11人が亡くなった札幌の悲劇を繰り返させず--紙智子参議・高橋千鶴子衆議と終日、札幌市内で調査活動をおこないました。
国会では生活困窮者自立支援法の改正が見込まれていて、あわせての調査となりました。
主だった調査は、NPO団体との懇談、北海道庁と札幌市へのヒアリング、そして火災現場にも行き花を手向けて犠牲となられた方を悼み、消防からも当時の状況をうかがいました。
現場はいまだ灯油などの臭いが残り、正直に言えば現場に近づくのもつらいほど、火災当時のままです。
消防車からのホースが12口でも消火できず、必死に救助しようという当時の生々しい話もうかがいました。
どうして、このような大きな被害となったのか。
規制をすれば済む問題なのか、もっと奥に潜んだ問題はないのだろうか。
いくつかのNPO団体さんからは「国の縦割りをなくしてほしい」「スプリンクラーをつけるのは、利用者の負担にはねかえる」などなど、これまた現状の生々しい話をうかがいました。
「札幌に、他地域から紹介されて来るんです」--道内各市町村で介護事業も成り立たず、保護も受け付けてもらえないとなれば、今回のような施設に入らざるをえない。
そのような施設の必要性は行政としても認識しているはずで、札幌市では「原則は1つだけを紹介しない」としつつ「現場のケースワーカーさんで紹介しているかも」と可能性は否定できませんでした。
これだけ居場所がない方が、高齢者でも現役労働世代も若年層も(聞いた場所では19歳!)増え続けているなかで、まずは自治体としてできることはないのでしょうか。
国の動きを待っているのでは、それこそ地方自治って何なのでしょう。
とにかくさまざまな角度が入り混じっている問題だけに、このブログでまとまったものを書けることができません。
ただハッキリしているのは、憲法の精神や規定から見ても、誰もが等しい命だということです。
花を手向けながら「同じ事故は起こしません」と約束しました。
【今日の句】現場見て 何を思うか 一輪花
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