2017年9月13日水曜日

どうして理解できようか

 定期的に開かれる「TPP11およびRCEPを考える院内集会」に参加。政府側の「交渉中でこたえられない」答弁連発に、参加者から不満の声!

 主催は「TPPプラスを許さない!全国共同行動」。

 今日の集会は内田聖子さん(アジア太平洋資料センター共同代表)の報告から始まり(私は参加できなかったのですが)、その後に外務省・内閣府・農水省との質疑という内容でした。

 TPPは先月、シドニーで高級事務レベル会合が開かれて、3つのワーキンググループでの議論が進み、次回会合は9月後半に日本で開催することになっています。

 RCEPは、今月10日にマニラで閣僚会合がおこなわれ、今年中に「重要な成果」を目指すことで一致し、来月に韓国で交渉会合が開かれます。

 昨日も書いたように、安倍政権が経済政策の柱として位置付けているだけに、中身よりも妥結重視で交渉しているのではないかと心配になります。

 参加された方からも、農家や市民の立場からでも「中身がわからない」と情報開示を求める声が次々と出されましたが、政府側は冒頭の答弁をくりかえすばかり。

 「ご理解ください」との答弁に「理解できない!」とのヤジも出て、さすがに私もマイクを握り、国会議員さえ情報が得られないのでは民主的プロセスを踏んでいると言えるのかと質しました。

 山田正彦さん(元農水大臣)もご自身の体験をふまえて、過去の通商交渉では「相手国からこう言われて、日本としてはこう答えています」と述べていたではないかと諭しました。

 今の安倍政権全体の隠ぺい性もありますが、参加国も多く交渉分野も広いメガ協定だから秘密に秘密を重ねるということになるのでは。

全体がパッケージと、よく政府側は言います。

 だからこそ問題なのでは、と。

 お互いのセンシティブな分野や、経済主権・食料主権にかかわることは脇に置き、一致できるところから合意するステップ・バイ・ステップ型の交渉とはできないものなのか。

 臨時国会でも取り上げていかなければと、あらためて強く感じました。

 【今日の句】 ていねいな 説明ここでも なかったな

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