車から前が見えなくなるほどの猛吹雪で、せたな町での午前中の活動はほぼ断念。落ち着いた後に国保病院へ、そして今金町へ移動して後援会のみなさんや地域おこし協力隊との懇談は、とても有意義なものでした。安全運転でまわってくれたスタッフにも感謝です。
道内や全国でも、暴風雪の影響で事故が相次ぎました。昼から少し収まったとはいえ、せたな町国保病院前は写真のように強い風。小野寺真・江差町議(党渡島・地区委員会の自治体部長でもあるのです)も、江差町から大変な思いをされながら駆けつけてくださいました。冬の北海道は移動すること自体が、命にかかわる重大事なのだと再認識です。
本当は午前中に、せたな町・酪農家のみなさんや、女性後援会のみなさんとの懇談を予定していました。女性後援会だけ会場近くの方が代表してお越しいただきましたが、ありがたい気持ち半分と申し訳ない気持ちと半分と。あらためて別の機会に、また訪れたいです。
さて、せたな町国保病院では西村晋悟事務局長さんらが応対してくださいました。全道的に見ても早く、昨年2月から発熱外来を開設した同病院。院長先生やスタッフのブログを見るだけで病院の状況がよくわかり、この間の取り組みや課題をうかがいたく足を運びました。
結論から書くと、検査体制の拡充と構築こそ感染拡大防止なのだと、あらためて合点がいきました。民間検査センターもうまく活用しながら、早期発見と早期保護に努めてきた同病院だからでしょうか、陽性患者から追跡して濃厚接触者を見つけた保健所からも連絡があり、検体採取をおこなってきたといいます。医師の判断、病院内でのチームワーク、保健所との連携など大事な点だと感じました。
ところが、せたな町国保病院も政府による公立・公的病院の再編・統合の対象として名指しされました。そうでなくても、せたな町は北檜山町・瀬棚町・大成町が合併したことから各区の診療体制も含めて懸命に体制維持の真っ最中。「数字だけの評価でなく、実態を見てもらえれば」との言葉には実感が込もっていました。しっかり国政へ反映することを、私からも述べました。
今金町の後援会のみなさんとも、話題の1つは地域づくりでした。「人口が最大で1万人を超えていたのに、いまや5000人台。赤ちゃんも学級1クラス分もいない」「基幹産業の農業も、国営事業で農地は整備されてきたが大規模化が進み、小さな農家は離農が進んでいる」など、リアルな状況をうかがいました。こういう地に足をつけた話が聞けるのは、日本共産党ならではなのだと再認識です。
今金町を調べたら地域おこし協力隊の活動が盛んだということで、町役場で実際の活動をうかがいました。行政を補完する単なるアイデアパーソン化や事業の下請け化というような実態も聞くなかで、みずから協力隊の経験から町役場に務めるようになった木元希さん(まちづくり推進課企画政策グループ主事)が「自主活動」の大切さを話されたことは、私の問題意識にもピッタリ合致しました。
同町は札幌の私立大学とも連携し、学部横断的なフィールドワークで学生を受け入れてきました。そこから町の魅力を発見し、地域おこし協力隊として移住してきた若い世代を町民も受け入れています。相乗的な関係がさらなる移住者を生んで、今年度も協力隊員として2人の方が足を運ばれています。話を聞く中で、キーワードは「主体性」と「継続性」の保障なのだと学びました。
地域おこし協力隊は3年という期限のなかで活動していますが、本当に地域おこしへとつながるプロジェクト化は3年では足りません。地方自治体では財政の限りもありますので、国として地方創生へ本気で取り組むのなら、この分野で財政面も含めて拡充していくことが必要です。しっかり反映していきたい。
明日は長万部町からスタートです。
【今日の句】吹雪いても 政治は視界 良好に
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