2020年5月26日火曜日

求められるのは行動

 あらためて昨日の安倍首相の会見全文を読みました。自己陶酔的な表現が目につくものの、じゅうぶんな給付金さえ国民のもとに届いていないのが現実です。腹立たしくも、悲しくも、情けなくもなります。

 「本日、ここから、緊急事態宣言、全面解除後の次なるステージへ、国民の皆様とともに力強い一歩を踏み出します。‥‥ここから先は発想を変えていきましょう」と呼びかけて、社会経済活動や文化芸術イベント、観光旅行などを上げましたが、その事業者やフリーランスの方々の窮状に応えてきたと胸を張れるのでしょうか。

 持続化給付金で言えば、フリーランスなどからの申請は「雑所得」でも可能と、ようやく経産相が表明したものの、詳細にかかわっては来月になるようです。このままではもたないと、何度も何度も声があがってきました。その切迫感を、総理が受け止めていたようには思えません。「迅速に」「スピード感」と言われても、アベノマスクさえ依然として届きもしないのです。

 コツコツと北海道の現状を3ヵ月間、調査や懇談をおこなって国政へ反映させてきました。医療や介護現場では、いまだに衛生資材が足りていません。先ほど述べた給付金の支給は、持続化給付金も1人10万円の給付金も、必要としている方に届いていない実態があります。このような状況を見ると、この3ヵ月間、自分は役に立つことができたのだろうかと自責の念にも駆られます。

 それでも力をあわせて声をあげたことで特別定額給付金は実現したし、制度の運用上の見直しも進められてきました。相談にのった方から「お金が振り込まれた」「これで少しは安心」との話を聞くと、少しはホッとします。こういう状況のもとで「口だけでなく行動」が求められるのは、政府もそうですが野党の私たちも同じだと思うからです。

 第2次補正予算も(内容の是非は問いますが)とにかく早く現場へと行き渡ってほしいのに、その予算審議と抱き合わせて黒川人事問題の質疑時間を減らそうと安倍首相が考えているとしたら、こんなに姑息なことはない。この問題は集中審議で、しっかり全容の解明と総理の責任が問われるべきです。いろんな意味で、いっしょに声を上げていきたい。

 【今日の句】もう何度 大言壮語 聞かされた 

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