昨日に続く調査で、今日はJR北海道と道庁へ。JR北から「過去の経営のスタンスが間違っていた」と述べた中身は--。
出された資料の、この一文をふまえてのことでしょう。
「本来であれば、安全投資や修繕費を削減するのではなく、もっと早い段階で今回行っているような相談を開始すべきであった」
今日もしきりに「安全は最優先」と述べたJR北ですが、それにはコストがかかり、経営の点から今回の判断に‥‥と結局は今回の判断に「ご理解を」となっていく。
こういう姿勢が道民や沿線自治体から「結論先にありき」と受け止められているのではないのでしょうか。
いわゆる「赤色3線区」は鉄路からの転換だが、「黄色8線区」は維持する方向で自治体と話し合いたい、ともJR北から述べられました。
しかし、たぶんにその負担は担いきれず、まずJR北の経営情報や乗客人員などの開示を--とは多くの首長さんから聞いた声。
その点には「できるものは開示する」姿勢と言いますが、あまりに温度差はないのか。
国への支援については、これまでも国が「累次に支援をしてきた」と述べるもとで、支援を受ける考えはないとも。
こうなっていくとJR北海道の経営としては袋小路で、聞いていくと廃線先にありきという結論だと道民や沿線自治体が受け止めるのも当然です。
日本共産党の提言は国の責任を明確にしたものですが、公益的な役割を持つJR北が道民の足を維持する立場に立たなければ話にはなりません。
笠井亮政策委員長から「JR北として、どのような役割を果たしたいのか」と聞いても、「道民の足を守るスタンス」と前置きしつつ、「鉄道は利用者が一定いないと金がかかる乗り物。税金で支えることがどうかは議論のあるところ」と述べたことには、国の姿勢を代弁してるのではないかとも思えました。
国の姿勢を変えることとともに、JR北には、道民的な道理や批判と叱咤、激励や提案なども必要と実感しました。
その後に道庁にもうかがい、山谷副知事はじめ関係部局から今後の方針も聞きましたが、道庁の今後については期待を込めて注視したい。
国会活動もがんばりますが、道内で、沿線だけに限らず全道的規模での道民的議論や運動が重要だと思いました。
党道委員会は、9月16日に鉄道政策懇談会を開きますが、この会もその一助になれば。
夕方には総がかり実行委員会のオスプレイ訓練反対集会とデモ行進にも参加して、いっしょに声をあげました。
こうやって地方にしわ寄せや矛盾を押し付ける安倍政権のやり方は、必ず道民的反発や審判がくだるはず。
いやいや、審判をくだすため解散・総選挙を一刻も早く!
【今日の句】 オスプレイ よりも鉄道 支援せよ
17時半頃、北海道内の小学校の上空をオスプレイのようなものが通りました。懸念が本当になったようです。子どもが帰った後とは言え、危険すぎます。
返信削除匿名さん、コメントありがとうございます。
削除落ちなかったから良かった、ではすまない問題だと思います。構造的欠陥はないとの日米両政府の言い分は信用できません。
JR東海のリニアは当初は自社の負担だけで作るといってたのに、国が支援するという話になる一方、被災した日高線や根室線は放置され、単独では維持困難な路線を多く持つJR北海道にはきちんとした支援もされず、肝心のJR北も税金投入による支援に難色を示すとは。
返信削除JR北海道はJRの本州三社と違って未だに全株式を政府が所有してるそうですが、このような考え方も、そういう事実が関係するのでしょうかね・・・。
匿名さん、コメントありがとうございます。
削除JR北海道の姿勢は問題ですが、おおもとには国の鉄道政策があると思います。基本は「民営化すればうまくいく」という考えのもとで、現状はJR北海道に責任を押し付けています。この大元から変えたいです。
同じ民営化でも、上下分離式という選択肢もあったでしょうに、よりによって地域ごとの分割を選んだのは、赤字の地方を分離する為とも、強力だった労組を分断する為だったとも言われてますが、結局のところ、国が責任を逃れる為だったんでしょうかね。
削除国もJRも利用者の立場になって考えれないなら、いっそ、利用者が中心になって出資して新たな運営組織を作った方が良いのでは、と思ってしまいますが・・・。
その点、畠山さん方が中心になって作った共産党の提言なら、組織を作り変える必要も無く、すぐにでも取り掛かって実現していくことが可能な、とても合理的で現実的なものだと思います。 色々なメディアに取り上げられても良いぐらいだと思うんですがね。
匿名さん、コメントありがとございます。
削除いま国にいろいろと説いても「民営化したので」と、国は責任を負おうとしない態度が明瞭なんです。ここが大元の問題だと思います。
提言へ期待いただき、ありがとうございます。広く合意となるよう、力を尽くしますね。