74回目の終戦の日は、平和の誓いとともに日本の侵略戦争と植民地支配という歴史を確認する日でもあります。犠牲になられた方々に哀悼の意を表しながら、決意を新たにしました。
紙智子参議院議員と、街頭から日本共産党の決意や立場などを述べました。司会は4月の地方選挙で道議候補を務めた森つねとさんがおこないました。
紙議員は、安倍首相が簡単に改憲できない参議院選挙の結果を生み出したのは「市民と野党の共闘」の力だと指摘。一方で、札幌ではヤジさえも出してないのに道警が市民を排除した問題や、愛知で「表現の不自由展」が中止されたことなどを取り上げて「言論の自由」「表現の自由」を統制する動きを厳しく批判しました。
紙議員が初当選した年に、日本軍により「慰安婦」とされた女性から聞いた証言が忘れられないと振り返って「戦争しない国はもちろん、アジアの国々との友好関係をつくるような政治へ、いっしょに声をあげよう」と呼びかけました。足を止めて聞いてくださった、ある大学の名誉教授の方が「安倍政権になって(外国との関係が)悪くなった。がんばってください」と声をかけてくださいました。
私は安倍首相の改憲の動きを批判するとともに、米国にモノ言えない姿勢は北海道でも顕著であることを述べました。後志管内で米戦闘機が低空飛行訓練をしても抗議さえできないこと、また来年にはオスプレイも用いた日米共同訓練が計画されていることなどに触れて、これで憲法9条など変えようものなら「戦争できる国」に突き進むことになってしまうだけに、止めるため力を合わせようと呼びかけました。
先だって治安維持法犠牲者国家賠償同盟(治維法同盟)北海道本部の宣伝にも参加しました。同じような話をしつつ、戦争反対を口にしただけで逮捕・投獄されて、青年たちの命まで奪ったのが治安維持法であったことにも触れて、「戦争が明日すぐには始まりません。自由を奪い、差別感情が広がり、異論を封じ込め、政府がウソやごまかしを広げるなかで戦争に向かう雰囲気ができていきます」と強調しました。
戦争に向かった昔の日本社会と、今の日本社会での共通点も浮かび上がっているのではないでしょうか。自由と民主主義を抑え込む現実や、アジアとの友好関係をつくる意義について、もっと積極的に訴えていかなければいけないと話しながら強く感じました。
ご家庭や職場、地域で平和や戦争のことを話す機会は、そう多くないかもしれません。しかし、いま私たちが生きている社会の現実と歴史の真実を、終戦の日の今日に語り合う意義は大きなものだと思います。次の世代に引き継ぐべきは、やっぱり憲法9条であると確信しています。
【今日の句】過去に目を閉ざせば 今も見えてこない
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