2018年1月17日水曜日

いまや泊原発は北電の重荷

 道原発連のみなさんと北海道電力へ出向き、泊原発の再稼働について現状を聞くとともに中止を求めました。

 議員になる前に私も道原発連の役員として何度も交渉に来ましたが、当時と変わらない担当の方が対応されたのには驚き。

 申し入れた中身に対する回答の、いくつかを紹介すると--

 Q.積丹半島西岸の地形は活断層による地震性隆起の可能性はないのか?
 A.活断層を示唆する特徴は見られないが、規制委員会の指摘を受けて北西沖活断層を「仮定」と想定している。

 Q.泊原発の敷地内に活断層があると思われるが、ないという明確な根拠は?
 A.規制委員会から「さらに信頼性を」と求められており、さかのぼった調査をしている。(1月中か?)1月中とはわからない。

 Q.泊原発に、神戸製鋼所製品で不正な製品はないのか?
 A.3号機で言えば、ボルトやナットの使用があるが不適切検査のものでないことを確認している。

 Q.福島第一原発事故の教訓に立って、泊原発を再稼働をするべきでない。
 A.安全確保を大前提に、ベースロード電源として原発は必要。火力発電の老朽化もあり、将来にわたる供給力は十分でない。

 最後の点は、とはいえ石狩市に建設中のLNG発電などを急ぐべきではないのかなど議論になりましたが、ここは平行線のまま。

 ともかくも全体としては、規制委員会からの指摘に対して「厳しい」と漏らすほど、北電が大前提という安全性は立証できない状況にあるのは間違いありません。

 私からは、北電の調査能力の問題ではなく、そもそも立地してはならない場所に建設したのが問題で、だから北電も立証できないでいるし、規制委員会も基準地震動を了承した後なのに根本的疑問を投げかけているのではないか、と指摘しました。

 昨年の質問のときに検討したのですが、他の電力会社が再稼働へ突き進めるなかで、北電だけが、いったん了承されつつ振り出しに戻ったのは何らかの重大な意味があるからです。

 その調査や「安全対策」などに長い時間がかかれば、それが北電の経営も圧迫するでしょうし、まさに原発が重荷となってくると思うのです。

 これぞ自縄自縛。

 北電の経営を考えたときにも再稼働に突き進むべきではないと思います。

 何より過酷事故が起きれば取り返しがつかないし、使用済み核燃料の処理方法さえ決まっていない。

 政治の責任も問わなければいけません。

 原発ゼロこそ、進むべき道!

 【今日の句】 その重荷 なくせば楽に なるのになぁ

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