旭川市の「食と農のつどい」には昨日に続き岡山大学・小松先生に、農協組合長さん・市農政部長さんもご登壇されました。
会場も予定より椅子を多く出し満杯で、多くの方が期待されていたのが伝わってきました。
真下紀子道議の司会に、私が主催者あいさつをおこない、紙智子参議院議員が国会報告。
その後に、まず旭川市の浅利豪・農政部長さんが旭川農業の現況を発言されました。
コメどころとして有名な旭川ですが、実は100種類もの野菜もつくっている多様な地域なのです。
そのコメは20年前の103億円から77億円に、やさいも37億円から17億円へと右肩下がり。
価格が乱高下しやすい野菜ですし、浅利さん曰く「野菜は人手がかかる」ため担い手不足が直撃しているといいます。
市として担い手育成事業などを強化するとのことで、今日の氷まつりに来ているブルゾンちえみさんになぞらえて「野菜の生産額も35億めざしてがんばります」と会場を沸かせました。
あさひかわ農協組合長の白鳥隆志さんは、旭川市内農協連絡会の会長でもあります。
白鳥さんも、ご自身の発言原稿を準備され「農業政策をおろそかにして、目先のむしろ作られた経済成長に固執すれば取り返しのつかない事になりかねません」と述べられました。
東京に住んでいたこともあり、当時は東京湾はまさに海だったのに、いまや埋め立てられビルが建ち、都会の密集具合を見るにつれて国土全体の人口配分ができないのかとも強調。
食料供給の面からも全国分散はリスク分散にもなるし、各地の国土保全に貢献することになるのが農業なんですよね。
白鳥さんの、農業にかける熱い思いが伝わってきました。
小松先生は昨日同様、軽妙な話に農業とは何たるかを盛り込み、食と農の現状に悶々としていた方にとっては、まさに日照りに雨という感じだったのでは。
今日も小松先生の話を聞きながら、次の言葉を思い出しました。
飢えにのぞみて苗を植える。
食べ物がなくなってから苗を植えても遅いわけで、必要にせまられてから準備しては遅い、という意味です。
まさに食料とは、今の私たちに必要なものであり、1か月後も、半年後も1年後も、人類がいる限り必要なもの。
そう考えると、まさに今の安倍農政は「亡国の農政」と言えないか。
根本的なところから、さらに多くの方と語り合いたいと思った今日のつどいでした。
【今日の句】種だって まかなきゃ芽さえ 出てこない
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