2018年12月26日水曜日

白波が立つ日本海を前に

 今日は留萌市へ。中西俊司市長さんなどへの表敬や、夏にかかわった崖崩れ対策で住民のみなさんとの懇談にうかがいました。坂本茂市議・こぬま清美市議予定候補が案内してくださいました。

 豪雨により崖崩れが起きていた夕陽ヶ丘団地に、直接に足を運んだのが今年の7月21日。いわゆる「ゼロ番地」(無主地)という地域でしたが、無主地は国有地であることを財務省に確認したのが翌週でした。要請した翌日に道財務局が市役所にも話に来たため復旧工事が進むことになると一安心していたら、測量は終わったものの設計は翌年度になる見込みとなっているようなのです。

 そうなると工事はさらに先になるため、今日も住民のみなさんから「早く工事をしてほしい」との要望を受けたということです。新たな水がたまらないように現場にはブルーシートがかけられていましたが、やっぱり自分の足元の崖が心配になるのは当然のこと。関係機関に早く働きかけることを、私からも約束しました。せっかく測量まで進めてきたんですから。

 話は前後しましたが、中西市長さんともこの崖崩れ対策から話は始まり、国有地の有効活用について話題になりました。留萌市は排雪場所が離れていて、道路から除かれた雪も民家の前へ置きっぱなしになる状況が続いているといいます。そこで一時的な雪の堆積場として国有地を使えないか--という中身なのです。

 留萌線についても「みんな残せるなら残したいと思っている」とのお話しから、自治体負担の重さや道や国の役割についても話は及びました。物流や観光などでの鉄路の意義を私から話すと、市長さんからは鉄路で石炭を運んだ歴史を語られました。それぞれの線区にいろんな価値はありますし、負担の責任を沿線自治体にばかり押しつけるのでなく、国が財政的な面も含めて支援を強める必要があると痛感しました。

 こぬま清美さんが教員をしていたこともあり、党の「教育提言」パンフも持参して懇談にもまわりました。武田浩一教育長はじめ、市内の校長先生、北教組留萌支会にも届けてまわりました。どこでも共通して「増員してほしい」との話をうかがいました。

 留萌市でも教員を配置できずに、教頭先生が代理をしている学校もあるといいます。急な事情もあるのは理解しますが、非常勤でも集められず不足するというのは教育現場に苦労や理不尽なことが多すぎるからではないのか。「教育提言」は、教職員の労働条件とともに子どもたちの豊かな成長を保障する点から教育環境を論じているのが特徴です。関係者とともに保護者や教師をめざす学生などにも、ぜひ読んでみてほしいのです。

 現場でがんばっている先生は多くいます。子どもたちと確かな信頼を築き、自由で民主的な学校づくりを進めているところもあります。その努力を押しつぶそうような管理や強制を進めているのが、今の文部行政。さらに言えば安倍政権による、愛国心強要と新自由主義にもとづく選別強化が背景にあると思っています。教職員が苦しむとともに、一番の犠牲者は子どもたちです。

 今日も聞くことができた様々な実態を、しっかり反映していきたいです。

 【今日の句】荒波に もまれた1年 だったかな

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