2011年1月31日月曜日

トドによる漁業被害調査で厚田へ

 トドによる漁業被害が深刻化しています。今日は、紙智子参議院議員と石狩市厚田区へ調査に足を運びました。蜂谷三雄石狩市議が、案内をしてくれました。

 厚田は吹雪! こちらの写真でわかるでしょうか‥‥。

 人が足を運べないような岩礁にトドがいるとのことなので、天気が良ければ船を出していただく予定でしたが、残念ながら断念。

 こんな吹雪の日はもちろん船は出ませんが、「板子一枚下は地獄」という海を行く漁師の大変さを、あらためて実感しながら作業場へ向かいました。

 見せていただいたのは、トドに破られた刺し網。

 写真だけではわかりにくいかもしれませんが、文字どおりズタズタに破られていて、これでは直しようがありません。

 強化網もありますが、普通の網より数倍~10倍も価格が上がるし、船外機を使っていると強化網は手間がかかってしまうのです。

 このような直接被害に、取れるはずの魚種が取れない間接被害、そして操業に出れない時に自主休業することも加えると、被害金額は2億円を超えています。

 トドは希少種でもあり、自由に駆除できません。

 漁師のみなさんの悔しい思いが伝わってきて、政治の力で解決策を急いで見つける必要があると痛感。

 その後、石狩湾漁協厚田支所に向かい、理事長さんなどからもお話をうかがいました。

 提供された写真には、岩礁に上陸している223頭・遊泳14頭ものトド!

 トドは体重の6~9%を捕食すると言われています。

 リアルな実態が説明されるにつれ、現場の危機感をより身近に感じるようになりました。

 紙議員も、打開に向けた活動を約束しました。

 エチゼンクラゲやザラボヤなど有害生物に指定され、その被害に対する一定の支援策が国でも拡充していますが、トド被害に対しては有益な支援策が見当たりません。

 これまでの枠にとらわれない支援策を、検討する必要があるのでは。

 漁師の苦しみが少しでも取り除かれるよう、国会はもとより北海道での活動もがんばっていきたいと強く思いました。

 【今日の句】 訂正が 多いよ首相 今日もまた

4 件のコメント:

  1. こんにちは(^0^)/ 
    このところ、深夜の更新が多いようですが、くれぐれもご自愛のほどをお願い致します。
    少し前ですが、1月26日の保育費に関連したグラフはPDFを使用したのでしょうか。
    なかなか上手い活用法で感心致しました。
    どうしても暗い話題が先行しがちですが、その中で光を放ち続ける存在であって欲しいと思いました。
    PDFは、上手に使えば地元で発行しているニュースなども簡単に載せられるし、是非活用したいツールですね。
    後、このブログをどのような方が目にしてどう感じておられるのか、簡単に答えられるようなアンケートなんてのは如何でしょうか。
    この方面の活用法では、自民、民主よりも先手を勝ち取りたいところです。
    これからの展開に期待しております。
    m(_ _)m

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  2.  まゆゆさん、コメントありがとうございます!
     いろいろとアイデアありがとうございます。そうですね、何か独自に、多くの方とつながれる策をつくりたいですね。
     いま私の悩みは、仕事が夜遅くなり(今日は伊波さん講演会の打ち上げでしたが ^^;;)物理的な作業の時間が取れないことです。
     それでもアイデアはためておきたいと思いますので、また気軽にコメントお寄せください。がんばります!

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  3. 私は、大分県の大学4年生です。今卒業研究で水族館のトドを紹介する映像を制作しています。その中で自然界のトドと人間との関係について調べており、資料として破れた網の画像を使用したいのですが、使用してもよろしいですか。

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  4. 匿名さん、コメントありがとうございます。
     あまり鮮明な写真ではありませんが、よろしかったらお使いください!
     北海道近海でのトドの増加は、様々な要因があるようです。また、温暖化にともなう海水温の上昇が餌の捕獲などで行動範囲の変化を生んでいるかもしれない、と聞きました。
     匿名さんが満足ゆく研究結果になりますよう、お祈りしています!

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