国立病院機構の八雲病院へ、機構が示した病院移転にかかわって視察と懇談に足を運びました。
八雲病院は、筋ジストロフィー120床・重度心身障害児(者)120床を持つ政策医療施設です。
専門病床として道内はもとより全国からも患者さんを受け入れ、道立養護学校も併設されています。
国立病院機構の方針で札幌に新しい病院機能を持ち、八雲町から筋ジスについては札幌へ、重心については札幌と函館へとの計画が持ち上がっています。
養護学校を併設し教育とも連携した支援をしていることから、札幌での形態も含めて話し合いが進められており、病院自体の計画はその後にというのが現状です。
「チーム八雲」と呼ばれるほどの体制で、患者・ご家族との信頼関係が築かれていることもわかりましたし、札幌・函館という新しい環境に向かう困難や苦労についても率直に伺いました。
写真は、筋ジス患者さんで20歳までの命と言われながら、八雲病院のもとで40歳を超えて今もお元気な方の「作品」です。
ITを活用した作業療法もおこなっていて、ご本人の意欲などもあり、「とても楽しく過ごせています」とのお話で、今は英会話にも挑戦中と聞き私もビックリ。
受動的な患者像ばかりが私の頭に浮かんでいたのですが、呼吸器や電動車イスの機能も発展していて、日々の生活に向き合っているように思えました。
同時に、重心の方には密接なサポートが必要でもあって、ご家族からは「本当に感謝している」とのお話も。
現在進行形の状況ではありますが、このような患者・ご家族の意向が反映される状況となるため、機構や厚労省は何をなすべきなのか。
短時間の滞在ですべてを知り得たとは思いませんが、私なりに現状を反映できるようにしたい。
それにしても痛感するのは、どこであっても、じゅうぶんな医者・看護師・医療機関と体制が確保されるよう国の努力が求められるということです。
キューバのように国をあげて位置付けている国に比べれば、まだまだ日本でできることはあるように思います。
いろんな思いを抱えつつ、明日は矢臼別平和盆踊りへ向かいます。
【今日の句】 誰だって 笑顔の国が いいじゃない
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