2016年8月7日日曜日

ここに住んでいたいから

 逝去された渡邊佐知子さんを悼みながら、変わらぬ平和への思いを確かめあって盛り上がった矢臼別平和盆踊り!

 私は来賓あいさつという役割でしたが、その後の文化ステージや盆踊りにも参加して楽しみました。

 矢臼別と私のかかわりは1998年に、釧路の合唱団アンラコロにいたことからです。

 有志のメンバーで文化ステージに参加していたわけですが、当時は川瀬氾二さんもお元気で、D型ハウスの屋根に大きくかかれた「自衛隊は憲法違反」の文字に驚いたものです。

 候補活動の一環で参加しましたが、元アンラコロ団員ということで一緒に歌ったり盆踊りに参加したりで、今もそのような感じでまわりの方も接してくださるのが嬉しい。

 川瀬さんが亡くなった後、新しい「住人」となったのが佐知子さんでした。

 あまり話をする機会が多くなかったのですが、優しくも強い意思を秘めている笑顔が、とても印象的でした。

 国会にも矢臼別平和委員会の会員だよりが届き、佐知子さんが書く矢臼別の日常が目の前に浮かぶようにとても具体的で、読むのを楽しみにしていました。

 その佐知子さんが6月25日に亡くなった、との突然の訃報。

 見舞いに行かれていた瀧川栄子町議には「検査入院ということにしていて」と話し、お見舞いも遠慮されていました。

 佐知子さんの意思を理解しつつ、矢臼別に行って遺影に対して最期のお別れをしてきました。

 私が初めて矢臼別へ来た1998年から川瀬さん・佐知子さんと住んでいる方は代わりましたが、D形ハウスの屋根を見て、変わらないものがあると思いました。

 ここに集うみんなの平和の思いと、戦争しないと決めた憲法9条は変わらない。

 「ここに住んでいたいのです」

 川瀬さんの思いは、いつしか矢臼別での平和運動を象徴するスローガンともなってきました。

 この矢臼別が好きだからと佐知子さんも移り住み、2頭の牛と犬と亀といっしょの生活を送ってきました。

 平和に生きる権利を、政府といえ侵害することはできません。

 いま沖縄の辺野古と高江を中心に、安倍政権が強権的に工事を進めようとしていることは本当に許されない。

 そして北海道の矢臼別でも、沖縄と連帯しながら、平和に生きる権利を保障せよと声をあげ続けてきました。

 いつもと変わらない矢臼別の風景に、ステージでは歌声が響き、大きな花火とかがり火を合図に盆踊りは大きな輪となっていき、深夜まで語り合う夏の1日。

 きっと川瀬さんと佐知子さんは、そろって天国から「いつもと変わらない矢臼別だね」と喜んでくれているかもしれません。

 別海町を中心とした現地の日常的な奮闘と、成功へ準備を重ねた釧路・根室地域のみなさんと、撤収にかけつけた全道の仲間の力こそ、平和を支える力。

 矢臼別の運動から学んできたことが多かった私も、国会でさらにがんばることを約束しました。

 改憲へ突き進む安倍政権と、正面対決です。

 【今日の句】 憲法が また矢臼別 照らしてる

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