいにブログを読んでいただき、ありがとうございます。
削除なかなか一般の報道では伝わらない中身を、当事者である私から伝える責任があると思っています。
できる限りの発信をしていきますので、引き続きよろしくお願いします。
なるほど。
返信削除hanatachibana
hanatachibana さん、ご理解いただければ幸いです。
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