閣議決定された「国家安全保障戦略」に加え、安倍首相は集団的自衛権行使へ憲法解釈の変更もにじませました--危険!
まず、基本理念としている「積極的平和主義」。
今までの外交が「消極的」だ、ということなのでしょう。
「積極的」へ変えて、その目標の第1は日本の「抑止力強化」であり、第2は「日米同盟の強化」です。
つまり軍事力強化と、アメリカとの集団的自衛権の行使。
そこで自衛隊の能力も「統合機動防衛力」を、構築すると言います。
陸海空の3自衛隊を一体で、機動的に運用するという中身。
海外に迅速に出動できるようにするわけで、さらに敵基地攻撃能力の保有に含みまで持たせました。
これでは自衛隊は「専守防衛」という役割から、海外出動が基本任務となっていくことになります。
これらの背景として、北朝鮮や中国の軍事力をあげていて、つまりは「軍事には軍事」で対抗するということでしょう。
これらの先には、憲法改悪が見えてきます。
果たして、憲法を変えるまでしなければ、日本の平和は保てないのか。
そもそも「平和」というのは、外交により関係諸国間の障害などを取り除くことが出発点だと私は思います。
交渉上も、いわば「にらみ」を利かせるために一定の軍事力が必要だ、との意見も聞きます。
過去に植民地を分捕り合い、それこそ「力 vs. 力」の時代なら、そのような発想もあったでしょう。
しかし21世紀の今は、経済関係や人的交流がグローバル規模で深まっている時代。
「共存共栄」をめざす時代、とも言っていいのでは。
軍事力で対抗する思考から、そもそも抜け出そうという国々と地域も増えています。
他地域はそうでも、北朝鮮や中国は別だ、との意見も聞きます。
その緊張関係をさかのぼれば、日本側にも問題があり、アジアへの侵略戦争を根本的に反省していないことがあるのではないでしょうか。
「日本と中国」「日本と北朝鮮」という、2ヵ国の当事国だけで進まないこともあるのだから、例えば北朝鮮については核兵器の問題を契機に「6ヵ国協議」の枠組みができてきたのだし、そこには日本と北朝鮮問題も包括的に解決しようと、確認しあっているはずです。
このような「集団的解決」を進めているのが、ASEANでしょう。
日本共産党は、ASEANに学び「北東アジア平和協力構想」を提起しています。
現実的な枠組みを生かし、米韓中の首脳も基本的に賛意を示しているなかで、日本が今回のような「安全保障」では進む方向が反対となるのでは?
軍事力を強めなければ、憲法を変えなければ、日本の平和は保てないというわけではないと思います。
こんな危険な道はやめさせなければならないし、秘密保護法の時以上の世論と運動が必要となるでしょう。
私も力を込めて、がんばります。
ぜひあなたからも、まわりの方へ!
【今日の句】 危険だと 煽って昔も 戦へと
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