国民大運動北海道実行委員会と道原発連による原発ゼロ大運動「秋の学習・意思統一会議」が開かれました。私もいろいろと学びました。
連帯あいさつでは、道庁前行動に参加し続けているラトゥールさんから心のこもったあいさつをいただきました。
「人生は一度だけなのですから」
インドでは七度の人生という教えもあるのだそうですが、一度の大事な人生だからこそ、しっかり声をあげましょう、と。
ラトゥールさんとは道庁前でも挨拶を交わし、心からのスピーチを共感しながら聞いているのですが、じっくりと話を聞けて本当にうれしい。
もっと多くの方とも心の通った関係をつくりたいな、と思いました。
さて会議では道原発連の代表委員でもある私が、今の原発情勢の基調報告。
北海道では「泊原発を再稼働できないから電気料金値上げ」と、北電が脅しのように言ってますので触れて報告をしました。
前回値上げと今回分を合わせると、家庭用で26%、企業向けで35%、オール電化で50~60%の値上げとなる規模です。
泊原発が動かない分、化石燃料の輸入に頼って火力発電の費用が増加している、赤字続きで会社がもたない、というのが北電の言い分です。
しかし1つに、石炭火力と石油(重油)火力かの問題があります。
政府の資料でみても、石炭火力はkWhあたり約10円、石油火力は30円台の後半です。
北電は、重油・軽油を使う火力発電は苫小牧・伊達・知内・音別などで約190万kW分です。
石炭火力は砂川・奈井江・厚真など。
福島事故以後、同じ化石燃料に依存するにも安い石炭火力発電に変えられなかったのか。
もう1つは、輸入量と輸入金額の関係を見る必要があると思います。
財務省の貿易統計資料を見ると、09年から化石燃料にかかわっては価格が上昇傾向にあります。
原油でも石炭でも、輸入量で言えば全国ベースですが、大きな変化はありません。
北電でも、道民の節電などがあるので、同じ傾向は言えると思います。
原発が動かないから化石燃料を多く買ったわけでなく、円高の作用も含めて、価格それ自体が高くなった問題ではないのでしょうか。
なお、沖縄をのぞく9電力会社で値上げをしていない2つの電力会社があります。
原発依存度3%の中国電力。
水力・新エネルギーなどが25%も占める北陸電力。
原発依存度の低さや、火力発電にも相対的に頼らない経営が、違いとなってあらわれていると思います。
電気料金の問題も、根本的には原発ゼロへ切り替えてこそ展望が開かれるのではないのでしょうか。
安倍政権のめざす原発推進は、そう簡単に進まないぞ!と確認した会議でした。
【今日の句】 朝晩は 何やら秋の 風が吹き
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