2020年5月28日木曜日

生きる権利の保障を

 「本当に10万円を受け取れるのかと、疑心暗鬼の方も多い」--いろんな心配が出るのは生活保護攻撃が続いてきたことの裏返し。北海道生活と健康を守る会(道生連)にて、宮川潤道議と話を聞いているなかで出された言葉です。

 くらしの制度をよくするために活動してきた道生連。「高すぎる国民健康保険料が払えない」「生活保護を使いたいが、どうしたらいいか」など、市民の相談にも応じてきました。コロナ禍で広がる道民の苦境に応えようと、24000枚のチラシを手渡したり配ったりするなかで、次々と相談が寄せられているといいます。

 この間で多かったのが、冒頭の1人10万円の定額給付金にまつわる相談でした。生活保護利用の会員からも「収入と認められるのでは」と心配が寄せられたといいます。爪に火をともすような生活をしているもとで、収入が増えたことで保護費が減ってしまえば、困窮が増してしまうからです。以前の生活給付金がそうでした。

 「収入が減った、仕事が減ったなど現役世代の相談が多いのも特徴です」と三浦誠一会長。広がる生活不安を背景に、政府も生活保護の審査を簡素化する通達を出しているため「以前よりは受けやすくなっています。これまでの要件や面接が厳しかったので、ここから後退させないようにすることが大事です」と述べられました。

 今は緊急貸付や給付金もあり、何とかしのいでいるという方も多くいると思われます。しかし、すぐに経済状況も好転しないし、国の給付が途切れるようなら、今後は生活保護に頼る方が増えます。その時に、水際で申請できないようなことがあってはなりません。国民の生きる権利を政府が保障するのかが、問われています。

 収入が7割も減ったご夫婦が求職活動などに使う2台の車を保有したまま保護が認められるといった、柔軟な対応も生まれています。生活保護が利用しやすくなり生活も安定すれば、求職活動への意欲にもなります。これまで道生連が現場の声を届けてきた反映であり、築かれた到達点です。

 他にも税や保険料、水道料金の減免拡充、DV被害者へ実態に見合った給付金支給、家に閉じこもらざるを得なかった障害者への支援など、さまざまな課題や宿題もいただきました。同時に、こういう社会的連帯の輪のなかで力をあわせて活動できることの喜びも実感しました。引き続き私も力を尽くします。

 【今日の句】生きるのが 苦しいことと ならぬよう

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