特高警察の拷問を、怒りを込めて描いた「一九二八年三月十五日」から90年--わずか90年前だった、のですよね。
理由も告げられずに連行され、人権侵害どころか命に危害を与えるような取り調べ中の拷問。
あらためて読み直して、多喜二の怒りが文章を通じて伝わってきます。
そして2018年3月15日、現在。
いま私たちは、安倍政権のウソとごまかし、責任転嫁などの醜さを毎日、目にしています。
当時のような拷問は表面上ないものの、戦争に向かう空気は戦前を思い出すという戦争体験者の話を、たびたび耳にしてきました。
何が共通して、何が違うのか。
少なくとも言えるのは、路上で、街頭で、国会前で、自分の意見を堂々と主張できる時代になったということ。
ここに至るまで大きな犠牲があったことを、決して忘れてはいけない。
歴史は変えることができるし、前へ進めるもの。
多喜二が命をかけて訴えてきたことを、しっかり引き継いでいきたい。
森友文書の改ざん問題は、佐川氏の証人喚問に向けて動き出しました。
しかし、この証人喚問は始まりに過ぎません。
佐川氏本人の意思で改ざんを指示したにとどまらない、その背景まで明らかにしてこそ全容解明です。
安倍首相は「妻に聞いたが‥‥」と、関与の事実がないような答弁をしていましたが、一国の総理が伝書鳩のような答弁をする姿も情けない。
そもそも、昭恵氏本人が語れば済むことではないのか。
【今日の句】泥中の 蓮のごとくに 生きられりゃ
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