昨日の終わりに書いたように、今日は「ブラック企業・雇用問題を考えるシンポジウム」について。会場から、人間扱いしない働かせ方の告発が続き、急いで解決すべき問題だと痛感しました。
パネリストは川村雅則さん(北海学園大学准教授)、木村俊二さん(札幌地区労連事務局長)、大門実紀史さん(参議院議員)、吉良よし子さん(参議院議員)です。
北海道は全国とくらべ、非正規雇用が高い地域、と川村先生。
男性は全国22.1%に対し北海道は25.4%、女性では全国57.5%に対し北海道は63.0%!
本州との産業構造の違いもあるかもしれませんが、とはいえ野放しでいい話でもありません。
木村さんからは非正規労働の実態が、大門議員・吉良議員からは国会論戦の模様が紹介されました。
どよめきが立て続けに起きたのは、会場からの発言時間。
「妊娠中なのに、2人でやるはずの入浴介護を1人でさせられ、パワハラも続いた」
「機械に30分も手を挟まれ、『お前が悪い』と責任をかぶせられた。派遣は使い捨てだ」
「アルバイトでも、定時になったらタームカードを押させられてサービス残業が日常化」
次々と出される実態の深刻さに、会場も静まりかえっていました。
脱法・違法という言葉以上に、人間を人間と思わない、こんな労働環境でいいのか。
派遣でもアルバイトでも、正社員と同じ仕事も責任も負って、仕事をしています。
元請けができない仕事を、下請け会社で責任をもってしている仕事もあります。
目の前に介護・福祉を必要としている人がいれば、労働環境のことは後回しにふんばってきた人たちもいます。
それなのに、労働者を使いつぶすやり方を、このまま野放しにし続けて本当にいいのだろうか。
日本共産党が法案を提出して、厚労省も改善へ、幾分かは取り組む姿勢を見せていることは嬉しいことです。
それだけの世論と運動が、広がったことの反映ですものね。
しかし一方で、労働法制の大改悪を準備している安倍政権。
人間扱いしない働かせ方も、人間扱いしない政権にも、しっかり声をあげましょう。
こちらから、日本共産党のブラック企業規制法案が見れますので、ぜひご一読を!
【今日の句】 政権の 腹が一番 ブラックか
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